統合開発環境(IDE)はソフトウェアの統合的な開発環境であり、様々なツール(デバッグ、コンパイルなど)の集合から構成されております。便利な機能を豊富に揃える様々な統合開発環境が世に現れたことで、多くの開発が効率よく進められるようになりました。では皆さんはこの統合開発環境とはどのようなものかご存知でしょうか。この記事では統合開発環境(IDE)理解するために初心者でも分かる機能、代表的な種類を簡単に解説していきます。
統合開発環境(IDE)とはソフトウェアの統合的な開発環境であり、様々なツール(デバッグ、コンパイルなど)の集合から構成されております。以前まではデバッグにはデバッグ用ツール、コンパイルにはコンパイル用ソフトがそれぞれ必要で何らかのシステム開発を行う上で様々なサービスを個別に利用する必要がありました。
統合開発環境の誕生は1960年代に開発された『Dartmouth BASIC』と言われております。統合開発環境の登場によってデバッグ、コンパイル、エディタなど開発に必要なツールが一つの開発環境に集約され統合・統一的に扱えるようになりました。代表的な統合開発環境として『VisualStudio』、『Unity』、『Eclipse』などが挙げられます。
統合開発環境(IDE)の主な機能を見ていきましょう。
デバッグ機能とはプログラム開発の際に使用するプログラムの欠陥を調査、発見し修正するデバッグ作業のための機能です。このようなデバッグ作業を行う役割の方を『デバッガー』と呼びます。
デバッガーの仕事内容、必要な能力、市場価値などの解説された記事はこちら>>
コンパイル機能とはプログラミング言語で書かれた文字列(ソースコード)を、コンピュータ上で実行可能な形式(オブジェクトコード)に変換する機能のことです。
エディタ機能とはプログラム開発の際にソースコードの記述や編集を行うための機能。『テキストエディタ』『コードエディタ』『グラフィックエディタ』など様々な種類があります。
GUI作成機能とはコンピューターの操作画面をグラフィックを用いて直観的に操作するための機能です。
統合開発環境の代表的な種類について見ていきましょう。
Visual Studioとはマイクロソフト社が開発・提供するC#やVisual Basic(VB)向けの統合開発環境(IDE)です。統合開発環境とはソフトウェアの開発において必要な機能を豊富に取り揃えたプログラム環境用パッケージのことです。1997年に初版がリリースされて以降、数々のアップデートを繰り返し2020年時点で『Visual Studio 2019』が最新バージョンとなっております。Visual Studioでは様々な種類が提供されており『Visual Studio Community』『Visual Studio Code』『Visual Studio Online』などが挙げられます。
Visual Studioの特徴や機能などを解説している記事はこちら>>
Unityとは2005年にUnity Technologies社が開発をしたゲームを開発するためのツールである人気のゲームエンジンです。主にスマートフォン向けモバイルゲーム、ブラウザゲームなどの開発に使用されております。Unityを使用して開発された代表的なゲームとしてポケモンGO、白猫プロジェクト、ドラゴンクエストVIIIなどが挙げられます。またUnityの特徴として『統合開発環境(IDE)を搭載』、『クロスプラットフォームに対応』などが挙げられます。
Unityの特徴やゲーム開発で出来ることなどを解説している記事はこちら>>
Eclipseとは1998年にIBM社によって開発された統合開発環境(IDE)です。主にJavaアプリケーションの開発に使用されており、他にもプラグインなどを使用することのよってC言語、C++、Perl、Python、PHPなど様々なプログラミング言語に対応しております。2001年にオープンソース化されて以降、Javaアプリケーション開発において最も多く使用されております。Eclipseの特徴は『豊富なプラグイン』『動作の速さ、充実したサポート』などが挙げられます。
Eclipseの特徴、対応言語、基礎知識などの解説された記事はこちら>>
統合開発環境(IDE)理解するために初心者でも分かる機能、代表的な種類を簡単に解説させていただきました。統合開発環境を一言で表すと『ソフトウェアの統合的な開発環境』です。統合開発環境はデバッグ、コンパイル、エディタなど開発に必要な機能を集約し、プログラム開発の効率化に大きな影響を与えております。統合開発環境についてこの記事に記載されている最低限の内容については理解しておくようにしましょう。