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FinTech(フィンテック)を理解する!初心者でも分かるや意味や概要、主な分類、関連するテクノロジーなどを簡単に解説!

FinTech(フィンテック)を理解する!初心者でも分かるや意味や概要、主な分類、関連するテクノロジーなどを簡単に解説!

最終更新:2021/12/08 投稿:2021/12/03
FinTech(フィンテック)を理解する!初心者でも分かるや意味や概要、主な分類、関連するテクノロジーなどを簡単に解説!

近年、FinTech(フィンテック)と言う言葉をよく耳にするようになりました。IT技術の急速な成長に伴い、金融業界でもテクノロジーを生かした価値の創造が進んでいます。この記事ではFinTechとはどんな技術であるのか、具体的なサービスや今後の課題を元に詳しく解説していきます。

FinTech(フィンテック)とは

FinTech(フィンテック)とは「金融(finance)」と「技術(technology)」を組み合わせた造語のです。金融サービスに情報技術を結びつけて、様々な革新的な価値を創造する動きのことをいいます。FinTechがここまで急速に成長した背景には、「テクノロジーの進歩」と「人々の価値観の変化」が起因しています。2007年に発売されてから今では私達の生活に欠かせないスマートフォンの普及も大きく影響しています。それまで金融サービスはATMや銀行窓口に出向くのが当たり前でした。しかし私達の生活にインターネットという存在が根付いたことで、高コストだった金融業界の当たり前がなくなり、小規模な新興企業やFinTech企業と呼ばれる金融IT企業が増えていきました。
また、FinTechが成長した背景の2つ目には「人々の価値観の変化」が挙げられます。2008年のリーマンショックもあり、人々や中小企業の中で銀行への不信感と代替サービスへの期待感が高まったことや、今の若い世代がインターネットでのコミュニケーションが当たり前となり、対面でのサービスに価値を感じなくなったことも背景として考えられています。

FinTech(フィンテック)の主な分類

次にFinTechによって生み出されたサービスの分類について具体的に解説していきます。

インターネットバンキング

まず代表的なものがインターネットバンキングです。パソコンやスマートフォンから金融取引が出来るものです。それまで送金は銀行窓口やATMに行かないと取引が出来ませんでしたが、場所問わず、24時間金融取引が出来ます。利便性の高さから急速に利用が拡大しています。

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済とは商品やサービスの支払いに現金を使わない決済方法のことを指します。具体的にはスマートフォンのキャリア決済や交通系ICカードでの決済、QRコード決済などです。情報技術を活用したフィンテックを利用したサービスで、代表的なものは「PayPay」や「QUICPay」などが挙げられます。2018年に経済産業省では、海外からの旅行客需要に対応するために、2025年までにキャッシュレス決済普及率を40%までに引き上げる「キャッシュレス・ビジョン」を策定し、様々な施策を打ち出していますが、韓国では普及率が96%ほどあるのに対し、日本は54%程と徐々に増えているものの遅れているのが現状です。

仮想通貨/暗号資産

仮想通貨(暗号資産)とはインターネット上でやり取りが出来る電子データ通貨のことで、法定通貨(国が価値を保証する通貨)ではない資産のことをいいます。代表的な通貨に「ビットコイン」や「イーサリアム」などがあります。仮想通貨は、銀行等の第三者を介すことなく、財産的価値をやり取りすることが出来ることで注目を集めました。「ブロックチェーン」といわれる技術を用いて管理されていることが特徴です。

クラウドファンディング

クラウドファンディングとは「cloud(大衆)」と「funding(資金調達)」を組み合わせた造語で、主にインターネットで不特定多数の人に資金提供を呼びかけて、賛同者から資金を集める仕組みのことをいいます。出資者がサービスを購入する前提で出資する「購入型」、「寄付型」、利益を分配する「投資型」などがあり、比較的少額からでも参加出来るプロジェクトも多いのが特徴です。2000年頃にアメリカで初めてクラウドファンディングのサービスが始まり、日本では2011年の東日本大震災の支援の手法として広がったのがきっかけとされています。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとはお金を融資して欲しい企業や人と融資をしたい投資家や企業をマッチングするサービスのことをいいます。比較的少額からでも依頼を出すことが出来るため融資型のクラウドファンディングのイメージです。従来よりも低い手数料率で、高利回りが期待出来、柔軟性の高い金融サービスということもあり、広がりをみせています。

