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Objective-Cを理解する!初心者でも分かる歴史、特徴、できること、基礎知識などを簡単に解説!

Objective-Cを理解する!初心者でも分かる歴史、特徴、できること、基礎知識などを簡単に解説!

最終更新:2020/09/24 投稿:2020/09/17
Objective-Cを理解する!初心者でも分かる歴史、特徴、できること、基礎知識などを簡単に解説!

Objective-CはiOSアプリ開発にておいて多くの開発者に使用されているプログラミング言語です。1983年にC言語をベースにSmalltalk型のオブジェクト機能を持たせた上位互換言語として誕生しました。Swiftの登場後、新旧交代が起きているものの一定以上の需要は保っております。皆さんはiOSアプリ開発において一時代を築き上げたObjective-Cについてどれほどご存知でしょうか。この記事ではObjective-Cを理解するために初心者でも分かる歴史、特徴、できること、基礎知識などを簡単に解説していきます。

Objective-Cとは

Objective-Cとは1983年にブラッド・コックス氏とトム・ラブ氏によって開発されたオブジェクト指向プログラミング言語です。Objective-CはC言語をベースにSmalltalk型のオブジェクト機能を持たせた上位互換言語として誕生しました。誕生当初こそ注目を集める言語ではありませんでしたが、Apple創業者であるスティーブ・ジョブス氏がApple社退任後に立ち上げたNeXT Computer社にて開発言語としてObjective-Cを採用したことから注目が集まり始めます。後にNeXT Computer社はApple社に買収されるとNeXTSTEPをベースにしたオペレーションシステムであるMac OS Xが誕生しました。
これこそObjective-Cが開発言語として採用されており知名度を広げる大きなきっかけとなりました。以降、Mac OSのアプリ開発、iOSアプリ開発にて主軸のプログラミング言語として多くの開発者に使用されております。こうして2010年中頃までiOSアプリ開発においてObjective-Cの独壇場が続いておりましたが2014年にApple社が発表したSwiftの登場によって新旧交代がおきております。

『Objective-Cの基本情報』
誕生時期:1983年
開発会社(初期):Stepstone社
開発会社(成長期):NeXT Computer社
開発会社(現在):Apple社
設計者:ブラッド・コックス氏、トム・ラブ氏
種別:コンパイラ言語
特徴:①オブジェクト指向/②C言語ベース/③〇〇

Objective-Cの公式サイトはこちら>>

Objective-Cの読み方・名前の由来

Objective-Cの読み方は『オブジェクティブシー』が一般的となっております。名前の由来については調査したところ信憑性の高い情報については出てきませんでした。

Objective-Cの誕生と歴史

Objective-Cはアメリカのブラッド・コックス氏とトム・ラブ氏によって1983年にC言語をベースにSmalltalk型のオブジェクト機能を持たせた上位互換言語として誕生しました。開発者である両名はObjective-Cのコンパイラやライブラリを支援するためにStepstone社を同年の1983年に創立します。1995年になるとスティーブ・ジョブズ氏がApple社を退任した後に創業したNeXT Computer社がObjective-Cの商標と権利をStepstone社から買収をします。
ここからわずか1年あまりでスティーブ・ジョブス氏を退任へと追い込んだApple社がNeXT Computer社の成功を無視できないものとし1997年初頭にNeXT Computer社を買収することとなります。これによってObjective-Cによって開発されたNeXT Computer社のNeXTSTEPをベースにしたオペレーションシステムであるMac OS Xが2002年に誕生しました。2007年になるとObjective-C2.0がリリースされ、翌年2008年にはiOSアプリ公式開発言語のとして多くの開発者に使用される形になりました。

年代 出来事
1983年 C言語をベースにSmalltalk型のオブジェクト機能を持たせた上位互換言語として誕生
1995年 NeXT Computer社がObjective-Cの商標と権利をStepstone社から買収
1997年 Apple社がNeXT Computer社を買収
2002年 Mac OS X誕生
2007年 Objective-C2.0がリリース
2008年 iOSアプリ公式開発言語となる

Objective-Cの人気推移

Objective-CはiOSアプリ開発市場において2010年中頃まで独壇場と言える活躍ぶりを見せておりました。2014年のSwiftの登場によって人気の推移はどのように変化していったのでしょうか。RedMonk言語ランキング(https://redmonk.com/fryan/2018/03/15/redmonk-language-rankings-over-time/)
の発表している順位推移を以下の表に表してみました。

Objective-C Swift
2012 9位
2014 9位
2016 10位 18位
2018 10位 11位
2019 12位 10位

上記の表を見ても分かる通り、Swiftの急速な発展によるObjective-Cの需要低下は否めません。Swiftは今後も発展していくことが予想され、Objective-Cは時代の流れと共に古い言語として後退していくことが予想されます。スマホアプリ開発に関わる技術の発展は著しいだけにこの結果は致し方ありません。しかしここ2~3年は一定量以上の需要が残ることは間違いありません。

Objective-Cはコンパイラ言語

Objective-Cはコンパイラ型言語という人間が書いたプログラム(ソースコード)をコンピュータが理解できる形式(機械語)に変換するプログラム言語です。コンパイラという言葉は英語の『compile』を表し、『編集する』を意味します。コンパイラ言語の特徴は『処理速度が早い』ということが挙げられます。対比されるインタプリタ言語と比べても実行時の性能が高いと言われております。一方でコンパイラ言語には『修正が容易では無い』というデメリットがあります。代表的なコンパイラ言語としてJava、C言語、C++などが挙げられます。

