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PMPを理解する!意味、受験資格、試験内容、費用などを簡単に解説!

PMPを理解する!意味、受験資格、試験内容、費用などを簡単に解説!

最終更新:2020/05/25 投稿:2020/05/17
PMPを理解する!意味、受験資格、試験内容、費用などを簡単に解説!

PMPはPMIの主催するプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。PM(プロジェクトマネージャー)やPL(プロジェクトリーダー)、PMO(プロジェクトマネージメントオフィス)などの経験の有る方やそのような役割を志す方は耳にしたことが有るのではないでしょうか。ではこちらのPMPということばの意味や受験資格などについてご存知でしょうか?こちらの記事ではPMPを理解するために意味や受験資格、試験内容、費用などを簡単に解説していきます。

PMPとは

PMPとはPMIの主催するプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。PMPという名称は『Project Management Professional(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)』の略語です。
PMPの資格を所持することでプロジェクトマネジメントにおける様々な必要なスキルの証明がなされます。PMP試験の出題範囲はプロジェクトの立ち上げ・管理・実行・監視・コントロールなどプロジェクトマネジメントにまつわる全てが対象です。
これらはPMBOKに制定される5つのプロセス郡から構成されております。なお2020年夏以降はタスクの性質に合わせた人・プロセス・ビジネス環境の3つのドメイン単位での出題構成へと変更されることになっております。
PMPの受験資格としてプロジェクトのリーダーとしての実務経験と35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講が必要となります。また同資格には3年という有効期限が設定されており、3年単位での更新が必要とされております。

プロジェクトマネジメントとは

プロジェクトマネジメントとはプロジェクトを遂行するにあたって、目的を達成するために計画立案、スケジュール管理、進捗管理などを円滑に行うための技法のことです。プロジェクトの定義についてPMI(プロジェクトマネジメント協会)は『独自の成果物、またはサービスを創出するための期限のある活動』と定めております。

PMIとは

PMIとはアメリカの非営利団体であるプロジェクトマネジメント協会です。PMIという名称は『Project Management Institute』の略語です。同団体は1969年にプロジェクトマネジメントの標準策定、資格認定、交流などを目的に設立されました。1998年に日本支部として『PMI東京支部』という名称で設置され日本においてもプロジェクトマネジメントを広める活動がされております。2009年に同支部名は『一般社団法人 PMI日本支部(PMIJ)』へと変更されました。現日本支部会長は片江 有利氏が務めております。

PMBOKとは

PMBOKとはプロジェクトマネジメントを理解し、活用するための知識体系を示すガイドブックのことです。PMBOKという名称の由来はアメリカの非営利団体のPMI(プロジェクトマネジメント協会)が1987年に発表した『A Guide to the Project Management Body of Knowledge』の略語です。多くの場合『ピンボック』と読まれております。

PMBOKの意味や知識エリア、プロセスについて解説された記事はこちら>>

PMOとは

PMOとはProject Management Office(プロジェクトマネージメントオフィス)の略語です。PMOは組織における様々なプロジェクトを統括、管理、サポートするために存在します。主な役割としてプロジェクトマネジメントの支援、仕組化、環境整備、人材の育成などが挙げられます。

PMOの役割や種類について解説された記事はこちら>>

PMPの受験資格

PMPの受験資格について見ていきましょう。

プロジェクトマネジメントの経験年数

プロジェクトの遂行にあたってマネージャーまたはリーダーとして指揮及び監督の実務経験が必要となります。特定の条件を満たす方によって2パターンの必要経験数が設定されております。

①高校卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務※を指揮・監督する立場での7500時間の実務経験が必要です。

②大学卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務※を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験が必要です。

※受験条件となるプロジェクト業務は、試験申し込みから遡ること8年以内の業務に制限されています。

参考:PMI日本支部(公式)

35時間の公式なプロジェクトマネジメント研修の受講

PMIの指定する機関が提供する35時間の公式なプロジェクトマネジメント研修の受講する必要があります。履修する内容には品質、スコープ、タイム、コスト、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合マネジメントの知識エリアが含まれていることが定められております。

▼該当する公式な機関
・REP(Registered Education Provider)
・大学
・PMI支部
・企業内教育
・Eラーニング
・研修機関

PMPの試験内容

PMPの試験内容について見ていましょう。

出題範囲

『A Guide to Project Management Body of Knowledge 5th Edition』 (PMBOK® ガイド 第5版) が試験の資料として使われます。PMBOK®ガイドの内容に加えて、多様なプロジェクトマネジメント業務を対象とした問題が出題されます。2020年7月に試験の出題範囲が最新版であるPMBOK® ガイド第6版の準拠する内容へ大幅に変更する予定でしたが、コロナウイルスの影響に伴い2021年1月以降へと延長が決まりました。

【現行の出題範囲】
・プロジェクトの立上げ・・・13%
・プロジェクトの計画・・・24%
・プロジェクトの実行・・・30%
・プロジェクトの監視コントロール・・・25%
・プロジェクトの終結・・・8%
参考:PMI日本支部(公式)


【2021年1月以降の出題範囲(改定後)】
・人(People)・・・42%
・プロセス(Process)・・・50%
・ビジネス環境(Business Environment)・・・8%
参考:PMI日本支部(公式)

試験難易度

PMPの試験難易度は一般的な資格の中でも比較的高い方として認知されております。その理由の一つが試験資格者の対象ハードルが高いことが挙げられます。実務経験を保持していなけば理解に苦しむ問題が多々あります。
また出題問題が200問と多く、そのうち25問がダミー問題として出題されることも挙げられます。よって採点対象は175問となっており、合格ラインは60%以上(106問以上の正解)の正解率と言われております。
PMBOK®公式ガイドブックを熟読し、同ガイドラインを参考にしたプロジェクトマネジメント実施の経験を経て考える力を養うことが合格への近道と言えるでしょう。

PMPの受験費用や資格更新について

PMPの受験費用や資格更新について見ていきましょう。

受験費用

PMPの受験費用は以下の通りPMI会員、一般でそれぞれ定められております。

PMI会員:405ドル(再受験の場合:275ドル)
一般:555ドル(再受験の場合:375ドル)
参考:PMI日本支部(公式)


資格更新

PMPの資格更新は資格取得日から3年単位に60PDU以上を取得・申請し、更新費用支払い手続きを実施する必要です。

『PDUとは』
CCRでは継続的な学習や専門家としての活動などをPDUと呼ばれる単位で計測する。PMIの認定する研修を1時間受講する学習量が1PDUとされ、0.25PDU単位で取得することができる。PMP有資格者は3年間に60PDU以上の活動を要求される。


PMI会員:60ドル
一般:150ドル
参考:PMI日本支部(公式)


まとめ

PMPを理解するために意味や受験資格、試験内容、費用などを簡単に解説させて頂きました。PMPを一言で表すと『PMIの主催するプロジェクトマネジメントに関する国際資格』となります。PMPの受験するためには『プロジェクトマネジメントの経験年数』『35時間の公式なプロジェクトマネジメント研修の受講』などの受験資格が必要なことをしっかりと覚えておきましょう。そして2021年1月より出題範囲が大きく変わりPMBOK第6版が適用されることも忘れてはなりません。それ以外にもPMPについてこちらの記事に記載されている最低限の内容は理解をしておくようにしましょう。

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