インフラエンジニアとはシステムにおけるインフラ業務を担当するエンジニアです。インフラ業務の内容は幅広く存在し、大きく2つに分けるとサーバー業務とネットワーク業務に分けられます。システムを正常に稼働させる上で重要な役目を担うインフラエンジニアについて見ていきましょう。この記事ではインフラエンジニアについて理解するために特徴や種類、インフラエンジニアの現状などを簡単に解説していきます。
『システムにおけるインフラ業務を担当するエンジニア』
インフラエンジニアとはサーバーやネットワークといったシステムにおけるインフラ業務を担当する職種です。主にインフラの設計、構築、運用、保守、監視などといった業務があります。システムを稼働させる上での裏方の仕事ですが、システムを正常に稼働させ長期に渡って品質を守って運用するために重要な役割を担っております。インフラエンジニアは大きく2つに分類されサーバーエンジニアとネットワークエンジニアがあります。
英語表記は“Infrastructure engineer”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに
インフラ環境における主要なサーバとネットワークについて見ていきましょう。
サーバーとはコンピューターシステム(主にインターネットを有する)の利用者に要求されたサービスの実行に必要な情報を格納しているコンピューターのことです。サーバーは基本的にインターネットを通じて様々なコンピューターとつながっております。例えば皆さんがWebサイトを開くとコンピューターはインターネットを通じてWebサーバーと呼ばれるコンピューターから必要なデータを取得し、現在見ている姿を表示しております。このように用途に合わせてWebサーバー以外にも様々な種類のサーバーが存在します。
英語表記は“server”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに
サーバーの概要、種類や役割などについて解説された記事はこちら>>
ネットワークとは様々なコンピュータを結び情報を相互に交換するための通信網です。複数のコンピュータを電波やケーブルなどで接続し、情報の共有や情報の処理、機能の連携などのやりとりを相互に行う仕組みをコンピュータネットワークと呼びます。IT業界ではこのコンピュータネットワークのことを”ネットワーク”と呼んでおります。主な種類としてLAN(小規模な接続ネットワーク)、WAN(広範囲の接続ネットワーク)、インターネット(世界最大規模のネットワーク)などが挙げられます。
英語表記は“Network”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに
ネットワークの概要、種類や役割などについて解説された記事はこちら>>
インフラエンジニアにおける主要なサーバエンジニアとネットワークエンジニアついて見ていきましょう。
サーバーエンジニアとはシステムを運用する上で必要なデータベースサーバーやWebサーバーなど各種サーバーの設計、構築、運用、保守などを専門的に行うエンジニアです。
主な仕事内容として各種サーバーの設計構築から障害発生時の対応及び予防、セキュリティ対策、稼働マニュアルの作成及び運用・監視業務などが挙げられます。サーバーエンジニアとして業務を行うにあたってサーバーOSの知識やセキュリティ、ネットワークについての幅広い知識が必要となります。
英語表記は“Server engineer”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに
ネットワークエンジニアとはシステムを運用する上で必要なルーターやスイッチなどの特性を把握し各種ネットワーク機器の設計、構築、運用、保守などを専門的に行うエンジニアです。主な仕事内容として各種ネットワークの設計構築から機器の設定変更や構成変更、トラブル対応や機器交換などが挙げられます。ネットワークエンジニアとして業務を行うにあたってネットワーク機器の専門知識や通信技術などについての幅広い知識が必要となります。
英語表記は“Network engineer”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに
インフラエンジニアの仕事内容について見ていきましょう。ここでは設計業務、構築業務、運用保守業務に分けて解説をしていきます。
インフラエンジニアにおける設計業務とはシステムにおけるアプリケーション側からのプログラム実行要求に対して適切なシステム構成、サーバー構成、ネットワーク構成を行うための業務です。
お客様と協議の上で、インフラを構築する上での目的の把握や必要な機能の洗い出しを行い要件を定めます。要件が固まった後に設計書の作成を行います。この設計書の作成時には要件を満たすためどのような機器を使うかといった選定を実施するだけでなく、設置の際の方法や他との連携、進行管理(予算や期間)などについても決めていきます。
インフラエンジニアにおける構築業務とは設計時に定められた機器の発注に始まり、機器の運搬、機器の組み立て・取り付け、配線の接続、ソフトウェアの取り込み・設定、最後に動作テストなどインフラ環境の実現に必要な構築作業全般を行う業務です。小規模にイメージするならばご自身でパソコンを購入して設定する際の一連の流れを思い描いて頂くと分かりやすいかと思います。
インフラエンジニアにおける運用・保守業務とは構築したインフラ環境を正常に稼働するように監視及びメンテナンスの実施、またトラブル発生時には原因究明と解決を行うための業務です。この運用・保守業務は容易いものでは無く、システムは24時間365日正常に稼働しなくてはなりませんので基本的には交代制で担当するエンジニアが必要となります。
インフラエンジニアの現状を見ていきましょう。技術発展の著しいクラウド環境の領域に需要と人気が集まっている傾向にあります。また他業界に比べても資格の保有効力が強いことから積極的に資格に挑戦する方が多い傾向にあります。
インフラ環境のクラウド化が凄まじいスピードで広がっており、以前よりも容易にサーバー構築や運用が行えるようになりました。このことからクラウド環境に強いエンジニアの需要が非常に高まっております。特にAWSやGoogleCloudPlatformなど今後の需要が増々高まっていくサービスに関するスキルを身につけると各企業から引っ張りだこになること間違いないでしょう。
開発系エンジニアにも様々な資格が存在しますが、インフラエンジニアは特に特定の資格を保有していると高い評価を得られて数多くの仕事が舞い込んでくる状況を実現できます。
その理由は資格の難易度の高さはもちろんのこと業務に直結した技術内容を資格にて判断しやすいからという点が挙げられます。
インフラエンジニアという職種を理解するために仕事内容や特徴、種類そしてインフラエンジニアの現状について解説させて頂きました。インフラエンジニアを一言でおさらいすると『システムにおけるインフラ業務を担当するエンジニア』です。縁の下の力持ちとして24時間365日正常にシステムが稼働するように支える重要な役目なのです。また近年クラウド化が大きく注目され様々な企業が取り組んでおりますので、需要の高まるクラウドエンジニアとしてのスキルも身につけると良いでしょう。