トランザクションレンディング

トランザクションレンディングとは「transaction(取引履歴)」と「landing(融資)」を組み合わせた造語で、過去の取引実績や信用スコア(売上、利益など)から総合的に審査を行う融資方法のことをいいます。従来銀行から融資を受ける場合は、審査期間が非常に長く融資までに時間がかかってしまったり、決算書を過去3期分出すなど、提出する書類が多いという課題がありました。トランザクションレンディングを利用すれば、売上実績で正当に評価をしてくれて、かつ審査期間も短く、提出する書類も多くない為、利用するメリットは大きいです。トランザクションレンディングで用いられるデータは非常に膨大であるため、AI(人工知能)を中心としたICT技術を用いて解析していきます。

インシュアテック

インシュアテックとは「insurance(保険)」と「テクノロジー(技術)」を組み合わせた造語で、「保険分野におけるFinTech」と定義されています。IT技術を活用した保険商品の開発や従来サービスの変革のことを指し、特に海外ではイノベーションが活発化しています。具体的なサービス例としては、ウェアラブル端末で得た個人の健康増進活動データに応じて医療保険料の割引の恩恵を受けられたり、自動車にセンサーを搭載して運転者の運転特徴から保険料を算定したりする仕組みが実際にあります。

決済ペイ・送金

決済ペイやインターネット上での送金についても近年私達の身近なものになったFinTech(の一つでしょう。個人間での送金は「P2P金融サービス」と呼ばれています。P2Pとは「Peer to Peer」というIT用語を元にしており、ネットワーク上の端末で直接通信することをいい、この手段を用いることで金融機関を介さずに個人間での送金が実現できるようになりました。手間も手数料がかからず、24時間即時にやり取りが可能ということもありその利便性から広がりをみせました。

会計・財務

組織における会計・財務部門でもFinTechが取り入れられています。最も代表的なのはクラウドの会計ソフトや経費精算システムでしょう。クラウド会計ソフトでは、請求書や契約書など紙の書類でやり取りされていたものをデジタル化し、入金管理や資金、売上データなど会計業務をIT化したものです。経費精算システムは社員が立て替えた経費や交通費を申請書類に領収書を添えて、承認をもらい、経理で精算処理を行うという一連の流れをデジタル化したものです。社員の申請処理の手間や計算ミスが無くなり、生産性向上に繋がります。

FinTech(フィンテック)と関係するテクノロジー

次にFinTechで具体的にどんなテクノロジーが使われているのかを具体的に解説していきます。

ブロックチェーン

ブロックチェーンとは元々、ビットコイン(仮想通貨)のシステムとして構築をされたシステムです。したがって仮想通貨のニュースや情報で耳にすることが多い単語ですが、その仕組みが非常に高度な技術でメリットも多いことから他分野での応用も検討され注目を集めています。ブロックチェーンとは取引履歴(ブロック)が暗号技術によって1本の鎖(チェーン)の様な繋げる形で記録されている複数連結のシステムのことをいいます。履歴が鎖の様になっているため、ある取引を改ざんしようとしても複雑化されているために非常にデータの破壊や改ざんが難しくなっているのも特徴です。

AI(人工知能)

AI(人工知能)とはコンピューターが人間の様に知能を持ち「認識・推論」などを可能にする技術のことをいいます。FinTechではAIの技術を多く取り入れられています。例えば、万全なセキュリティが必要な金融業界では顧客の本人確認の際にもAIが用いられています。顧客に自分の顔写真や身元証明書などの個人情報の写真を撮ってもらい、OCRというAI技術を用いて顧客と身元証明書の写真が一致するかを判定することが出来ます。また投資や資産運用などこれまでは金融のプロにもらっていた助言をロボアドバイザーやチャットボットが代替して行うなども進められています。

