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VB(Visual Basic)を理解する!初心者でも分かる特徴・歴史、VB.netとの違いや関係などを簡単に解説!

VB(Visual Basic)を理解する!初心者でも分かる特徴・歴史、VB.netとの違いや関係などを簡単に解説!

最終更新:2021/08/05 投稿:2020/06/15
VB(Visual Basic)を理解する!初心者でも分かる特徴・歴史、VB.netとの違いや関係などを簡単に解説!

VB(Visual Basic)はマイクロソフト社が開発・提供するプログラミング言語です。1991年の登場から度重なるアップデートを行い、2020年現在Visual Basic 2019まで迎えております。BASICベースのプログラミング言語として初心者でも覚えやすく使いやすいという特徴があり多くの方に愛されております。この記事ではVB(Visual Basic)を理解するために初心者でも分かる特徴、歴史、VB.netとの違いや関係などを簡単に解説していきます。

VB(Visual Basic)とは

VB(Visual Basic)とはマイクロソフト社が開発・提供するプログラミング言語です。VBは
マイクロソフト社が開発した『Visual Studio』に組み込まれており、様々なアプリケーションの開発に活用されております。
VBは正式名称であるVisual Basicの名前にもあるとおり、『BASIC』というプログラミング言語から派生したマイクロソフト社のQuickBASICを拡張したものとして1991年に登場しました。BASICが初心者向けのプログラミング言語であることからVBも初心者向けとして扱われることが多かったようです。
VBは30年近い歴史があることから数多くのバージョンアップを繰り返しており、2020年5月現在ではVisual Basic 16.0が最新バージョンとなっております。VBの特徴として『初心者でも覚えやすく使いやすい』『RADの先駆者』などが挙げられます。

『VB(Visual Basic)基本情報』
誕生時期:1991年
開発者:マイクロソフト社
思想:オブジェクト指向
影響:BASIC
特徴:①初心者でも覚えやすく使いやすい/②RADの先駆者

VB(Visual Basic)の公式サイトはこちら>>

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VBとVB.NETの違いや関係

VBとVB.netとは基本的に同じプログラミング言語です。バージョンの違いによって呼び方が異なります。VB.NETとはプログラミング言語であるVB(Visual Basic)を.NET Frameworkにおいて使用する際の組合せを表現する名称を意味しております。VBは度重なるアップデートを繰り返しておりVB6.0がリリースされた際に.NET Frameworkに対応するようになりました。
一時は.NET Frameworkへの対応をわかりやすくするために正式名称を『VB.NET』とされましたが、2005年版より『VB 2005』というように以前通りの名称に戻っております。この名称変更の形跡も一般の方々を戸惑わせた理由の一つかもしれません。

VB プログラミング言語
VB.NET プログラミング言語+フレームワーク

VB(Visual Basic)の読み方

VBの読み方は『ヴイビー』です。このように正式名称のVisual Basicを略称して「VB
(ヴイビー)」と呼ぶのが一般的となっております。

VB(Visual Basic)の歴史

VBはマイクロソフト社の開発によって1991年に誕生しました。同社が1975年に開発した『Microsoft BASIC』が前身のプログラミング言語となっており、BASIC系の派生言語と言われております。Microsoft BASICまで遡ると50年以上のプログラミング言語の中でも古く歴史のある言語となります。
実はこのMicrosoft BASICの開発はマイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツ氏が中心となっておりました。Microsoft BASICはその後、『QuickBASIC』によって統一され進化を遂げた後に、『QuickBASIC×Ruby』でVisual Basicの開発を行いました。Visual Basicは1998年にリリースされたVisual Basic6.0を最後のバージョンとして以降『.NET Framework』へと対応を実現しVB.netと一時的に名称変更をしました。
その後2005年版より『VB 2005』というように以前通りの名称に戻っております。VBは以下の表の通り、数々のバージョンアップを繰り返し、今も尚、改良と成長を続けるプログラミング言語として親しまれております。

年代 バージョン 備考
1991年 Visual Basic 1.0 VBの初版。日本では発売されず。
1992年 Visual Basic 2.0
1993年 Visual Basic 3.0
1995年 Visual Basic 4.0
1997年 Visual Basic 5.0
1998年 Visual Basic 6.0
2002年 Visual Basic .NET .NET Frameworkに対応開始
2003年 Visual Basic .NET 2003 .NET Framework 1.1 に対応。
2005年 Visual Basic 2005 .NET Framework 2.0 に対応。
2008年 Visual Basic 2008 .NET Framework 3.0 に対応。
2010年 Visual Basic 2010 .NET Framework 4.0 に対応。
2012年 Visual Basic 2012 .NET Framework 4.5 に対応。
2013年 Visual Basic 2013 .NET Framework 4.5.1 に対応。
2015年 Visual Basic 2015 .NET Framework 4.6 に対応。
2017年 Visual Basic 2017
2019年 Visual Basic 2019 .NET Core対応に重点を置く。

VB(Visual Basic)とVisual Studioの関係

VB(Visual Basic)はVisual Studioに組み込まれております。共にマイクロソフト社が手掛ける製品でVBはプログラミング言語、Visual StudioはVisual Basic(VB)やC#向けの統合開発環境(IDE)です。Visual Studioには開発をする上で必要な全て「コードエディタ」「コンパイラ」「デバッガ」などの様々なツールが集約されております。

