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PaaSを理解する!意味や種類、メリット、SaaS・IaaSとの違いなどを簡単に解説!

PaaSを理解する!意味や種類、メリット、SaaS・IaaSとの違いなどを簡単に解説!

最終更新:2020/05/25 投稿:2020/05/21
PaaSを理解する!意味や種類、メリット、SaaS・IaaSとの違いなどを簡単に解説!

PaaS(パース)は特定のソフトウェアを利用する為に必要なハードウェアやOSなどのプラットフォームに必要な全てをインターネット経由して提供するクラウドサービスです。
クラウドサービスにはPaaS以外にSaaS、IaaSなどが存在ますが皆さんはそれぞれの違いをご存知でしょうか。こちらの記事ではPaaSを理解するために意味や種類、メリット、SaaS・IaaSとの違いなどを簡単に解説していきます。

PaaSとは

Paas(パース)とは特定のソフトウェアを利用する為に必要なハードウェアやOSなどのプラットフォームに必要な全てをインターネット経由して提供するクラウドサービスのことです。PaaSという名称は『Platform as a Service』の頭文字を取った略語です。
PaaSは2007年にセールスフォース・ドットコム社が提唱したものでSaaSの発展型として誕生しました。PaaSは『プラットフォーム』や『開発環境』を用意するものであるため企業や開発者が関わるものです。PaaSの特徴としてOSやデータベースなど開発に必要な環境が揃っており利用ユーザである開発者は開発に関するコストを抑えられることが挙げられます。
代表的なサービスとしてAmazon Web Services(AWS)、Microsoft AzureやGoogle App Engineなどが挙げられます。

クラウドの歴史や種類、メリットについて解説された記事はこちら>>

PaaSの読み方

PaaSの読み方は『パース』が主流となっております。別の読み方で『ピーエーエーエス』と呼ばれる場合があります。

PaaSのメリット

PaaSのメリットを見ていきましょう。

開発に必要なミドル層まで全てを完備

PaaSでは開発に必要なOS、仮想化、物理サーバ、ストレージ、ネットワークなどのミドル層までを全て完備している為、開発に集中することが出来るというメリットが挙げられます。ミドル層が用意されていない場合には一からインフラ環境の設計、構築を行う必要があるため開発着手まで時間などのコストを要しておりました。
しかしPaaSでは既にミドル層までのインフラ環境が全て完備されているためアプリケーションの開発に専念することができます。

コスト削減

アプリケーション開発の際には通常インフラ環境の構築が必要な為、インフラエンジニアによる設計、構築作業が発生することから時間などのコストを要しておりました。しかしPaaSでは上述の通りミドル層までのインフラ環境が全て完備されているためサーバ、ネットワーク、OSなどを設計、構築する必要がありません。そのためPaaSの利用をすることでインフラ環境の設計・構築に必要なコストを削減することが出来ます。

PaaSのデメリット

PaaSのデメリットを見ていきましょう。

自由度に限りがある

PaaSではミドルウェアまでの全てを完備してくれているため開発に着手すやすくコストメリットがある一方でCPUやストレージといったインフラ環境を自由に変更することが出来ないというデメリットがあります。アプリケーションの開発を進める際に使用を考えていた言語やミドルウェアなどの非対応なども考えられるので、PaaSの選定・導入前に必ず確認が必要です。

セキュリティへの注意

PaaSのみならずクラウドサービスを利用する上で全て共通するのがセキュリティ面はサービスの強度は提供社側に委ねられるという点です。昨今ではセキュリティ強化を高めるべく数多くの事業者が積極的な取り組みをしており、クラウドサービスの信頼度を高め率つありますがまだまだサービスによってその信頼度はピンきりです。導入前にセキュリティ面の信頼性を必ず調査、比較して選定を行うようにしましょう。

PaaSの種類

PaaSの種類について見ていきましょう。

Proprietary Paas(プロプライエタリ・パース)

Proprietary Paas(プロプライエタリ・パース)とは英語の『Proprietary 』という言葉の意味である『所有の、独占の、専有の』を『ベンダーが独自に一括で開発、提供している』という表現をしていることから「垂直統合型PaaS」と呼ばれております。Proprietary Paasはベンダー独自のクラウドサービスであるため、その仕様は公開されておらず把握しているのは開発ベンダーのみとなります。

Open Paas(オープン・パース)

Open Paas(オープン・パース)とは英語の『Open』という言葉の意味である『開いた』の通り『様々な公開されたオープンソースを組み合わせて構築されたPaaS』ということを意味しております。複数の言語対応やOSなど自由度の高い開発が求められる際に向いております。

SaaS、IaaSとの違い

SaaS、IaaSとの違いについて見ていきましょう。

SaaS(Software as a Service)

PaaSとSaaSの違いはPaaSがミドルウェア層までを提供するクラウドサービスで、SaaSがアプリケーションまでを提供するクラウドサービスとなります。SaaS(サース)とは『Software as a Service』の頭文字を取った略語です。
クラウドサーバーにあるソフトウェアをインターネットを経由してユーザーへと提供するサービスのことです。クラウドが登場する以前は何かのソフトウェアを利用する際、ユーザーは自身のコンピューターへソフトウェアをダウンロードしサービスの利用をしておりました。
一方SaaSでは、ソフトウェアを提供者側のコンピューターで稼働させており、ユーザーはインターネットを経由すればいつ何時でもサービスを利用することが可能というモデルとなっております。SaaSの特徴として必要な量や期間でのサービス利用が出来ることや異なるデバイスで自由に使用出来ることなどが挙げられます。
代表的なサービスとしてG Suite、DropBox、Evernoteなどが挙げられます。

SaaS PaaS
アプリケーション
データ
ランタイム
OS
仮想化
物理サーバ
ストレージ
ネットワーク



SaaSの意味やメリット・デメリットについて解説された記事はこちら>>

IaaS (Infrastructure as a Service)

IaaSとPaaSの違いはIaaSがインフラ層までを提供するクラウドサービスで、PaaSがミドル層までを提供するクラウドサービスとなります。Iaas(イアース)とは『Infrastructure as a Service』の頭文字を取った略語です。
情報システムの稼働に必要なコンピュータや通信回線などのインフラ環境をインターネット経由して利用できる環境を提供するサービスのことです。IaaSの特徴としてホスティングの進化系と呼ばれる自由度の高さやコストを抑えてIT投資を可視化出来ることなどが挙げられます。
IaaSの代表的なサービスとしてAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)、Google Compute Engine(GCE)などが挙げられます。

IaaS PaaS
アプリケーション
データ
ランタイム
OS
仮想化
物理サーバ
ストレージ
ネットワーク



IaaSの意味やメリット・デメリットについて解説された記事はこちら>>

まとめ

PaaSを理解するために意味や種類、メリット、SaaS・IaaSとの違いについて簡単に解説させて頂きました。PaaSを一言で表すと『特定のソフトウェアに必要なハードウェアやOSなどの全てをインターネット経由して提供するクラウドサービス』となります。Amazon Web Services(AWS)、Microsoft AzureやGoogle App Engineなど多数の有名なサービスがPaaSの手法で提供しております。PaaSのメリットとして『開発に必要なミドル層まで全てを完備』『コスト削減』などが挙げられることを覚えておきましょう。またこの記事で書かれているPaaSに関する最低限の内容は理解をしておくようにしましょう。

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