IoT

IoTとは「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット」を指します。これまでインターネットといえばパソコンやスマートフォン端末を用いて利用するものでしたが、IoTはモノそのものに通信機能やセンサーを搭載してインターネットと接続する技術のことをいいます。現在の金融業界においてはIoTの活用はまだまだ事例は多くありませんが、IoT技術は急速に広がりをみせているため今後FinTechでもIoT技術がどんどん活用されるでしょう。事例として挙げると、ウェアラブル端末で得た個人の健康増進活動データに応じて医療保険料の割引の恩恵を受けられるサービスがあります。

IoTエンジニアの仕事内容や必要な能力などの基礎知識について解説された記事はこちら>>

API

APIとは「application programming interface」の略で、簡単にいうとソフトウェアの機能を共有出来る仕組みのことをいいます。金融業界の例を挙げると、家計簿サービスや個人資産管理サービスと銀行やクレジットカードのデータを連携する仕組みがあります。オープンAPIではデータ連動の際に個人情報であるログインIDやパスワードを事業者に預けることなく、銀行やクレジットカードのシステムを通して、連動サービスを受けられるため、安全で正確な仕組みとなっています。

APIの利用用途やWebAPIなどの基礎知識について解説された記事はこちら>>

FinTech(フィンテック)の歴史

FinTechという言葉は2000年代前半頃から主にアメリカで使われ始めたといわれています。既存の金融サービスをITで効率化しようという動きが主に金融系ITベンダーから始まりました。そして2008年のリーマンショックを機に、人々の銀行に対する不信感や、それまで金融業界で働いていた優秀な人材が金融業界から離れIT業界へ流れたことにより、新興のFinTech企業が多く生まれたといわれています。そして2015年以降、AI(人工知能)やIoTの技術を生かしたり、オープンAPIの仕組みが出来たことによりFinTechが世界的に大きな広がりをみせ、金融業界に変革をもたらしました。

FinTech(フィンテック)の市場規模

FinTech(の市場規模は世界でみると、2020年には約7兆3017億8,000米ドルに達したといわれていて、今後もさらに市場規模は大きくなると考えられています。近年、市場が伸びた要因としては、インターネット、スマートフォンやタブレットの急速な普及やCOVIT-19の影響による金融取引の手法に対する価値観の変化、デジタル決済の需要の高まりやブロックチェーン技術などが挙げられます。またGAFAと呼ばれるGoogle、Amazon、Facebook、Appleなどのビックテック企業が金融サービスとの連携や参入もしており市場に大きく影響を及ぼしています。例えば、Google PayやApple Payなどの決済サービスが代表的なものです。

FinTech(フィンテック)の今後と課題

FinTechは私達の生活、そしてビジネスにおいても既に大きな影響を与えていますが、前述した通り、金融機関やFinTech企業だけでなく、GAFAなどのビックテック企業も本腰を入れているため、今後市場規模はさらに大きくなると予測されています。その上で課題とされているのは、FinTechはあくまでインターネットに依存しているため、大きな事故や天災、またはサイバー攻撃など予期せぬ事態が起こった際に、安全にサービスが利用できなくなってしまうというリスクもあります。セキュリティ対策はFinTechの成長と共に今後も重要といえますし、ユーザー自身も金融リテラシーやデジタルリテラシーを高めていく必要があります。

まとめ

これまでFinTech(フィンテック)についての具体的な分類や、市場規模、今後の将来性や課題などについて解説していきました。テクノロジー技術の発展を影響にそれまでの金融業界の常識を大きく変革したFinTech。今後も私達のビジネスや暮らしに大きな影響を与えてくれることが期待出来るでしょう。FinTechについてこの記事に記載されている最低限の内容は理解をしておくようにしましょう。

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