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職業訓練校を理解する!訓練校の種類、入校手続きなどを簡単に解説!

職業訓練校を理解する!訓練校の種類、入校手続きなどを簡単に解説!

最終更新:2021/05/21 投稿:2019/12/25
職業訓練校を理解する!訓練校の種類、入校手続きなどを簡単に解説!

職業訓練校は求職中または在職中の方が就業に必要な能力向上のために無料で受講することが出来る国や自治体が運営する公的な施設です。ここでは職を探しているが必要なスキルを持っていない、求職中のため勉強にお金を掛けることができないなどの悩みを持った方のために就職に必要な能力の向上や就職活動の支援を無料で実施してくれるとても心強い支援が行われております。ではこの職業訓練校にはどのような種類があり、入校までの流れはどのようになっているのでしょうか?こちらの記事では職業訓練校を理解するために訓練校の種類、入校手続きなどを簡単に解説していきます。

職業訓練校とは

『就職に必要な訓練を無料で受講できる学校』
職業訓練校とは国や地方自治体が求職中または在職中の方に対して職業能力の向上を目的にに設置している公共職業能力開発施設です。職業訓練校の正式名称は『職業能力開発校』です。この職業訓練校は各都道府県に必ず設置することが政府により義務付けられており、各地域に必ず一校以上の施設があります。職業訓練校で実施される訓練を公共職業訓練といいまう。
この公共職業訓練は主に求職者を対象とする『離職者訓練』、在職者を対象とする『在職者訓練』、学業卒業者を対象とする『学卒者訓練』の3種類に分かれます。職業訓練校は基本的に誰でも通うことが出来る公共施設なのです。

職業訓練校の種類

職業訓練校の種類について見ていきましょう。

公共職業訓練

公共職業訓練とは主に失業保険を受給している求職者が対象となる職業訓練です。ここでは就職に必要な知識や技能を習得するために無料で受講することができます。失業保険を受給しながら無料で受講することができるため、焦らずじっくりと専門的な知識や技能を身につけることができます。またこちらの公共職業訓練は失業保険を受給していない方でも受講することが可能です。こちらの公共職業訓練は主に離職者訓練、学卒者訓練、在職者訓練の3種類に分けられます。

離職者訓練

離職者訓練とは失業中の求職者に対して就職に必要な知識や技能を無料で受講することができる職業訓練です。職業訓練において最も一般的にイメージされるのがこちらの離職者訓練です。

対象:ハローワークの求職者
期間:3月〜1年間
主な訓練コース例:
施設内訓練…テクニカルオペレーション科、電気設備技術科、住環境計画科 等
・都道府県実施例
・施設内訓練…自動車整備科、木工科、造園科 等
・委託訓練…介護サービス科、情報処理科 等

引用:厚生労働省『ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)』

学卒者訓練

学卒者訓練とは学校卒業者を対象に、就業に必要な知識や技能を無料で受講することができる職業訓練です。

▼普通課程
対象:中学・高校卒業者など
期間:1年又は2年
内容:地域の実情に応じて、地域産業に必要な多様な技能・知識を持つ労働者を養成。
訓練科例:OA 事務科、機械加工科、自動車整備科、木造建築科 等

▼専門課程
対象:高校卒業者
期間:2年
内容:技術革新に対応できる高度な知識・技能を兼ねそろえた実践的技能者を養成。
訓練科例:生産技術科、電子情報技術科、電気エネルギー制御科 等

▼応用過程
対象:専門課程修了者など
期間:2年
内容:高度な技能・技術や企画・開発能力を習得し、生産技術・生産管理部門のリーダーとなる人材を養成。
訓練科例:生産機械システム技術科、建築施工システム技術科 等

引用:厚生労働省『ハロートレーニング(学卒者訓練)』

在職者訓練

在職者訓練とは主に中小企業に在職中の方を対象に、現職で従事されえいる業務に対して必要な知識や技能を無料で受講できる職業訓練です。離職者訓練や学卒者訓練と比べて短期間でのプログラムが基本となっております。

対象:主に中小企業に在職中の方
期間:2日〜5日
内容:企業の精算現場が抱える課題解決のため、生産性の向上や業務改善、新たな製品づくりに必要な専門知識及び技能・技術を取得する短期間の在職者向けに訓練を実施しています