コンパイラ言語の種類や特徴を解説している記事はこちら>>

Objective-Cでできること

Objective-Cでできることを見てきましょう。

iOSアプリ開発

Objective-Cは2008月にApple社がiOS公式開発言語として発表しております。iPhone/iPadアプリやMacのPCアプリを開発することが可能です。以降、iOSアプリ開発を行う際にほとんどのプログラマーがObjective-Cを使用しております。

Objective-Cの特徴

Objective-Cの特徴を見ていきましょう。

オブジェクト指向

Objective-Cはオブジェクト指向言語です。
代表的なオブジェクト指向言語としてJava、C言語、C++などが挙げられます。

『オブジェクト指向言語とは』
オブジェクト指向言語とはプログラミング言語の中でも、お互いに関連するデータやメソッドに関する手続きを一つにまとめたものであるオブジェクトをプログラムの基本的な構成として扱うもの

オブジェクト指向言語のメリットや種類を解説している記事はこちら>>

C言語がベースで作られた

Objective-CはC言語がベースに作られたプログラミング言語です。ソースコードは一見するとC言語とはかけ離れたように見えますが、基本的な構文などはC言語になぞられていることがわかります。よってC言語/C++を理解している方であれば、学習コスト低くObjective-Cの習得に望めるでしょう。

『C言語』
C言語とはAT&Tベル研究所のデニス・リッチー氏が中心となって開発し1972年に誕生したプログラミング言語の一種です。汎用性の高いプログラミング言語としてソフトウェアの開発からコンピューター機器、自動車などのハードウェア製品の開発にも採用されております。

C言語のメリットや種類を解説している記事はこちら>>

多数のノウハウが存在

Objective-CはiOSアプリの開発において圧倒的な件数の開発事例が存在するため多数のノウハウが存在しております。Swiftやxamarinの登場に至るまでiOSアプリ市場はObjective-Cの独占状態でした。そのため当時生まれたほとんどのiOSアプリはObjective-Cで開発されております。ノウハウが多く存在することでObjective-Cの利用をより効率的に行うことが出来ます。

Swift言語のメリットや種類を解説している記事はこちら>>

xamarin言語のメリットや種類を解説している記事はこちら>>

Objective-CとSwiftの違い

Objective-CとSwiftは『SwiftがObjective-Cの上位互換ver』という違いがあります。どのような点でSwiftが上位互換かといいますと「素早い」「安全に」「シンプル」という主にこの3観点でSwiftの方が優れております。というのもSwiftの開発を行ったのはObjective-Cを開発するApple社でありさらなる効率とパフォーマンスを求めて新たに生まれたのがSwiftです。他にも様々な観点で比較した内容は以下の表をご覧ください。

Objective-C Swift
素早い
安全性
学習コスト
シンプルさ
情報量
将来性

『Swiftとは』
Swiftとはクリス・ラトナー氏によって2014年に公開されたアップル社のiOS向けに活用されるプログラミング言語です。これまでiOSアプリを開発するにはObjective-Cを活用することが主流でしたが、さらなる効率とパフォーマンスを求めて新たに生まれたのがSwiftです。

Swift言語のメリットや種類を解説している記事はこちら>>

Objective-Cの基本的な文法

Objective-Cの基本的な文法を見ていきましょう。

データ型の種類

Objective-Cではデータ型で使用される基本的な種類は以下の通りです。

変数型 内容
unsigned short short型よりも小さな数値(整数、ゼロ)を扱う型
short int型よりも小さな数値(整数、ゼロ、負数)を扱う型
Int 数値(整数、ゼロ、負数)を扱う型
unsigned 数値(整数、ゼロ)を扱う型

浮動小数点型 内容
Float 小数点を持つ数値を扱うことの出来る型
Double floatよりも大きな領域を持つ浮動小数点型

真偽値を表す型 内容
BOOL YES/NOのみを持つ型です。

演算子

Kotlinでは演算子で使用される基本的な種類は以下の通りです。

演算子の種類 概要
算術演算子 足し算や引き算を実行する
論理演算子 理論を判定する際に用いる
代数演算子 四則演算に代表される計算に使用される演算
代入演算子 「=」のことで左辺を右辺に代入を実行する
比較演算子 左右の値の比較を行う演算子のこと
ビット演算子 中置記法も利用できる関数
インクリメント演算子 ある値や変数に1加算する
例:a++(後置演算)、++a(前置演算)
デクリメント演算子 ある値や変数に1減算する
例:a–(後置演算)、–a(前置演算)
条件演算子 条件によって異なる値を返すことのできる「3項演算子」と呼ばれるものの1つ

制御文

制御文ではif文、switch文、while、break文を覚えておく必要があります。

・if文
if文は複数の式を実行し条件にあった文のみを実行させることができます。
・switch文
switch文はif文と同様、選択文の1つで、条件式の結果によって複数に分岐する場合に有効。
・while分
while文は条件式が真である間、任意の処理を繰り返して実行できます。
・break文
break文はwhile、switchなどの制御文を終了させることができます。

まとめ

Objective-Cを理解するために初心者でも分かる歴史、特徴、できること、基礎知識などを簡単に解説させていただきました。Objective-Cを一言で表すと『主にiOSアプリ開発にて使用されるオブジェクト指向プログラミング言語』です。特徴として「オブジェクト指向」「C言語がベースで作られた」などが挙げられます。そしてiOSアプリ市場において一時代を築き挙げ、Swiftが登場した今も一定以上の需要は保っております。Objective-Cについてこの記事に記載されている最低限の内容は理解しておくようにしましょう。

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