EclipseはJavaを主とした様々なアプリケーションの開発に使用される統合開発環境です。開発業務を効率化させることができるので非常に人気のあるツールとなっております。この記事ではEclipseを理解するために初心者でも分かる特徴、対応言語、基礎知識などを簡単に解説していきます!
Eclipseとは1998年にIBM社によって開発された統合開発環境(IDE)です。主にJavaアプリケーションの開発に使用されており、他にもプラグインなどを使用することのよってC言語、C++、Perl、Python、PHPなど様々なプログラミング言語に対応しております。2001年にオープンソース化されて以降、Javaアプリケーション開発において最も多く使用されております。Eclipseの特徴は『豊富なプラグイン』『動作の速さ、充実したサポート』などが挙げられます。
統合開発環境(IDE)とはソフトウェアの統合的な開発環境であり、様々なツール(デバッグ、コンパイルなど)の集合から構成されております。以前まではデバッグにはデバッグ用ツール、コンパイルにはコンパイル用ソフトがそれぞれ必要で何らかのシステム開発を行う上で様々なサービスを個別に利用する必要がありました。統合開発環境の登場によってデバッグ、コンパイル、エディタなど開発に必要なツールが一つの開発環境に集約され統合・統一的に扱えるようになりました。Eclipse以外のにも代表的な統合開発環境として『VisualStudio』『Unity』などが挙げられます。
統合開発環境の特徴やメリットなどを解説している記事はこちら>>
JavaとはOracle社が開発・提供するオブジェクト指向のプログラミング言語です。1995年にサン・マイクロシステムズ(後にOracle社が買収)のジェームス・ゴブリン氏によって開発されリリースとなりました。プログラミング言語の発展に大きな影響をもたらしたC言語を元に開発されたことでも有名です。当時、最も人気を集めていたC言語はオブジェクト指向ではありませんでした。Javaの登場によってオブジェクト指向が主流の時代が訪れたと言われております。Javaのキャッチコピーは「Write once, run anywhere」で直訳すると「一度書けば、どこでも実行できる」という意味があります。このことからも分かるようにJavaの特徴は『オブジェクト指向の先駆者』で『どこでも動く』ということらが挙げられます。世界中で最もポピュラーで多くのWebアプリケーションで採用されていることで知られております。
Javaのメリットやデメリットなどを解説している記事はこちら>>
Eclipseの主な特徴を見ていきましょう。
EclipseはJavaの開発環境を標準搭載しているという特徴があります。Eclipse自体がJavaで記述されているということもあり、Javaプログラムを実行するために必要なJava仮想マシン(JVM)でも動作します。
Eclipseは軽量で早いという特徴があります。というのもバージョンや使用ツールによって左右されるようです。例えば過去にバージョン3.5は早いと評判で、GUIツールもEclipse独自の「SWT(Standard Widget Toolkit)」使用することでその速さを実感することができたという事例があります。
Eclipseは豊富なプラグインが提供されているという特徴があります。Eclipseは様々なプラグインを自由に使用して好きなように拡張できるところが人気を集めるポイントでもあります。
Eclipseの便利なプラグイン14種類について解説している記事はこちら>>
Eclipseで人気のプラグインを見ていきましょう。
Glanceとはインクリメンタルテキスト検索を提供するプラグインです。インクリメンタルテキスト検索とは入力した文字列の冒頭部分から1文字ずつ入力する度に候補となる文字列を表示してくれる便利な機能です。
QuickRExとは正規表現のためのプラグインです。正規表現とは文字列パターンを表現する表記法のことです。入力値の検証や、文字列の検索・置換等で利用することが可能となっております。
SubclipseとはSVN(サブバージョン)クライアントのプラグインです。開発時のバージョン管理を行うために重宝されております。
PleiadesとはEclipseを日本語化するためのプラグインです。「Windows」「Mac」の場合は Electronで作られたインストーラーが付属しているため簡単にインストールできます。
Eclipse Color Themeとはテキストエディタにカラーテーマを適用できるプラグインです。画面の配色テーマを自分好みの自由な色に変えることが可能です。
Eclipseの対応可能なプログラミング言語を見ていきましょう。
C言語とは汎用性の高いプログラミング言語としてソフトウェアの開発からコンピューター機器、自動車などのハードウェア製品の開発にも採用されております。また手続き型言語であり、構造化プログラムに適しているという特徴があります。C言語は現在活躍する様々なプログラミング言語のモデルとなっており中でも代表的なのがJavaやC++、C#などです。
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C++(シープラスプラス)とはC言語をベースに機能を拡張したオブジェクト指向のプログラミング言語です。主な用途としては組み込み系システム、WEBアプリケーション、業務システムなどの開発が中心となっております。中でも組み込み系システムの開発において対象の機器が必要となる機能を実現するために正しく動作及び制御させるために多くの場面で使用されております。
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C#とはマイクロソフト社が開発した『.NET Framework(ドットネットフレームワーク)』と共に2000年に誕生したプログラミング言語。C#はマルチパラダイムと呼ばれる複数のスタイルから構成されており中でも、オブジェクト指向が主のスタイルです。C#の特徴として『マルチパラダイムでオブジェクト指向が主』、『.NET Framework』、『Windowsアプリの開発に向いている』などが挙げられます。C#はマイクロソフト社が開発・提供していることもありWindowsアプリケーションの開発に非常に向いております。
C#のメリットやデメリットなどを解説している記事はこちら>>
PHPとは1995年に開発されたオープンソースのサーバーサイド言語です。動的なWebページを生成することができるプログラミング言語として全世界で親しまれております。HTMLに埋め込むことが出来ることからWebシステム開発で使用される機会が多いです。Webサービスを開発するプログラミング言語としてPHPは世界的にトップクラスの人気を集めております。
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Perlとは1987年に開発された主にサーバサイド言語として使用されるプログラミング言語です。Perlはプログラミング言語の中でも汎用スクリプト言語に分類されます。テキスト処理(文字列処理機能)が優れており、組み合わせるだけで簡単に効率よく実装をすることが出来ます。Perlは機能性、拡張性、記述など総合な観点で高い評価をされておりバランスの取れた言語として人気を集めております。
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Eclipseを理解するために初心者でも分かる特徴、対応言語、基礎知識などを簡単に解説させていただきました。Eclipseを一言で表すと『Javaを主とした様々なアプリケーションの開発に使用される統合開発環境』です。特徴として『豊富なプラグイン』『動作の速さ、充実したサポート』などが挙げられます。Eclipseについてこの記事に記載されている最低限の内容については理解しておくようにしましょう。