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システムエンジニアを理解する!初心者でも分かる仕事内容、必要な能力、市場価値などを簡単に解説!

システムエンジニアを理解する!初心者でも分かる仕事内容、必要な能力、市場価値などを簡単に解説!

最終更新:2021/05/07 投稿:2021/04/01
システムエンジニアを理解する!初心者でも分かる仕事内容、必要な能力、市場価値などを簡単に解説!

システムエンジニア(SE)とは、クライアントの要望をヒアリングして、実際にシステムを開発する職種のことをいいます。プログラミングを行う仕事だけではなく、予算や人員管理や進捗状況を把握し指示を行うなどのマネジメント業務も行うケースが多いです。いわゆる開発プロジェクトのリーダー的ポジションとなる職種のため、なくてはならない重要な存在です。この記事では、システムエンジニアの具体的な仕事内容や役割、必要な能力、市場価値などを詳しく解説していきます。

システムエンジニア(SE)とは

システムエンジニアとは、主に開発プロジェクトにおける上流工程を担当する職種です。担当するプロジェクトや企業によって担当業務の範囲や内容は様々ですが、一般的にイメージするプロジェクトにおけるプログラミングを実際に行うのはプログラマーの仕事であるため、その作業の前工程である、クライアントの要望ヒアリングから企画や人員、予算、スケジュール管理などのマネジメント業務を担当します。クライアントの要望を正確に把握し、それを実現するまでの企画から管理を統括する重要なポジションです。

システムエンジニア(SE)の仕事内容

システムエンジニア(SE)の仕事内容を見ていきましょう。

システム企画

全てのシステム開発ははじめに企画するところから始まります。主にシステムの概要、開発期間、開発費用、リスクの調査分析、費用対効果などを行う工程です。新規システムの開発や既存システムの改修など問題点を調査・分析し、それに基づき、システムの企画を行います。このシステム企画は主に企画者であるお客様側が行う機会が多いですが、開発を請け負う可能性のある開発者側がこの段階から入りお客様にプレゼンテーションを行うこともあります。

システム企画の取り組みや手順について解説された記事はこちら>>

要件定義

要件定義はシステム開発における一番始めの工程です。まずはクライアントの要望をヒアリングし、どのようなシステムを望んているのかを打ち合わせます。要望が聞き出せたら、開発に最適な言語の検討や予算や人員の算出などをして、クライアントの要求をいかにシステム化していくかを定義するのが要件定義です。お客様はシステムに関する知識が少ないケースが多いため、要望に矛盾や欠陥が合った場合でも実現可能な内容へとまとめあげる必要があります。最終的にお客様とシステム開発者側との要件認識をしっかりと合わせる非常に重要な工程です。

要件定義の取り組みや手順について解説された記事はこちら>>

基本設計

要件定義にて顧客の要望を把握し、それを元に基本設計を行います。基本設計とは、そのシステムにどのような機能を持たせるか、そのシステムを外からみた時にどの様な操作方法なのか、表示項目についてなどを「仕様書」(または「基本設計書」)にまとめる工程のことです。仕様書が完成したら具体化されたシステムの仕様をクライアントと共有し認識を合わせます。基本設計はユーザーにとって使いやすいシステムを開発するために非常に重要な工程です。

基本設計の取り組みや必要な要素について解説された記事はこちら>>

詳細設計

基本設計でクライアントとシステムの大枠を共有したのち、詳細設計に入ります。詳細設計では実際にプログラマーがコードを書けるレベルにまで詳細を落とし込んでいくための「詳細設計書」を作成します。基本設計書ではクライアントに対して認識を合わせるためのものでしたが、詳細設計書には実際にプログラミングを行うプログラマーが理解出来るように仕上げる必要があります。この詳細設計の工程でプログラムの仕様が細かく綺麗に書かれていると、どんなプログラマーがプログラミングを対応しても品質にズレの生じないシステムが実装されます。

