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COBOLの種類有名どころをご紹介!汎用系・オープン系それぞれの特徴を簡単に解説!

COBOLの種類有名どころをご紹介!汎用系・オープン系それぞれの特徴を簡単に解説!

最終更新:2021/12/06 投稿:2020/08/11
COBOLの種類有名どころをご紹介!汎用系・オープン系それぞれの特徴を簡単に解説!

COBOLには大きく分けて『汎用COBOL』『オープンCOBOL』の2種類が存在します。大手メーカーの名称付きのCOBOL(IBM-COBOLや日立COBOLなど)を耳にすることがあると思います。ではそれぞれどのような種類や特徴があるのかご存知でしょうか?この記事ではCOBOLの種類有名どころを汎用系・オープン系それぞれの特徴を踏まえて簡単に解説ご紹介させていただきます。

COBOLとは

COBOLとは事務処理コンピューターに用いる目的で1959年に誕生した汎用系プログラミング言語です。正式名称は『Common Business Oriented Language』であり、日本語訳をすると「共通事務処理用言語」という意味があります。
COBOLの開発者は当時53歳の女性プログラマーである『グレース・ホッパー氏』です。グレース・ホッパー氏は計算機科学者で有りながら米国の軍人として75歳まで任期を務めた最終階級を推将とする名誉ある人物なのです。
COBOLが日本に上陸したのは1963年頃であり、金融系・製造業系などを中心に普及が進み、いつしか事務処理といえばCOBOLと言われるまでになりました。
事務処理用言語としての特徴以外にも大量なデータ処理に向いており、高生産性・高保守性に優れております。代表的なCOBOLの種類としてIBM製(IBM-COBOL)富士通製(NetCOBOL)日立製(日立COBOL)などが挙げられます。

COBOLのメリットやできることについて解説された記事はこちら>>

汎用COBOLとは

汎用COBOLとは汎用機(大型コンピュータ)で高性能なデータ処理を実現させるためにプログラムを組む際のプログラミング言語です。基幹業務、事務処理など汎用的に活用出来るシステムであることから『汎用機』と呼ばれております。主に日立、富士通、IBMなどの汎用機を用いて基幹システムの構築を行います。そこで各メーカーが提供する汎用機に用いられる汎用COBOLとして日立COBOL、富士通COBOL、IBM-COBOLなどが代表的なものとして挙げられます。

汎用系システムの特徴や歴史について解説された記事はこちら>>

オープンCOBOLとは

オープンCOBOLとはオープン系システム(様々な環境下で作成が可能な開放的なシステム)を開発するためのプログラミング言語です。これまで汎用系システム開発などの特定製品に対してのみ作動が可能な閉鎖的なシステムが多かったことから、様々な開発環境下で実現可能な開放的なイメージに合った名前としてオープン系システム開発と呼ばれるようになりました。代表的なオープンCOBOLとしてUnix-COBOL、Net-COBOLなどが挙げられます。

オープン系システムの特徴や歴史について解説された記事はこちら>>

代表的なCOBOLの種類

COBOLの代表的な種類を汎用COBOL、オープンCOBOLのそれぞれで紹介させていただきます。

IBM COBOL(汎用COBOL)

IBM COBOLとはIBM社が同社の製品であるIBM環境用に開発されたCOBOLコンパイラです。IBM製品の中でも主にIBM AIXとIBM z/OSをサポートします。同社の代表的な製品である『Enterprise COBOL for z / OS』において最新のz / Architectureを拡張してハードウェアの使用率を最大化し、CPU使用率を削減し、重要なアプリケーションのパフォーマンスを向上させます。

『IBM COBOL製品』
・Enterprise COBOL for z / OS
・COBOL for OS / 390&VM
・COBOL for AIX
・COBOL for VSE / ESA

IBM COBOLの公式サイトはこちら>>

日立COBOL(汎用COBOL)

日立COBOLとは日立製作所が同社の製品である日立環境用に開発されたCOBOLコンパイラです。最新版は『日立COBOL2002』となっておりCOBOL2002規格に対応し、Webテクノロジーとの共存を可能にするアプリケーション開発環境/運用環境です。JavaやXMLなどのWebテクノロジーと、COBOLプログラムを連携させる機能を提供しておりWebアプリケーションを構成する業務システムの部分に、実績のある既存COBOL資産を活用することができます。

・Developer(開発環境製品)
→COBOLアプリケーションの開発からテスト実行環境を提供
・Runtime(運用環境製品)
→開発したCOBOLアプリケーションを運用できる環境を提供
・Suite(開発・運用環境製品)
→開発から運用まで一貫してできる環境を提供

日立COBOLの公式サイトはこちら>>

UNIX-COBOL(オープンCOBOL)

UNIX-COBOLとはUNIX社が提供する代表的なオープンCOBOLです。UNIX-OSなどのオープンシステム上で使用されるプログラミング言語で既存のCOBOL資産の大部分を活用し、コンパイルをすることでUNIXベースのシステムへ対応できます。

『UNIXとは』
UNIXとはAT&T社ベル研究所にてケン・トンプソン氏、デニス・リッチー氏などによって開発されたOS

UNIXの特徴や種類について解説された記事はこちら>>

Net COBOL(オープンCOBOL)

Net COBOLとは富士通社が同社の製品である富士通環境用に開発されたCOBOLコンパイラです。公式サイトにて『高い生産性で高品質なCOBOLアプリケーションの開発を支援』をキャッチコピーに掲げております。
オープン系COBOLとしてクラウドや各種プラットフォーム、モバイルにも対応し、高い生産性で高品質なCOBOLアプリケーションの開発を支援する COBOL開発・運用ソフトウェアです。これまで数々のアップデートを行っており2002年に「.NET Framework対応」、2013年「Solaris(64)対応」などを実現しております。

『Net COBOL製品』
・Enterprise Edition
・Professional Edition
・Standard Edition
・Base Edition

Net COBOLの公式サイトはこちら>>

NEC-COBOL(オープンCOBOL)

NEC-COBOLとはNEC社が提供するオープン系COBOLの開発環境のことです。NECのCOBOL製品は、メインフレーム、オフィスサーバ(OSV)、Windows、UNIXなど幅広い対応を実現しております。特徴としてWeb-APサーバ連携機能 サーバ連携機能、XMLデータ連携機能などが挙げられます。

『NEC COBOL製品』
・Standard Edition
・Enterprise Edition for Windows
・Enterprise Edition for Linux

NEC COBOLの公式サイトはこちら>>

まとめ

COBOLにおける代表的な種類を汎用COBOLとオープンCOBOLに分けてそれぞれの特徴を踏まえご紹介させて頂きました。汎用COBOLとは『汎用機(大型コンピュータ)で高性能なデータ処理を実現させるためにプログラムを組む際のプログラミング言語』です。オープンCOBOLとは『オープン系システム(様々な環境下で作成が可能な開放的なシステム)を開発するためのプログラミング言語』です。
こちらの記事でご紹介させて頂いた代表的なCOBOLの種類は理解を深めて置くことで関わることのできるシステム開発の幅も広がることでしょう。

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