『Visual Studioとは』
Visual Studioとはマイクロソフト社が開発・提供するC#やVisual Basic(VB)向けの統合開発環境(IDE)。ソフトウェアの開発において必要な機能を豊富に取り揃えたプログラム環境用パッケージのこと

Visual Studioの公式サイトはこちら>>
Visual Studioの特徴や機能などを解説している記事はこちら>>

VB(Visual Basic)の特徴・メリット

VB(Visual Basic)の特徴・メリットを見ていきましょう。

初心者でも覚えやすく使いやすい

VBはBASICという初心者向けの手続き型プログラミングをベースに作成されてます。初心者でも覚えやすく使いやすい仕様になっていることが特徴でありメリットの一つです。そのため初めてプログラミングに携わる方にもオススメのプログラミング言語となっております。正式名称のVisual BasicにBASICという言葉が使用されている理由はここに繋がります。

『BASICとは』
初心者向けの手続き型プログラミング言語。BASICは『beginner’s all-purpose symbolic instruction code』という名称の略称で初心者向け汎用記号命令コードという意味があります。

RADの先駆者

VBはRADの先駆者という特徴があります。RADとは『Rapid Application Development』の略称で高速アプリケーション開発という意味があります。RADを採用していることによってVBを扱うプログラマはコーディングする際に作業工数を軽減できるというメリットがあります。

『RADとは』
RADとは『Rapid Application Development』の略称で高速アプリケーション開発という意味があります。

VBの基本的な文法

VBの基本的な文法を見ていきましょう。

Hack'en

変数

変数では一般的に宣言、代入、参照を覚えておく必要があります。
VBで変数の宣言を行う場合にはDim文を使用します。

[変数宣言の書式]
Dim (変数名) As (型名)

[変数代入の文法]
(変数名) = (代入する値);

[変数参照の文法]
(変数名)

データ型・データ種類

VBでは組み込み型とリテラル型の大きく分けて2つを覚えておく必要があります。

データ種類 データ型 サイズ 備考
整数型 byte 1byte 0 ~ 255 (符号なし)
integer 2byte -32,768 ~ 32,767 (符号付き)
long 8byte -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 (符号付き)
浮動小数点型 single 4byte ±3.402823E38 ~ ±1.401298E-45
double 8byte ±1.79769313486232E308 ~ ±4.94065645841247E-324
通貨型 currency 8byte -922,337,203,685,477.5808 ~ 922,337,203,685,477.5807
論理型 boolean 2byte true or false
文字型 string 8byte 文字列
日付型 date 2byte 日付と時刻
オブジェクト型 object 16byte オブジェクト参照するデータ型
バリアント型 variant 4byte あらゆる種類の値を格納可能

演算子

演算子では算術演算子、比較演算子、代入演算子、条件演算子、連結演算子、論理演算子、シフト演算子、を覚えておく必要があります。

演算子の種類 概要
算術演算子 足し算や引き算を実行する
比較演算子 大小や等しいかなどの比較を実行する
代入演算子 「=」のことで左辺を右辺に代入を実行する
条件演算子 条件文と同等の意味があるが、文ではなく値を持つ式
連結演算子 複数の文字列を結合して 1つの文字列にする
論理演算子 真と偽の二値からなる真偽値に対して演算を実行する
ビットシフト演算子 ビットをずらす演算子

制御文

制御文ではwhile文、for文、if文、break文を覚えておく必要があります。

・while文(繰り返し)
while文は繰り返しの処理を行いたい時に使用します。
・for文(繰り返し)
for文は反復の制御構文であり、繰り返し行う処理を実行させることができます。
・if文(条件分岐)
if文は複数の式を実行し条件にあった文のみを実行させることができます。
・select case文(多重分岐文)
select case文はある変数の値を調べて、その値によって実行する処理を変更させることができる。

VB(Visual Basic)の代表的なフレームワーク

VB(Visual Basic)の代表的なフレームワークを見ていきましょう。

『VBフレームワークとは』
VBフレームワークとはVBにおけるシステム開発のプログラミングを効率的に実施するために汎用的な機能群をまとめ、システムの骨組みとなるテンプレートまで用意してくれる枠組みのこと

.NET Framework

.NET Framework(ドットネットフレームワーク)とはC#に活用されるマイクロソフト社によって開発されたアプリケーション開発・実行環境用フレームワークです。.NET Frameworkは業界において度々『.NET(ドットネット)』と略称して呼ばれることがあります。.NET Frameworkは『共通言語ランタイム』『基本クラスライブラリ』『フレームワーク』の3つで構成されております。

.NET Frameworkの公式サイトはこちら>>
.NET Frameworkの特徴・機能などを解説している記事はこちら>>

まとめ

VB(Visual Basic)を理解するために初心者でも分かる特徴、歴史、VB.netとの違いや関係などを簡単に解説させていただきました。VBを一言で表すと『BASICベースのRADの先駆者であるプログラミング言語』です。VBの特徴をおさらいすると『初心者でも覚えやすく使いやすい』『RADの先駆者』などが挙げられます。VBについてこの記事に記載されている基本的な内容については最低限理解しておくようにしましょう。

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