詳細設計の取り組みや必要な要素について解説された記事はこちら>>

テスト

詳細設計を終えるとプログラマーが実際にシステムを作成していきます。出来上がった成果物に対して、仕様書通りの設計になっているか確認を行うのがテストの工程です。システムエンジニアは実際にはプログラミングやテストに細かく入ることはありませんが、設計者として成果物に問題がないかなどレビューをする役割になります。

システムテストの取り組みや必要な要素について解説された記事はこちら>>

運用・保守

テストを終え、実際にシステムがクライアント先に納品された後は導入サポートを行ったり、現場でトラブルや顧客からの要望があった際に対応を行います。この工程については開発担当者とは別の運用や保守の知識を持ったエンジニアが担当することがほとんどです。

運用・保守の取り組みや必要な要素について解説された記事はこちら>>

システム移行

システムの運用を続ける中でこれまで稼働を続けてきた現行システムが改善の必要が出てきた際にソフトウェアやハードウェアの一部またはその全てを含めて新システムへと移行させる場合があります。ウォーターフォールモデルのシステム開発工程に当てはめた際には、運用テスト工程が完了した後にシステムを本番環境に移す為にシステム移行工程が実行されます。

システム移行の取り組みや必要な要素について解説された記事はこちら>>

システムエンジニア(SE)に必要な能力

システムエンジニア(SE)に必要な能力を見ていきましょう。

プログラミング能力

システムエンジニアは主に要件定義から詳細設計までの上流工程と呼ばれる業務を担当します。実際にプログラミングのはプログラマーの仕事ですが、中にはシステムエンジニアがプログラミングの工程を担当することがあったり、クライアントにより最適な提案を行うためには自身がプログラミング能力を持っていたほうがより精度の高い成果物を出すことが出来ます。

システム開発能力

システムエンジニアの主な仕事である上流工程では、クライアントの要望を元に要件定義を行い、そしてシステム開発における作業書の作成を行うことでプロジェクトの土台と枠組みを作ります。そしてクライアントと決めた計画を実行し進捗管理していく工程を担当します。システム開発のリーダー的役割のため、開発に必要な知識を持ち合わせておくことが必要不可欠です。

マネージメント能力

システムエンジニアはシステム開発において、上流工程だけでなく現場のプログラマーを束ねて管理するリーダー的ポジションを任されることもあります。担当するプロジェクトの開発が遅れてしまったり、作業が計画通りに進まないとクライアント、関係者に迷惑をかけてしまうため、プログラマーとコミュニケーションを取りながら、開発が計画通りに進んでいるかを管理していく能力が求められます。

コミュニケーション能力

システムエンジニアの仕事はプロジェクトの関係者と多くコミュニケーションを取る仕事です。開発の下流工程でプログラミングを行うよりも上流工程を担当することが多いためです。クライアントの要望をヒアリングして要件を定義したり、実際にプロジェクトが始まるとプログラマーやチームメンバーに進捗状況の確認を行ったり、要望を詳細に伝えたりする役割を担います。多くの関係者と接するシステムエンジニアにとってコミュニケーション能力はなくてはならないスキルといえます。

システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違い

次にシステムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違いについて詳しく説明していきます。そもそもシステム開発の流れは主に上流工程から下流工程という流れで進んでいきます。上流工程とは主に要件定義から設計までの業務を指します。下流工程ではシステムを構築し、テストをした上で実装し運用するまでの工程をいいます。一般的には上記の上流工程をシステムエンジニアが、下流工程をプログラマーが担当します。システムエンジニアの仕事は【どんなものをどう作るかを決める仕事】です。クライアントの要望をヒアリングし、それをどう形にするのかまでを担当するのです。一方プログラマーはシステムエンジニアが設計したものを【具体的に形にしていく仕事】を担当します。一見混在されがちな2つの職種ですが、与えられる役割と必要なスキルは全く異なります。

