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ITコンサルタントを理解する!初心者でも分かる仕事内容、種類、市場価値などを簡単に解説!

ITコンサルタントを理解する!初心者でも分かる仕事内容、種類、市場価値などを簡単に解説!

最終更新:2021/09/03 投稿:2021/06/19
ITコンサルタントを理解する!初心者でも分かる仕事内容、種類、市場価値などを簡単に解説!

ITコンサルタントとは「IT」を活用して企業の経営課題を解決する仕事です。ビジネス発展のためにはIT活用がなくてはならない近年において、ITを用いた業務改善やコンサルティング案件は非常に増えてきており、重要性が高まっている仕事でもあります。ITコンサルタントの仕事内容は開発プロジェクトの進捗管理からシステムの提案や導入支援など役割は幅広く、業務のどのフェーズを担当するかは企業によっても多少異なります。この記事では今注目を集めているITコンサルタントの具体的な仕事内容や必要になる能力などを解説していきます。

ITコンサルタントとは

IT知識を用いてクライアントの課題解決を行うことがITコンサルタントの役割です。ITに携わる職種は他にも沢山ありますが、SE(システムエンジニア)やプログラマーと大きく違うところは、クライアントのニーズを汲み取りながら、問題の本質を見つけ出した上で解決策を提案し、実現まで導いていくという、よりビジネスとしてのクライアント視点が必要になあります。いわばIT業界における経営コンサルタントのような位置づけです。
今やどんなサービスや事業においてもIT技術の活用は必須のため、ITコンサルタントが活躍する業界も広範囲になります。具体的なコンサルティングの対象は、企業内のシステムにおける導入から運用保守、新しいIT技術(AIやIoT、クラウド)の活用提案、IT戦略策定や企画立案など幅広く、開発案件を受注したあともプロジェクトの推進から導入、効果検証に至るまでの業務を担当します。業務の範囲は幅広いですが、役割を一言でいうと「クライアントの収益をIT技術を用いて上げる」のが仕事といえます。

ITコンサルタントの仕事内容

冒頭でもITコンサルタントの仕事は多岐に渡り、クライアントの問題やニーズによって役割は異なってきます。ここではITコンサルタントの具体的な業務内容について解説していきます。

調査・分析

まずはクライアントの課題解決に向けて、現状把握とニーズのヒアリングを行います。すでに導入されているシステム環境の運用や管理方法をときには実際の業務に携わりながら詳細に確認をして現状調査報告書を作成し問題を可視化た上で、そのデータを分析します。ここではより本質的な問題を見つけ出すためにフレームワークなども用いながら分析するためロジカルシンキングが必要になります。

戦略立案

クライアントの問題を分析したのちに、戦略立案を行います。どのような提案をおこなえば、より効果的に問題改善が出来るかを検討し判断していきます。この戦略立案がずれてしまと、クライアントの経営戦略に適合できないシステムを構築することになってしまったり、あまり重要ではない部分でのIT投資をクライアントにさせてしまうなど大きな問題にもなりかねません。それだけIT戦略は企業の経営を暗雲を左右するような重大なものであり、コストと時間もかかります。したがって前工程の正しく問題分析し把握し、クライアントにとって最も最適なIT戦略の検討が必要となります。

提案

IT戦略の立案が終わると、いよいよクライアントへの提案になります。クライアントはITの知識が浅い人が対象になることもありますし、IT技術の導入はコストと時間も非常にかかるため、ここではより分かりやすく、より説得力を持った提案を行うことが大事になります。そしてプレゼンテーション能力は勿論のこと、なにより大切なのは「コミュニケーション能力」です。クライアントの立場に立ち、知識と経験を使い提案しながらも相手のニーズも尊重し寄り添う姿勢が求められます。

マネージメント

クライアントへの提案が終わり無事、案件を受注した後は、プロジェクトの達成に向けて管理していく仕事になります。このフェーズではまた求められる能力が異なるため、企業によっては提案までをITコンサルタントの仕事としている場合もあります。ここでは、プロジェクト成功のために必要な人員の配置から管理、進捗や品質の管理までを担当します。プロジェクトの総括のような役割を担います。

ITコンサルタントの種類

「IT」を活用して企業の経営課題を解決するITコンサルタント。しかし求められる役割や業務内容の幅は非常に広いです。ここではITコンサルタントの代表的な5種類の業務内容を具体的に解説していきます。もしITコンサルタントを目指すのであれば求められる領域の幅が広い為、それぞれに必要なスキルも異なってきます。自分の強みを活かせる経験を積み専門性をつけていくことが重要です。

