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UNIXを理解する!意味や種類、特徴などを簡単に解説!

UNIXを理解する!意味や種類、特徴などを簡単に解説!

最終更新:2020/09/17 投稿:2020/02/09
UNIXを理解する!意味や種類、特徴などを簡単に解説!

UNIXとは最も古い歴史をもつOS(オペレーティングシステム)です。1969年に誕生しその歴史は50年を超えるものになりました。もちろんこの50年は平坦な道だったわけではなく、歴史を振り返ってみると様々な壁がありました。コンピュータの歴史に触れるにあたって必ずや理解しておかなければならないのがこのUNIXについてです。この記事ではUNIXを理解するために意味や種類、特徴などを簡単に解説していきます。

UNIXとは

『UNIXとは最も古い歴史をもつOS(オペレーティングシステム)』
UNIXとはAT&T社ベル研究所にてケン・トンプソン氏、デニス・リッチー氏などによって開発されたOSです。UNIXの起源は1969年まで遡ります。現在世に出回っているOSの中で最も古い歴史を持つのがこちらのUNIXです。開発当初はアセンブリ言語のみで作成されておりましたが、1973年にほぼ全てをC言語で書き直しました。最も古いということもあり、様々なOSがUNIXを模範して作成されておりLinuxもその一つです。

OS(オペレーティングシステム)の機能や種類について解説された記事はこちら>>

UNIXの歴史

UNIXの歴史について見ていきましょう。

UNIXの原型

UNIXの原型となったのが『Multics(マルティックス)』と呼ばれるメインフレームコンピュータ用のタイムシェアリングシステムです。開発はAT&T社ベル研究所にてケン・トンプソン氏、マサチューセッツ工科大学,、General Electric(ゼネラル・エレクトリック)が共同となり手掛けておりました。
『Multics』のプロジェクトは目指す姿には参加者の皆が賛同していたものの、その複雑な処理と難易度の高さに諦めてしまうメンバーがほとんどでプロジェクトは縮小していってしまいました。そんな中でケン・トンプソン氏は設計から実装に至る最後まで諦めずに携わっていたということにUNIX誕生の背景があります。

UNIXの誕生

1969年になると『Multics』のプロジェクトから脱退したAT&T社ベル研究所がケン・トンプソン氏を中心にMulticsを元に『UNIX』を誕生させました。UNIXの語源は「UNiplexed Information and Computer System」だと言われております。開発当初はアセンブリ言語のみで作成されておりましたが、移植性を高めるために1973年にほぼ全てをC言語で書き直しました。

UNIXの派生と対立

UNIXはソースコードを公開していたこともあり様々なUnixの派生品が登場しました。中でも有名であったのが『BSD UNIX』です。1980年代になり一時コンピュータ産業への進出を禁じられていたベル研究所の親会社であったAT&T社の業務制限が緩和されて、コンピュータ産業への復帰が認められました。
このタイミングでUNIXを商品化することとなり『BSD UNIX』との著作権をめぐる対立関係が深まりました。UNIXライセンスを所持しないものには、 UNIXの改変や改良版の公開などを禁ずる形となり、事実上UNIXは鎖国状態となってUNIX文化の終了寸前までとなりました。

UXIN文化の二極化

1990年代になるとOpen Software Foundation (OSF)社がBSDとMachに基づいたOSF/1をリリースします。これに対抗する形で本家であるAT&T社とライセンス所持している各企業が手を組みUNIX International (UI)を立ち上げます。この頃から本家AT&T社系UNIXとBSD系UNIXの二極化がより一層強まります。

UNIX戦争の終焉

1993年になるとAT&T社とサン・マイクロシステムズが共同開発した『System V』をベースとしてBSDの各種機能を追加する形で各商用ベンダーは落ち着きをみせました。同年にUNIXの主要ベンダーがオペレーティングシステム (OS) の統合されたオープンな標準を策定することを目的にCommon Open Software Environment(COSE)を立ち上げました。これを機にUNIX戦争は終焉を迎え、翌年UNIX International (UI)とOpen Software Foundation (OSF)は合併する形となりました。