システム開発の基本工程について解説された記事はこちら>>

システムエンジニア(SE)の市場価値

次にシステムエンジニアの平均年収や将来性など具体的な市場価値について解説をしていきます。

平均年収

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2019年)によると、システムエンジニアの平均年収は約570万円でした。全職種の平均が約457万円ですので平均よりも高い傾向にあります。なぜ年収が高いのか理由は主に3つです。1つ目はIT業界が成長産業であることです。急速に市場規模が拡大している業界であるため、年収も高くなります。
2つ目は人手不足の業界であることが挙げられます。人手が足りない分、希少性の高いスキルを持ったエンジニアは高給になるだけでなく、プロジェクトの期限が決まっている分、超過勤務の多い職業でもあるため高給になっているケースもあります。3つ目は専門職であるということです。年収1000万円もらっているようなエンジニアも実在する程、高度な専門知識やスキルを持っていればいるほど年収が顕著に上がりやすい職業です。

活躍できる業界

システムエンジニアが実際に仕事で携わる業界は主に5つに分類されます。まず一つ目は、「ITサービス業界」です。WEBサイト制作やインターネット広告、ECサイトやSNSの開発に携わる仕事です。
2つ目は「情報処理業界」です。主にメーカーや金融系企業であったり、官公庁などで使われるシステムの開発に携わります。情報処理業界で仕事をする企業をSIerと呼びます。
3つ目の業界はソフトウェア業界です。アプリの開発やソフトウェアの開発を行います。私達の生活にスマートフォンやタブレットがなくてはならないものになっているため急速に需要が高まっている業界です。
4つ目はハードウェア業界です。架電やパソコン、ゲーム機などを開発します。最後は通信サービス業界です。情報や音声などの通信回線を開発しています。近年は5Gの高速インターネット回線が開通するなど、私達の暮らしになくてはならない重要な役割を担う業界です。

将来性

システムエンジニアという職種は今後も需要が非常に高い職種であるといえます。その理由について具体的に解説していきます。まず1つ目の理由としてはIT業界が慢性的な人手不足であることが挙げられます。とくにリーマンショック以降は、国内におけるIT企業のおおよそ92%がエンジニア不足を課題にあげています。
2つ目の理由としてはそもそもIT業界の発展がとても急速で大規模であることが挙げられます。技術の発展スピードも非常に早い業界であるため、高度なスキルが必要なポジションであればあるほど人手不足が顕著で市場からも求められ続けるといえるでしょう。

システムエンジニア(SE)になるには

システムエンジニアを目指すためにはどんなスキルが必要なのか、未経験でもなれるのか、など具体的に解説していきます。

新卒の場合

新卒でシステムエンジニアを目指すことは可能です。システムエンジニアは専門職であるため経験者やある程度のプログラミングスキルを持った人材を求めるケースも多いです。しかしシステムエンジニアの活躍の場は多岐にわたり、未経験でも意欲があれば挑戦出来る環境もあるくらい人手が不足しています。全くの未経験でも挑戦は出来ますが、もしシステムエンジニアを目指すのであれば基本的なプログラミング言語を勉強しておくと良いでしょう。

転職(中途)未経験の場合

システムエンジニアは異業種からの転職で未経験の場合でも目指すことが可能です。転職サイトの求人をみてみても「未経験可」と書かれた求人を目にすることもあるでしょう。しかし、やはり専門職であるため、事前にプログラミング言語の習得やITパスポートなどの資格の取得など、エンジニアは生涯勉強し最新のスキルを身につけることが必要な職業のため、事前に勉強しスキルを身に着けておけば未経験でも適正があると判断してもらえる可能性が高くなります。
また未経験からすぐにシステムエンジニアになるというのは稀なため、数年はプログラマーとして現場でスキルを学びながら働き、キャリアアップとしてシステムエンジニアを目指していくというケースも多いです。

まとめ

これまでシステムエンジニアの具体的な業務内容から役割、求められる能力や市場価値について解説してきました。常に進化のスピードが早いIT業界においてシステムエンジニアとして活躍するには経験と新たなスキルや業界知識を学び続けることが大切になります。大変な分、求められるニーズも高く開発現場において要的な役割を担う仕事です。非常にやりがいを感じる事のできる仕事といえるでしょう。システムエンジニアについてこの記事に書かれている最低限の内容は理解しておくようにしましょう。

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