IT戦略コンサルタント

IT戦略コンサルタントとはクライアントのIT戦略立案をメインに企業が抱える経営課題の解決を行うコンサルタントです。その仕事は単にITシステムの導入支援をするということではなく、クライアントの経営戦略に則って中朝的なプロジェクトとして支援し企業価値の向上をサポートする仕事です。ITの専門家ではありますが、経営により近い立ち位置でコンサルティングを行う重要な役割を担います。

ERPコンサルタント

EPRとは「Enterprise Resources Planning」の略で「企業資源計画」の訳になります。いわゆる企業が保有する資源である「人・物・金・情報」を有効活用するシステムのことを指すのが一般的です。ERPコンサルタントの仕事は、「人・物・金・情報」の流れを管理するために必要な機能が揃ったITシステムの導入を支援し、社内の業務を効率化することです。クライアントが抱えている経営課題を深く分析し、システムの要件定義を行い、そのプロジェクト開発のマネジメントを行うことが仕事です。

ERPコンサルタントの仕事内容や必要な能力について解説された記事はこちら>>

CRMコンサルタント

CRMとは「Customer Relationship Management」の略で「顧客関係管理」の訳になります。顧客から得られた情報を管理し、それを元に最適なサービスを提供し利益の最大化を図るマネジメント手法です。CRMコンサルタントも上記のERPコンサルタント同様、クライアントが抱えている経営課題を分析することから業務が始まります。その中でもCRMコンサルタントが扱うのは顧客戦略であり、マーケティングの知識や営業などの知識を用い顧客の属性に合わせた戦略を立てていき、業務プロセスの改善提案や顧客管理システムの導入支援、システム構築の管理などを担当します。

CRMコンサルタントの仕事内容や必要な能力について解説された記事はこちら>>

SCMコンサルタント

SCMとは「Supply Chain Management」の略で「供給連鎖管理」の訳になります。複数の企業間で統合的な物流システムを構築して、利益最大化を目的としたマネジメント手法です。特に製造業や物流業界、流通業においてSCMの手法を用いてコスト削減やリソースの最適化や業務効率化を図ります。SCMコンサルタントは購買、物流という観点から経営課題を分析し、システムの導入支援を行いクライアントの収益改善を支援していきます。

SCMコンサルタントの仕事内容や必要な能力について解説された記事はこちら>>

PMOコンサルタント

PMOとは「Project Management Office」の略で、組織におけるプロジェクトのマネジメント支援を行う部門やシステムのことを言います。よく混在される職種にPM(プロジェクトマネージャー)がありますが、PMはそのプロジェクトにおけるリーダーであり、PMOはPMをサポートを行う組織の人達を指すことが一般的です。したがってPMOコンサルタントは複数人のチームとして動くイメージです。具体的な業務内容としては、プロジェクトの進捗管理や品質管理などといった管理業務が主な仕事内容になります。

PMOの役割や種類、PMとの違いについて解説された記事はこちら>>

ITコンサルタントに必要な能力

次にITコンサルタントに必要な能力を見ていきましょう。

ITに関する技術と知識

クライアントはITについて知識が浅い人もいるため、ITコンサルタントにはITの専門的な知識を分かりやすく伝えていく必要があります。また、プロジェクトのマネジメントや進捗管理、クライアントとの橋渡し役を任されるケースもあるため開発現場のエンジニアやプログラマーとも専門知識を用いてコミュニケーションを取る必要があります。ITに関する幅広い知識だけでなく、自分自身が開発者としてシステムを構築した経験やスキルがあると開発者としての視点を持ち、クライアントにもより深い提案が出来たり、開発現場のメンバーとも円滑なコミュニケーションを取ることが出来ます。

論理的思考力

ITコンサルタントの仕事はクライアントの経営課題を分析し、具体的な解決策を提示していく仕事になります。正しく問題の本質を理解するためには論理的思考力はなくてはならないスキルです。また、ただ問題を発見するだけでなく、クライアントに正しく、分かりやすく解決策を提示し納得してもらわないといけません。複雑な事象を順序立てて整理し、本質的な課題を発見し物事を分かりやすく説明する力を身につける必要があります。日頃からあらゆる事象に対して「なぜその結論に至ったのか?」という視点を持ち、思考する癖をつけておくのが良いでしょう。

コミュニケーション能力

ITコンサルタントの仕事はまずクライアントの現状の課題の把握から始まります。クライアントの問題はクライアント自身も把握していないような本質的な課題であることもあるため、高いヒアリング能力やクライアントとの信頼関係の構築も必要になります。またITコンサルタントが携わる開発プロジェクトはエンジニアやプログラマーなどといった多くの人が関わっているため、プロジェクトを円滑に進めていくためにも様々な立場の人と適切なコミュニケーションを取る必要があります。

