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IoTエンジニアを理解する!初心者でも分かる仕事内容、必要な能力、市場価値などを簡単に解説!

IoTエンジニアを理解する!初心者でも分かる仕事内容、必要な能力、市場価値などを簡単に解説!

最終更新:2021/05/07 投稿:2021/04/03
IoTエンジニアを理解する!初心者でも分かる仕事内容、必要な能力、市場価値などを簡単に解説!

ここ数年、IoTという言葉をよく耳にするようになりました。IoTとは、モノをインターネットにつなげて社会や生活をより便利にする技術のことをいいます。もともとは欧米諸国で先進的な取り組みが進められていましたが日本でも製造業やIT企業を中心に様々なシステムが開発されており、最近では私達の身近な暮らしをIoTの技術で便利にしてくれているサービスもあります。人々の生活の利便性が上がるサービスはとても需要があり、そんなサービス開発に携わる事のできるIoTエンジニアは今とても注目されている職業です。この記事ではそもそもまだまだ馴染みのないIoTとはどういった技術なのか、IoTエンジニアの仕事内容や必要なスキル、市場価値などについて紹介していきます。

IoTエンジニアとは

IoTエンジニアとはIoT技術を用いたシステム開発を行うエンジニアです。IoT製品やサービスの開発は多くの技術が組み合わさっています。担当するサービスや製品によっても業務の内容は大きく異なってくるのも特徴で、必要なスキルも多岐に渡るため特定のスキルを持ったエンジニアが開発を担当するというよりは、ネットワーク、組み込み、セキュリティなどそれぞれの分野に精通したエンジニアが協力して進める仕事になります。
それぞれが協力しながら進めることが大事になるため、IoTエンジニアは特定の分野だけに精通しているだけでなく、ハードウェアからソフトウェアまで幅広い知見をそれぞれが持ち合わせているということが必要になります。

IoTとは

IoTとは「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット」を指します。これまでインターネットといえばパソコンやスマートフォン端末を用いて利用するものでしたが、IoTはモノそのものに通信機能やセンサーを搭載してインターネットと接続する技術のことをいいます。
近年登場した身近なサービスで例えると、自宅の家電とスマートフォンを連動させてスマートフォンをリモコンとして利用するサービスやAI機能を搭載したスマートスピーカーなどもIoT製品の一種になります。私達の身近な生活の利便性や安全性を上げる技術であること、そして最近でいうと5Gの通信サービスが開始されることもありIoTの技術は今非常に注目を集めています。

IoTエンジニアの仕事内容

IoTエンジニアの仕事は多岐に渡りますが、一言で簡単に表すと「デバイスにIoT機能を実装すること」が主な仕事になります。ただIoT機能を実装するには様々なスキルが必要になり、大きくわけると3つの開発が必要になります。まずは組み込みプログラミングです。C言語やJavaを用いてデバイス内で動作ができるようにプログラミングを組んでいきます。次に回路設計です。コーティングだけでなくハードウェア上での回路設計を行います。ここでは電子回路の知識が求められます。そして最後にセンサーやインターネットなどの連携部分の開発です。
IoT技術を用いる多くのシステムがセンサーや無線通信機能を利用し構成されているため、外部とデバイスの連携部分の開発を行うことも多くあります。このようにIoT技術を用いたシステムの開発には、多岐に渡るスキルが必要になります。多くの開発現場ではそれぞれの分野に応じて経験やスキルのあるエンジニアがチームとなって進めるケースが多いです。

IoTエンジニアに必要な能力

IoTエンジニアに必要な能力を見ていきましょう。

組込・制御系能力

IoTはモノとインターネットを繋ぐ技術なので、対象の家電やシステム機器にIoTのための機能やセンサーを組み込むスキルが必要になります。現在はソフトウェアのスキルを持ったエンジニアの方が多いですが、IoTが注目されだしてからは組込系のハードウェアスキルも再び需要が高まっています。IoTエンジニアはソフトウェア、ハードウェアどちらのスキルや知識もあると良いでしょう。また人々の生活に密接しているサービスが多いことからデバイスの動きや使いやすさ、安全性なども重要で高い品質を保つ必要があることから制御系のスキルも必要になります。

組み込みシステム開発の特徴や種類について解説された記事はこちら>>

アプリケーション開発能力

IoT製品はスマートフォンやタブレットと連動しているサービスも多いためアプリケーション開発のスキルも必要になります。スマートフォンの普及率が約7割にもなる現代において、私達の生活になくてはならないものになっているため、今後もスマートフォンやタブレット端末との連動で開発に用いられるIoTサービスのニーズは高まるでしょう。いずれにせよアプリケーション開発の知識は今後も需要の高いスキルであるといえます。