UNIXの種類

UNIXの種類について見ていきましょう。

BSD系

BSD系とはUNIXをベースとしたOS(オペレーティングシステム)のうち、BSD(Berkeley Software Distribution)をもとにして開発されているOSのことを指します。開発元はカリフォルニア大学バークレー校のComputer Systems Research Group (CSRG)です。主なBSD系OSとしてFreeBSD、NetBSD、OpenBSD、DragonFly BSDなどが挙げられます。

BSD系とは

▼正式名称
Berkeley Software Distribution
▼初版
1977年
▼開発元
Computer Systems Research Group (CSRG)


Solaris

SolarisとはUNIXをベースとしたOS(オペレーティングシステム)のうち、サン・マイクロシステムズ社によって開発されたOSのことです。SunOSやOpenWinodwsなどを含む、統合オペレーティング環境を指します。2010年にはORACLE社によるサン・マイクロシステムズ社の買収に伴い、現在はORACLE社が所持しております。

Solarisとは

▼正式名称
Solaris(ソラリス)
▼初版
1992年
▼開発元
ORACLE社


AIX

AIXとはUNIXをベースとしたOS(オペレーティングシステム)のうち、IBM社によって開発されたOSのことです。IBM社の高い信頼性と拡張性を伴ったプロセッサを搭載しており業務用コンピュータで動作する支持の高いOSです。主に企業などの基幹系システムで使用されております。

AIXとは

▼正式名称
Advanced Interactive Executive(AIX)
▼初版
1986年
▼開発元
IBM社


HP-UX

HP-UXとはUNIXをベースとしたOS(オペレーティングシステム)のうち、HPE(ヒューレッド・パッカード・エンタープライズ)社によって開発されたOSのことです。主に企業の基幹系システムをはじめとする大規模なシステムに使用されております。

HP-UXとは

▼正式名称
Hewlett-Packard UNIX(HP-UX)
▼初版
1984年
▼開発元
HPE(ヒューレッド・パッカード・エンタープライズ)社


Linux

LinuxとはUNIXをベースとした無償公開されるオープンソースのOS(オペレーティングシステム)です。その起源は1991年まで遡ります。オープンソースの特徴として誰でも改良が可能という点が挙げられます。自由度が高く様々な開発に使用されております。主にネットワーク上で様々な機能やサービスを提供するサーバコンピュータ向けに利用されております。

LinixOSとは

▼正式名称
Linux(リナックス)
▼初版
1991年
▼開発者
リーナス・トーバルズ



Linuxの歴史や種類について解説された記事はこちら>>

UNIXの特徴

UNIXの特徴を見ていきましょう。

OSにおいて最古の歴史を持つ

UNIXは現存するOSにおいて最も古い歴史を持ちます。1969年に誕生しその年齢は50歳を
超えました。主要なOSであるWindowsやLinuxと比較しても20年近い年の差が離れており、人間で言えば親と子ほどの差があります。長い歴史を持つということはそれだけ使用されてきたノウハウが蓄積されているというメリットでもあります。

OS 誕生年
UNIX 1969年
Linux 1991年
Windows 1985年



Windowsの種類や特徴について解説された記事はこちら>>

マルチタスク&マルチユーザー

UNIXは初期の頃から複数のタスクを同時に熟すマルチタスクを実現しておりました。また1台のマシンで同時に複数ユーザーがログインできるマルチユーザーです。現存するOSにおいてマルチタスクかつマルチユーザーを実現した先駆者と言えるでしょう。

安全性が高い

UNIXはサーバーの分野においても他のOSより長い実績を保持しているため安全性に定評があります。実際にサーバー攻撃に関する話題もWindowsと比較して少ないのが事実です。

まとめ

UNIXを理解するために意味や種類、特徴などを簡単に解説させて頂きました。
UNIXを一言で表すと『UNIXとは最も古い歴史をもつOS(オペレーティングシステム)』です。OSの根源はUNIXといっても過言ではありません。現存するほぼ全てのOSがUINXから学びを得ております。そんなコンピュータの世界に欠かせないUNIXについてここで記載されている最低限の内容は理解しておくようにしましょう。

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