ITコンサルタントの市場価値

次にITコンサルタントの平均年収や今後の将来性など、市場価値について詳しく解説していきます。

平均年収

ITコンサルタントの平均年収は約800万~1,000万程度と言われており、他のIT業界の職種と比較してもとても高い傾向にあります。またITコンサルタントとして独立した場合は年収1,000万円を超えるケースも多いです。ITコンサルタントの年収が他のIT業界の職種と比較しても高い傾向にある理由としては、主に業務内容にあるといえます。
ITコンサルタントは企業の経営層を相手にする仕事です。企業の経営課題に直結する問題を扱い、解決に向けて提案する仕事であるため、クライアントの将来性や成長に大きく貢献出来た場合は、利益という数字にも直結しその成果が目に見えます。そういった成功経験を積み重ね、ITコンサルタントとしての経験と実績を積んでいくと益々市場からも高く評価され報酬も上がっていきます。

活躍できる業界

ITコンサルタントは主にコンサルティング会社に所属をして働きます。所属する会社によって専門性は異なりますが総合コンサルティング会社の場合はIT、製造、金融などといった部門に分かれているケースが多く求められる業界も多岐に渡ります。ITコンサルタントの仕事はその業界の深い知識や経営についても深い知識を要するため、例えば製造業界の案件を任された人は今後も製造業界の別の案件を任されるといった経験に基づいて担当を任されるケースが多く、深い知識と経験を身に着けて自身のスキルを高めていく人が多いです。

将来性

事業の戦略として最近注目を集めているのがDX(デジタルトランスフォーメーション)という概念です。DXとは「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という意味で、企業においてもDX化を進めているところが非常に多くなってきています。このようなクライアントのニーズを実現していくのがITコンサルタントの仕事であるため、今後も需要は高まり続けるでしょう。
また経験やスキルの豊富なコンサルタントは引く手あまたな状況は今後も変わらず、他のコンサルティングファームへ転職してさらなるキャリアアップを図る人や独立する人、またはITコンサルタントとしての知見を活かして事業会社へ経営企画の部署に推進メンバーとして、またはCIOなどの幹部ポジションとして迎い入れられる様な人も居ます。自身の実力次第でそれだけ様々なキャリアが用意されれいる職種といえます。

ITコンサルタントになるには

ITコンサルタントを目指すためにはどんなスキルが必要なのか、未経験でもなれるのか、など具体的に解説していきます。

新卒の場合

新卒未経験でITコンサルタントを目指すことは可能です。コンサルティングファーム、もしくはSIerが主な就職先として挙げられることが多いです。特に大手コンサルティングファームへの就職を目指す場合、超難関といわれるほど、倍率も高く求められる素養も多い為、有名大学を卒業しておくことが有利となります。またコンサルティングファームでの仕事は「超上流」と言われるITの戦略的活用をクライアントに提案する工程を任されるため、専門知識を常に学び吸収し続ける力や分析的思考が出来るかを採用側もみています。
一方でSIerでの仕事は顧客や親会社のシステム開発を引き受ける業務になります。SIerでは、超上流の工程だけでなく、その後のシステム開発まで同じ企業が請負うことが多いため、新卒でITエンジニアとして入社をし、開発現場で経験を積んでからITコンサルタントへキャリアチェンジを目指すという方法もあります。

転職(中途)未経験の場合

近年の需要拡大の背景もあり、ITコンサルタントの求人は中途採用の場合でも「未経験検討可」と書かれた求人を目にするようになりました。中途でITコンサルタントを目指す場合は、ITエンジニアとして開発現場で経験を積んでいたり、外資系コンサルティングファームの場合は英語力があった方が良いと言われるケースの方が多いです。しかしITコンサルタントはクライアントの課題解決を行うことが仕事なので、そのスキルや経験だけではなく、問題解決能力や高いコミュニケーション能力も求められるのが事実です。年齢やそれまで積んできた経験にもよりますが、全くの未経験で異業種からの転職を目指す場合は、コンサルタントとして身につけておくべき思考や素養を事前につけておくと良いでしょう。
いずれにせよITコンサルタントの仕事は専門性が高くITの知識だけではなく、経営の知識やクライアントの業界への深い理解も必要になるため、学び続けることが必要です。未経験でも常に学び、新しい知識をインプット出来るような学習習慣が身についているということが重要になります。

まとめ

これまでITコンサルタントの具体的な業務内容から役割、求められる能力や市場価値について解説してきました。今やITコンサルタントだけではなく、全てのコンサル業務においてITの知識は必須といえます。それだけ現代では技術革新のスピードが早くビジネスを成長させるにはIT戦略がなくてはならないということです。この道筋を作るITコンサルタントという仕事はまだまだ需要は高まり続け、さらに活躍の場は拡がり続けるでしょう。

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