Webアプリの歴史やメリットについて解説された記事はこちら>>

AIや機械学習のスキル

IoTを活用した開発では近年さらにAIや機械学習を用いてより賢く利便性の高いシステムを開発しようという流れがあります。ちなみにAIとは一般的に「コンピューター上に人間のような知能を再現する方法」のことで、機械学習とは「データから一定の法則や規則をコンピューターが抽出すること」をいいます。AIや機械学習の仕組みや組み込み方など学習しておくとIoTエンジニアとして非常に重宝されます。

ネットワークの知見

ネットワーク接続に関する知見もIoT開発においては必須のスキルといえます。IoTを用いいたサービスやシステムは基本的に無線LANやBluetooth、モバイル通信などを用います。単にデータ通信ができれば良いわけではなく、どのネットワークを用いるのが適しているのか、効率よくデータの送受信が出来るようにするためはどのような方法が適しているかなど、サービスに応じてネットワークを構築していくことが必要です。

ネットワークの意味や種類、資格について解説された記事はこちら>>

セキュリティに関する知見

IoTの技術は公共サービスや住居のセキュリティサービスに利用されることもあります。例えば、住宅の鍵の位置を管理したり、あらゆる家電をデバイスで管理出来たりするサービスなどです。これらのサービスがデータをハッキングされたりしてしまうと、個人情報の流出や悪用、住居侵入などの犯罪などにも繋がりかねません。安全性の高いシステムを構築するために、IoTエンジニアにはセキュリティに関する知見は必須といえます。

IoTエンジニアの市場価値

次にIoTエンジニアの平均年収や今後の将来性など、市場価値について詳しく解説していきます。

平均年収

IoTエンジニアの平均年収は、300万~700万程度と幅広くなっています。IoTエンジニアの業務領域は幅広く携わる開発に応じて求められるスキルも異なってくるため、このように年収にも幅があります。とはいえ売り手市場であり、今後ますますIoT技術の知見を持った人材が重宝されるため、他のエンジニアと比べると高い水準であるといえます。経験が豊富で高いスキルを持ったIoTエンジニアに関しては年収1000万円を超えるような求人も出ています。

活躍できる業界

IT業界はもちろんのことIoTエンジニアが活躍している業界は多岐に渡ります。まず一つ目は家電メーカーです。ここ数年「スマート家電」とよばれるIoT技術を搭載した家電の開発が急速に進められてきています。人々の暮らしをより快適にするサービスは今最も注目を集めているといっていいでしょう。また物流業界においてもIoTの技術が近年導入されています。物流業界は莫大な商品管理や物流情報を扱うためクラウド環境で一元管理しより効率よく、リアルタイムで情報を管理することで、業務の大幅な効率化や人件費削減、コストカットが出来ます。このように物流業界においてもIoTの技術が一役を担っています。

将来性

IoTエンジニアの今後の需要は他のエンジニア職に比べても非常に高いと言って良いでしょう。理由はいくつかありますが、一つ目は今後さらに様々な業界でIoT化が進むと言われているからです。私達の日常である衣食住だけでなく、交通や医療業界でも新しいシステムが開発されIoT技術がもっと身近なものになると言われています。
2つ目は、上記でも述べたようにIoT開発にはソフトウェアだけでなく、ハードウェアの知識も必要になるため、経験やスキルを持った人材がまだまだ少ないことにあります。未経験からすぐに開発に携わることが難しいことからもIoTに関する経験やスキルがあるエンジニアは希少性が高く市場からも非常に重宝されています。

IoTエンジニアに必要なプログラミング言語

IoTエンジニアに必要なプログラミング言語を見ていきましょう。

Python

Pythonとはグイド・ヴァンロッサム氏によって1991年に開発された汎用的に使用されるプログラミング言語です。サーバサイド言語としてWebアプリケーションやデスクトップアプリケーションの開発に使われるだけでなく、組み込み開発、自動処理、統計・解析、機械学習など幅広い領域に対応出来るプログラミング言語として親しまれております。Pythonはプログラミング言語の中でも高い人気を集めており、GitHubの2019年調べによるとJavaを抜き2番目に人気のある言語となっております。特徴として『コードがシンプルで覚えやすい』『少ない記述で多くの処理が可能』などが挙げられます。Pythonは人工知能(AI)やビッグデータなどトレンドの分野にて重宝されております。このように幅広い分野にて扱われる汎用的なプログラミング言語として高い人気を集めております。

Pythonの特徴、メリットなどの基礎知識について解説された記事はこちら>>

Java

JavaとはOracle社が開発・提供するオブジェクト指向のプログラミング言語です。1995年にサン・マイクロシステムズ(後にOracle社が買収)のジェームス・ゴブリン氏によって開発されリリースとなりました。プログラミング言語の発展に大きな影響をもたらしたC言語を元に開発されたことでも有名です。当時、最も人気を集めていたC言語はオブジェクト指向ではありませんでした。Javaの登場によってオブジェクト指向が主流の時代が訪れたと言われております。Javaのキャッチコピーは「Write once, run anywhere」で直訳すると「一度書けば、どこでも実行できる」という意味があります。このことからも分かるようにJavaの特徴は『オブジェクト指向の先駆者』で『どこでも動く』ということらが挙げられます。世界中で最もポピュラーで多くのWebアプリケーションで採用されていることで知られております。

