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IaaSを理解する!意味、メリット・デメリット、SaaS・PaaSとの違いなどを簡単に解説!

IaaSを理解する!意味、メリット・デメリット、SaaS・PaaSとの違いなどを簡単に解説!

最終更新:2020/06/29 投稿:2020/05/23
IaaSを理解する!意味、メリット・デメリット、SaaS・PaaSとの違いなどを簡単に解説!

IaaS(イアース)は情報システムの稼働に必要なコンピュータや通信回線などのインフラ環境をインターネット経由して利用できる環境を提供するクラウドサービスのことです。クラウドサービスは提供形態によってSaaSやPaaSなど様々なタイプが存在しますが、IaaSは中でもサーバーやストレージなどのハードとされる部分などのインフラ環境を専門として提供するサービスなのです。こちらの記事ではIaaSを理解するために意味やメリット・デメリット、SaaS・PaaSとの違いなどを簡単に解説していきます。

IaaSとは

Iaas(イアース)とは情報システムの稼働に必要なコンピュータや通信回線などのインフラ環境をインターネット経由して利用できる環境を提供するクラウドサービスのことです。
IaaSという名称は『Infrastructure as a Service』の頭文字を取った略語です。IaaSでは自社でサーバ、ネットワークなどのハードを持たずにインターネットを経由するだけで必要なインフラ環境のサービス提供を受けることが出来ます。
IaaSの特徴としてホスティングの進化系と呼ばれる自由度の高さやコストを抑えてIT投資を可視化出来ることなどが挙げられます。
IaaSの代表的なサービスとしてAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)、Google Compute Engine(GCE)などが挙げられます。

クラウドの歴史や種類、メリットについて解説された記事はこちら>>

IaaSの読み方

IaaSの読み方は『イアース』が主流となっております。別の読み方で『アイアース』『アイエーエーエス』やと呼ばれる場合があります。

IaaSのメリット

IaaSのメリットについて見ていきましょう。

自由度の高い開発が可能

IaaSではアプリケーションの開発に必要なCPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク帯域などのインフラ環境を自由に選択肢し環境構築出来るため自由度の高い開発が可能というメリットが挙げられます。SaaSやPaaSと違いIaaSではハードウェアリソースのみのサービス提供となります。開発に必要なアプリケーションやミドル層を親和性の高いインフラ環境を選択して自由度の高い開発を実現できることがメリットの一つです。

コスト削減

IaaSでは自社でサーバを用意することが必要ありません。自社でサーバを用意する場合には大きな初期費用や運用、監視、改修コストが発生します。IaaSのサービス提供では使った分だけ課金が発生するという従量課金制を採用しているため必要最低限にコストを抑えることが出来ます。またサーバメンテナンスや障害対応の費用も含まれているため想定外の出費が発生することもありません。

IaaSのデメリット

IaaSのデメリットについて見ていきましょう。

専門的な知識を必要とする

IaaSは自由度が高い一方で専門的な知識を必要とするというデメリットが挙げられます。SaaSやPaaSと違いインフラ環境におけるハードウェアを自由に選択肢、レンタルするまでがサービス提供であるためOSのインストールやその他インフラ環境の設定などはサービス利用者であるユーザー側が実施する必要があります。

インフラ環境の管理を自ら行う必要がある

IaaSはインフラ環境の管理を自ら行う必要があるというデメリットが挙げられます。SaaSやPaaSなどの他のクラウドサービスではサーバやネットワークといったインフラ環境もサービス提供者側が運用、管理を行います。IaaSではインフラ環境の運用、管理やその他システムの更新など全てをサービス利用者であるユーザー側が実施する必要があります。上述の通り専門的知識を有する必要や運用、管理に費やす工数も確保することが必要です。

IaaSの代表的なサービス

IaaSの代表的なサービスとして米国のAmazon社が提供するAWS(Amazon Web Services)のサービスの一部として提供される『Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)』や米国のGoogle社が提供するGCP(Google Cloud Platform)のサービスの一部として提供される『GCE(Google Compute Engine)』などが挙げられます。

『IaaSの代表的なサービス』
・Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)
・GCE(Google Compute Engine)
・Azure IaaS(Microsoft Azure)

SaaS、PaaSとの違い

SaaS、PaaSとの違いについて見ていきましょう。

SaaS(Software as a Service)

IaaSとSaaSの違いはIaaSがインフラ層までを提供するクラウドサービスで、SaaSがアプリケーションまでを提供するクラウドサービスとなります。SaaS(サース)とは『Software as a Service』の頭文字を取った略語です。
クラウドサーバーにあるソフトウェアをインターネットを経由してユーザーへと提供するサービスのことです。クラウドが登場する以前は何かのソフトウェアを利用する際、ユーザーは自身のコンピューターへソフトウェアをダウンロードしサービスの利用をしておりました。
一方SaaSでは、ソフトウェアを提供者側のコンピューターで稼働させており、ユーザーはインターネットを経由すればいつ何時でもサービスを利用することが可能というモデルとなっております。SaaSの特徴として必要な量や期間でのサービス利用が出来ることや異なるデバイスで自由に使用出来ることなどが挙げられます。
代表的なサービスとしてG Suite、DropBox、Evernoteなどが挙げられます。

SaaS IaaS
アプリケーション
データ
ランタイム
OS
仮想化
物理サーバ
ストレージ
ネットワーク



SaaSの意味やメリット・デメリットについて解説された記事はこちら>>

PaaS (Infrastructure as a Service)

IaaSとPaaSの違いはIaaSがインフラ層までを提供するクラウドサービスで、PaaSがミドル層までを提供するクラウドサービスとなります。
Paas(パース)とは『Platform as a Service』の頭文字を取った略語です。特定のソフトウェアを利用する為に必要なハードウェアやOSなどのプラットフォームに必要な全てをインターネット経由して提供するサービスのことです。
PaaSは2007年にセールスフォース・ドットコム社が提唱したものでSaaSの発展型として誕生しました。PaaSは『プラットフォーム』や『開発環境』を用意するものであるため企業や開発者が関わるものです。PaaSの特徴としてOSやデータベースなど開発に必要な環境が揃っており利用ユーザである開発者は開発に関するコストを抑えられることが挙げられます。
代表的なサービスとしてAmazon Web Services(AWS)、Microsoft AzureやGoogle App Engineなどが挙げられます。

PaaS IaaS
アプリケーション
データ
ランタイム
OS
仮想化
物理サーバ
ストレージ
ネットワーク



PaaSの意味やメリット・デメリットについて解説された記事はこちら>>

まとめ

IaaSを理解するために意味やメリット・デメリット、SaaS・PaaSとの違いについて簡単に解説させて頂きました。IaaSを一言で表すと『インフラ環境をインターネット経由して利用できる環境を提供するクラウドサービス』となります。・Amazon EC2、GCE、Azure IaaSなど多数の有名なサービスがIaaSの手法で提供しております。IaaSのメリットとして『自由度の高い開発が可能』『コスト削減』などが挙げられることを覚えておきましょう。またIaaSの場合にはOSのインストールやその他インフラ環境の設定など専門的な知識を有する必要がありますのでご注意ください。この記事で書かれているIaaSに関する最低限の内容は理解をしておくようにしましょう。

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