引用:厚生労働省『ハロートレーニング(在職者訓練)』

求職者支援訓練

求職者支援訓練とは失業保険受給対象外となる方に向けた職業訓練です。失業保険の受給が終了した方も対象となります。雇用保険を受給できない失業者の方々が、就職に必要な知識や技能を無料で受講することができる職業訓練です。一定の条件を満たす場合に生活に必要な給付金の受給を受けられる場合もあります。

対象:雇用保険を受給できない求職者の方
期間:3ヶ月〜6ヶ月
内容:厚生労働省が認定した民間の教育訓練機関による講習の実施。
・基礎コース
就業に必要な基礎的な能力向上のためのコース
・実践コース
就業に必要な実践的な能力向上のためのコース

引用:厚生労働省『ハロートレーニング(求職者支援制度のご案内)』

職業訓練校の入校までの流れ

職業訓練校にて受講するための入校手続きについて見ていきましょう。
基本的な流れについては以下の通りです。

職業訓練校の入校までの主な流れ

①説明会への参加(見学)
②入校の申し込み
③入校の試験
④入校の手続き

失業保険の受給に関する注意点について解説された記事はこちら>>

再就職手当を受給する方法について解説された記事はこちら>>

説明会への参加

はじめに自らの就職に必要な知識や技能を学べる内容を実施する職業訓練校の説明会に参加し学校の特徴や訓練の内容など詳細に説明を受けて情報収集をしましょう。尚、説明会に関するスケジュールやお申込みについては各都道府県の労働局や自治体がホームページに掲載をしております。検索エンジンにて『職業訓練校 説明会 〇〇(地域)』で検索すると良いでしょう。
また訓練校によっては見学の受け入れを実施している場合があります。職業訓練は比較的長期に渡って時間を費やすものなのでより具体的にイメージをしたい方は見学に参加することをおすすめします。

説明会参加のポイント
・職業訓練校の特徴や雰囲気について情報を得られる
・詳しい訓練内容について情報を得られる
・職業訓練校の講師や担当者に印象を与えられる機会となる

入校の申し込み

説明会やその他情報収集にて希望する訓練校や講習プログラムを選び終えた後にハローワークにて入校の申し込みを行います。ここで必要となるのが受講申込書の作成です。この受講申込書には訓練希望理由や就職希望について詳細に記す必要があります。誰もが希望すれば入校出来るわけではなく選考が実施されるため自らの意欲と意思をしっかりと伝えられるようにしましょう。尚、受講申込書はハローワークで支給される訓練校のパンフレットに同封されております。地域によってはWebサイトにてダウンロードが可能な場合もあります。

入校申し込み時に必要な物
・受講申込書
・写真(縦3cm×横2.5)
・雇用保険受給資格者証

入校の試験

入校の申し込み手続きが完了すると、入校を希望する訓練校で実施される試験への参加が必要となります。試験では基本的に筆記と面接の2種類が用意されております。筆記試験においては一般素養を確かめるための内容が中心であり高度な問題は基本的に出題されません。就職活動において実施されるSPIと比較すると難易度が低いものと捉えて問題ありません。また面接においては就職に向けた意欲と講習の必要性が問われます。

入校試験におけるポイント

▼筆記
・数学、国語について復習しておく(※中高レベルなので心配な方のみ)
・心配な方はSPIを予習しておけば良い

▼面接
・就職に向けた意欲と意思を明確に伝える
・講習を受講する必要性を明確に伝える
・節度のある身だしなみで望む

入校の手続き

入校試験を見事合格となればあとは入校手続きを行うのみとなります。対象の訓練校を管轄するハローワークにて入校の手続きを行います。ハローワークでの必要な指示を受けて入校の準備に望みましょう。

入校の手続きに必要なもの

・ハローワークカード(求職の申込みをした時にもらえるカード)
・合格通知書
・雇用保険受給資格者証

まとめ

職業訓練校を理解するために訓練校の種類や入校手続きについて解説させて頂きました。職業訓練校を一言で表すと『就職に必要な訓練を無料で受講できる学校』です。近年、IT業界で働くためにキャリアチェンジをすることがきっかけでこの職業訓練校を利用する方も増えております。無料でかつ場合によっては給付金などの支援も受けながら就業に必要な知識や技能を身につける訓練が受講できるとは素晴らしいですよね。
ご検討される方は長期を費やすものなので必ず情報収集と説明会への参加及び見学など自らの就業計画に沿った的確なスケジュールを立てるようにしましょう。自ら計画を立てるのは難しい場合ハローワークの担当の方が親身になって相談を受けてくれますのでご活用なされると良いでしょう。

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