
EchoはGo言語に活用されるシンプルで高性能・軽量なWebアプリケーションフレームワークです。2015年に誕生し歴史もまだ浅いですが高性能で拡張性が高いことから登場時から高い人気を集めております。この記事ではEchoを理解するために初心者でも分かる歴史、特徴、基礎知識などを簡単に解説していきます。
Echo(エコー)とはGo言語に活用されるLabStackによって管理される軽量なWebアプリケーションフレームワークです。同じくGo言語に使用される『Gin』をモデルに誕生したフレームワークとして小規模から中規模のWebアプリケーション開発に向いており、軽量フレームワークとして最も注目を集めている一つです。高性能でいて、豊富な拡張機能、そして軽量のフレームワークであることが人気の理由となっております。またRESTの原則に従って設計されたAPIを持つことも特徴の一つです。Echoで記述されたソースコードの読みやすさには定評があり開発効率の面でも高い評価を集めております。
Go言語とはGoogle社にてロバート・グリーセマー氏等が中心となって2009年に開発されたC言語をモデルとするコンパイル言語です。Go言語は「シンプルで信頼性が高く、効率的なソフトウェアを簡単に構築できるオープンソースのプログラミング言語」を公式サイトにて掲げております。Googleが開発したこともあり誕生当初から高い注目を集めており、2018年ビズリーチ社の調査によるとGo言語は最も年収の高いプログラミング言語として発表されその注目度の高さが伺えました。
用途としてWebアプリケーションやWebサーバーの開発に度々活用されますが、Web系以外にもスマートフォンアプリ、AI開発などでも注目を集めております。特徴として『高速な処理』『並行処理に強い』などが挙げられます。人気、注目度共に数あるプログラミング言語の中で最前線を走る言語の一つと言えます。
『Go言語におけるシステム開発を簡単に行えるように用意された枠組みのこと』
Go言語フレームワークとはGo言語におけるシステム開発のプログラミングを効率的に実施するために汎用的な機能群をまとめ、システムの骨組みとなるテンプレートまで用意してくれる枠組みのことです。フレームワークを活用することでプログラミングにおける記述コードを最小限に抑えることが出来ます。Go言語フレームワークの代表的な種類として『Gin』『Revel』『iris』などが挙げられます。
Go言語フレームワーク人気どころ5選ついて解説された記事はこちら>>
Echoの読み方は『エコー 』です。
EchoはGo言語に活用されLabStackによって管理される軽量なWebアプリケーションフレームワークとして2015年4月に誕生しました。高性能で拡張性が高いことから登場時から人気を集めております。2015年6月に安定したバージョンのリリース準備を終えて、翌月の7月に『Echo v0.0.11』をリリースしました。場以来度重なるアップデートを繰り返し2021年4月現在の最新バージョンは『Echo v4.2.2』となっております。簡単に以下の年表にまとめておりますのでご覧ください。
年代 | 内容 |
2015年4月 | 『Echo v0.0.11リリース』 |
2015年7月 | 『Echo v1.1.0リリース』 ・JWTミドルウェアライブラリを削除 |
2016年6月 | 『Echo v2.0.0リリース』 |
2016年11月 | 『Echo v3.0.0リリース』 ・自動TLS証明書 ・グレースフルシャットダウンの組み込みサポート |
2019年1月 | 『Echo v4.0.0リリース』 Goモジュールのサポートが再導入 |
2021年4月 | 『Echo v4.2.2リリース』 タイムアウトミドルウェアドキュメントを修正 |
Echoの特徴を見ていきましょう。
Echoは性能で豊富な拡張可能という特徴があります。「HTTP/2」のサポートにより、速度が向上し、UX(ユーザエクスペリエンス)が向上します。また簡単に拡張可能なAPIを用意しております。
Echoは最適化されたルーターを持つという特徴があります。ルートにスマートに優先順位を付ける動的メモリ割り当てが「0」の高度に最適化されたHTTPルーターを用意しております。
Echoはシンプルな設計という特徴があります。Echoはシンプルに設計されていることから負荷が掛かりづらい処理のため高性能です。RESTの原則に従って設計されたAPIを構築しているため、ユーザーは簡単に拡張できます。
Echo以外のGo言語によるシステム開発に用いられる代表的なフレームワークを紹介させていただきます。
Gin(ジン)とはGo言語に活用されるGinチームによって管理されるWebアプリケーションフレームワークです。Martini(マティーニ)をモデルに誕生したフレームワークとして同フレームワークのようなAPIを充実させており、パフォーマンスにおいては最大40倍もの高速性能を実現しております。他にも『ミドルウェアのサポート』『クラッシュフリー』などの様々な特徴が挙げられます。
GinではHTTPリクエスト中に発生したトラブルをキャッチして回復できます。このようにサーバーは常に使用可能になります。同言語に用いられるEchoというフレームワークにも参考にされており、Go言語におけるフレームワークとして初期の頃から人気を集めております。
Gin(ジン)の公式サイトはこちら>>
Gin(ジン)のGitHubはこちら>>
Ginの歴史、特徴などの基礎知識について解説された記事はこちら>>
Revel(レベル)とはGo言語に活用されるMVCモデルのフルスタックWebフレームワークです。JavaやScalaで活用されることで有名な『Play Framework』をモデルに開発されました。フルスタックフレームワークのためWebアプリケーション開発に必要な全てが取り揃えられております。Revelではプログラマーがソースコードを編集すると、自動コンパイルを行う仕様になっております。処理性能も高く、速度も速いことから人気を集めております。『Echo』や『Gin』と比較しても多機能であることが売りであることから大規模なアプリケーション開発に向いています。
Revelの公式サイトはこちら>>
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Revelの歴史、特徴などの基礎知識について解説された記事はこちら>>
iris(アイリス)とはGo言語に活用されるジェラシモス・マロプロス氏によって開発された新しい未来的なWebフレームワークです。公式サイトでも『最速のWebフレームワーク』を謳っており、Webサーバ、デスクトップ、スマートフォンなど様々な環境を問わず高速のパフォーマンスを発揮します。その他の特徴としてクロスプラットフォーム、使いやすさ、サービス指向などが挙げられます。Go言語の中でも圧倒的なドキュメント量を実現しており、情報量の多さから効率良く学習が出来ることも人気を集めている理由の一つです。
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irisの歴史、特徴などの基礎知識について解説された記事はこちら>>
Echoを理解するために初心者でもわかる歴史、特徴などの基礎知識を簡単に解説させていただきました。Echoを一言で表すと『Go言語向けシンプルに設計された高性能で軽量なWebアプリケーションフレームワーク』です。特徴として『高性能で豊富な拡張可能』『最適化されたルーター』『シンプルな設計』などが挙げられます。Echoについてこの記事に書かれている最低限の内容は理解をしておくようにしましょう。