Javaの特徴、メリットなどの基礎知識について解説された記事はこちら>>

C++

C++(シープラスプラス)とは1985年に『AT&Tベル研究所』のビャーネ・ストロヴストルップ氏によって開発されたC言語をベースに機能を拡張したオブジェクト指向のプログラミング言語です。オブジェクト指向の要素だけでなく手続き型プログラミング、データ抽出、ジェネリックプログラミングなどの複数の要素を兼ね備えるマルチパラダイムプログラミング言語となっております。
C++にはいくつかの種類が存在しており代表的なものとして「Borland C++(ボーランドシープラスプラス)」「Visual C++(ビジュアルシープラスプラス)」などが挙げられます。主な用途としては組み込み系システム、WEBアプリケーション、業務システムなどの開発が中心となっております。中でも組み込み系システムの開発において対象の機器が必要となる機能を実現するために正しく動作及び制御させるために多くの場面で使用されております。
誕生から40年近くという長い歴史を持つプログラミング言語ですが2020年現在でも多大な人気を集めており「TIOBE Index for March 2020」の調べによるとプログラミング利用シェア第4位に位置付けております。

C++の歴史、特徴などの基礎知識について解説された記事はこちら>>

R言語

R言語とはニュージーランドにあるオークランド大学のロス・イハカ氏とロバートクリフォード氏によって1995年に開発された統計解析向けのプログラミング言語です。S言語というプログラミング言語を元にC言語やFORTRANを用いて開発されました。種別はPHPやRuby、javaScriptと同じインタープリタ言語です。R言語の大きな特徴はJavaやC言語などの代表的なオープン系開発言語とは違い『データ解析・統計解析』の専門言語ということが挙げられます。そのためデータ解析・統計解析においてはその他のプログラミング言語と比べても非常にパフォーマンスが高いと評価されております。
R言語は専門分野が分野なだけあり、元々研究や学術において活用されておりましたが、近年は企業においても様々なシーンで活用されております。また応用統計の分野である機械学習や金融工学などでも利用されるシーンが増えており、2020年7月に『TIOBE Software』によって発表されたTIOBE Programming Community Index (PCI)によるとR言語は様々な検索エンジンにおける話題性において第8位と同社ランキングにおいて過去最高の順位を挙げております。
用途が専門的な言語であるものの、近年大きな注目を集めている機械学習やビッグデータの分野で活用できることが人気を集める理由と言えます。

R言語の歴史、特徴などの基礎知識について解説された記事はこちら>>

IoTエンジニアに役立つ資格

次にIoTエンジニアを目指すにあたり学んでおくと良い資格について詳しく説明していきます。

IoT検定

まずはじめにIoT検定です。この資格は開発者向けというよりはIoTサービスを取り扱うビジネスパーソン向けの資格と言っていいでしょう。技術的な内容も取り扱っていますが、マーケティング領域であったり、戦略立案なども取り扱っているため、IoTに関する基礎的な知識や概要を学びたい場合に取得すると良い資格です。

IoT検定の公式サイトはこちら>>

IoTシステム技術検定試験

IoTシステム技術検定試験は基礎、中級、上級と3つのグレードに分かれています。基礎についてはIoTを扱うビジネスパーソン向けの試験でIoTに関する基礎理解が主です。中級はIoT開発における基礎技術の理解が主な内容になっており、IoT開発に携わりたいエンジニアであったりプログラマー向けの試験です。上級はIoT開発におけるより専門性の高い技術的な内容になっています。システム構築の中でも上流工程に携わるような設計者向けの試験内容になっています。

IoTシステム技術検定試験の公式サイトはこちら>>

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

最後にエンベデッドシステムスペシャリスト試験です。この資格は情報処理に関するスペシャリストとして箔がつく資格です。現状、IoTに関する資格の中で最も難易度が高いと言われている試験になります。国内のIT技術者向けの資格の中でも取得が難しいと言われていて、合格率も16~17%といわれていますが、認知度も高い資格であるため、評価には最も繋がりやすい資格といえます。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の公式サイトはこちら>>

まとめ

これまでIoTエンジニアの具体的な仕事内容から将来性まで解説してきました。IoTエンジニアはまだ新しい職種で今最も注目されれている職種といってもよいでしょう。それだけ今後様々な業界でIoTの技術が広がり私達の生活にもより身近なものになると言われています。IoTエンジニアにはソフトウェアだけでなくハードウェアのスキルやセキュリティ、アプリケーションに関する知見など幅広い知識が求められる職種でもあります。難易度が高く需要も伸びる職だからこそ今後も活躍の幅が広がる仕事といっていいでしょう。IoTエンジニアについてこの記事に書かれている最低限の内容は理解しておくようにしましょう。

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