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PowerBuilderを理解する!初心者でも分かる特徴、歴史、基礎知識などを簡単に解説!

PowerBuilderを理解する!初心者でも分かる特徴、歴史、基礎知識などを簡単に解説!

最終更新:2020/08/25 投稿:2020/08/07
PowerBuilderを理解する!初心者でも分かる特徴、歴史、基礎知識などを簡単に解説!

PowerBuilderはビジネスアプリケーション開発のための機能が取り揃えられた統合開発環境です。主に基幹システムの構築に使用されるのですがデータウィンドウと呼ばれるデータ及び項目を直感的に操作できる機能が用意されていることから大きくの企業に親しまれております。この記事ではPowerBuilderを理解するために初心者でも分かる特徴、歴史、基礎知識などを簡単に解説していきます。

PowerBuilderとは

PowerBuilderとは1991年にPowersoft社によって開発され現在はSAP社が所有する統合開発環境(IDE)です。特に数多くのデータを扱うビジネスアプリケーション開発のための機能が取り揃えられた統合開発環境として親しまれております。
具体的には『在庫管理システム』『受発注システム』『経理システム』のような基幹システムの構築に使用されることが一般的です。PowerBuilderは『C言語』や『C++』で開発されております。またオブジェクト指向を採用しており、データウィンドウと呼ばれるデータ及び項目を直感的に操作できる機能が用意されていることが強みで簡単に素早く開発を進めることができます。
SQLを扱う技術を有していなくともデータウィンドウを活用すればDB関連の操作可能なことから人気を呼び、数多くの企業で使用されております。

『PowerBuilderの基本情報』
誕生時期:1991年
開発者:Powersoft社
種別:統合開発環境(IDE)
特徴:①データウィンドウ/②データベースとの高い親和性

PowerBuilderの公式サイトはこちら>>

PowerBuilderの読み方・名前の由来

PowerBuilderの読み方は『パワービルダー』が一般的となっております。名前の由来は公開されておりませんでしたが、開発元である『Powersoft社』の名前にちなんでいることは大いに考えられます。

PowerBuilderの誕生と歴史

PowerBuilderはPowersoft社によって1991年に誕生しました。PowerBuilderの開発に使用されたプログラミング言語は『C言語』と『C++』です。1995年になるとSybase社によって事業買収が行われPowerBuilderはSybase社の管理化となりました。翌年1996年にはPowersoft社の初期開発メンバーの多くがSybase社を離れたこともあり、PowerBuilderの成長に陰りを見せます。
メンバーが離れていった原因の一つはSybase社の株価急落と言われております。2010年になるとERP最大手のSAP社によって事業買収が行われ現在もなおSAP社によって管理されております。これを機にメジャーアップデートを行い『Microsoft .NET Framework』に対応します。
2017年にはiOS及びAndroidアプリ開発のサポートが追加されました。誕生より30年が経過し、紆余曲折ありましたが今も尚多くの企業に愛されている統合開発環境です。

年表 内容
1991年 Powersoft社によって開発
PowerBuilder1.0リリース
1995年 Sybase社によって買収
1996年 Sybase社に株価急落
初期開発メンバーの多くが離脱
2010年 SAP社によって買収
2010年 .NET Frameworkサポート追加
2014年 64ビットネイティブアプリケーションのサポート追加
2017年 PowerBuilder 2017リリース
iOS及びAndroidアプリ開発のサポートが追加
2019年 PowerBuilder 2019リリース(現最新版)


PowerBuilderの特徴

PowerBuilderの特徴を見てきましょう。

統合開発環境(IDE)

PowerBuilderはビジネスアプリケーション開発のための機能が取り揃えられた統合開発環境
です。アプリケーション開発を簡単に操作するためのコントロール群が用意されており、デバック機能も充実しております。対象のアプリケーション開発において様々なツールを駆使すること無くPowerBuilderのみで完結できるため開発効率が高く、保守性も高い。

『統合開発環境とは』
統合開発環境(IDE)とはソフトウェアの統合的な開発環境であり、様々なツール(デバッグ、コンパイルなど)の集合から構成されております。

統合開発環境(IDE)の特徴や種類を解説している記事はこちら>>

データウィンドウ

データウィンドウとはネイティブのデータ処理オブジェクトでありPowerBuilderにおける最も特徴的な機能です。データウィンドウではデータ及び項目を様々な形式で表示させるなど直感的に操作できる機能であり、この機能によって簡単に素早く開発を進めること可能となっております。

データベースとの高い親和性

PowerBuilderでは様々なデータベースとの接続が可能な環境が用意されており、データベースとの高い親和性を持つ特徴があります。『ODBCJDBC』『ADO.NET』『OLE DB』などを経由する一般的な標準データベースインターフェースと『ORACLE』や『SQL Server』などのネイティブデータベースインターフェイスが提供されております。

クライアントサーバーシステム開発向き

PowerBuilderはクライアントサーバーシステム開発に向いております。
(※2010年に.NET Frameworkに対応して以降Web開発にも活用されます。)

『クライアントサーバーシステムとは』
クライアントサーバーシステム(通称:クラサバ)とはシステム構築手法の一種であり、サービスをリクエストするクライアント側にプログラムソフトをインストールして、サービスを提供するサーバーとの役割分担をしたシステムモデルのことです。

クラサバの意味や特徴を解説している記事はこちら>>

クラウド活用可能

PowerBuilderはPowerServerを使用することでデスクトップクラウドアプリとして活用が可能です。これによりインターネット経由でWebブラウザーを介してユーザーにアプリケーションがインストールされ自動的に更新されます。

PowerBuilder2019の価格

PowerBuilder2019の価格と内容をプラン別に見ていきましょう。

PowerBuilder CloudPro

PowerBuilder CloudProは『C#REST APIアーキテクチャ』を使用して、既存のクライアント/サーバーアプリケーションをデスクトップクラウドアプリとしてクラウドにデプロイします。

プラン:PowerBuilder CloudPro
価格:1,595ドル/年
参考:APPEON(公式)

PowerBuilderProfessional

PowerBuilderProfessionalはデータウィンドウテクノロジーの生産性により、クライアント/サーバーアプリケーションを迅速に開発します。

プラン:PowerBuilderProfessional
価格:895ドル/年
参考:APPEON(公式)

まとめ

PowerBuilderを理解するために初心者でも分かる特徴、歴史、基礎知識を簡単に解説させて頂きました。PowerBuilderを一言で表すと『ビジネスアプリケーション開発のための機能が取り揃えられた統合開発環境(IDE)』です。PowerBuilderを使用することで「データウィンドウ」「データベースとの高い親和性」などの特徴を活かすことができます。登場から30年の年月が経ち、紆余曲折しながらも基幹システムの開発において大くの企業に活用されております。PowerBuilderについてこの記事に記載されている最低限の内容は理解しておくようにしましょう。

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