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ネイティブアプリを理解する!初心者でも分かるメリット、デメリット、Webアプリとの違いなどを簡単に解説!

ネイティブアプリを理解する!初心者でも分かるメリット、デメリット、Webアプリとの違いなどを簡単に解説!

最終更新:2021/09/03 投稿:2021/01/15
ネイティブアプリを理解する!初心者でも分かるメリット、デメリット、Webアプリとの違いなどを簡単に解説!

ネイティブアプリはモバイルデバイス向けに開発されたアプリケーションの一種です。スマートフォンが世に登場して以降、凄まじい勢いで多くのユーザーに利用されております。これらに向けられた技術力も発展を続けており高機能なアプリケーションを効率的に開発すべく様々な開発言語(環境)が誕生しております。この記事ではネイティブアプリを理解するために初心者でも分かるメリットやデメリット、Webアプリとの違いなどを簡単に解説して行きます。

ネイティブアプリとは

「ネイティブアプリ」とは、スマートフォンやタブレット端末などのデバイスで「App Store」や「Google Play」などのアプリケーションストアからインストールして利用するアプリケーションを意味します。正式名称は『ネイティブアプリケーション』です。ネイティブアプリはスマートフォンやタブレット端末用に開発されているため、カメラやGPSなどそのデバイス自体の機能を活用することができ、動作も軽く、簡単に操作出来るのが特徴です。
Webアプリに比べるとまだまだ歴史の浅いネイティブアプリですが、スマートフォンやタブレット端末などの急速な普及とともに利用者も拡大し、今後も重要性は高くなっていきます。

『ネイティブアプリの基本情報』
誕生時期:2008年
主要プラットフォーム:
・App Store
・Google Play
主要な開発言語:
・Objective-C(iOS向け)
・Swift(iOS向け)
・kotlin(Android向け)
・Java(Android向け)

ネイティブアプリの歴史

ネイティブアプリは2008年に「App Store」「Android Marke」などのスマートフォン向けアプリプラットフォームにて登場しました。現在主流である課金機能は2009年にAppStore内で導入されたのが初めだといわれております。2012年になると「Android Marke」は「Google Play」へと改名されました。翌年にはGoogle Playアプリ数100万件を突破します。
2017年には日本国内スマホゲーム市場が1兆円を突破しました。年表を以下の表にまとめてありますのでご覧ください。

年代 内容
2008年 App Store、Android Market誕生
2009年 App内課金機能導入
2012年 Android MarketがGoogle Playに改名
2013年 Google Playアプリ数100万突破
2017年 国内スマホゲーム市場1兆円突破

ネイティブアプリのメリット

ネイティブのメリットを見ていきましょう。

オフライン環境でも利用可能

ネイティブアプリは接続のない状態でアプリを動かす必要があるときに最適であるということです。インターネットブラウザを通してWeb上で操作が必要なWebアプリに対し、ネイティブアプリの場合はアプリストアから端末へダウンロードしたものを起動するだけのため、一度ダウンロードしてしまえば、操作においてネット接続の必要がないアプリはオフラインでも使えます。

動作が早い

Webアプリと比較して、動作速度が早いです。Webアプリの場合、一度インターネットに接続しサーバーの応答を待つ必要があるため、反応がどうしても遅くなります。一方でネイティブアプリの場合はネットに接続せず直接端末で処理を行うためその分反応も早くなります。コンテンツの読み込み速度や、画面遷移スピードなど1-2秒程度の違いであっても日々使うサービスの場合は、ユーザーにとってもストレスフリーな使用感を与えてくれると言えます。

アプリ内課金

ネイティブアプリはアプリ内課金が比較的簡単に出来ます。スマートフォンユーザーであれば「App Store」や「Google Play」などのアプリケーションストアに支払い情報をすでに登録している人は少なくないでしょう。ユーザーが情報さえ登録してくれていれば、ワンタップでスムーズに支払い処理ができます。 

プッシュ通知

ネイティブアプリ独自の機能であるプッシュ通知が使えるという点もメリットでしょう。プッシュ通知とはユーザーがブラウザを閉じていても届けたいメッセージを届けることが出来る機能です。ホーム画面という常にユーザーの目に入る場所であるアプリアイコンに通知することが出来るため、リアルタイムにコンテンツの更新や追加を通知出来たり、アクセス数の増加が見込めます。

ネイティブアプリのデメリット

ネイティブのデメリットを見ていきましょう。

リリース前に審査有り

ネイティブアプリはリリース前に各アプリストア運営会社の審査が入ります。例えば、iPhone向けアプリであれば「App store」、Android向けアプリであれば「Google Play」を介すため、開発してからすぐにユーザーにリリースが出来る訳ではなく、審査期間に2週間程度の時間を要することもあります。また審査基準も各社によって異なりますが、特に「App store」は一般的に審査が厳しいとも言われています。

開発コストが高い

一般的にネイティブアプリは比較されるWebアプリに比べて開発費用が高額と言われています。その理由は、アプリの開発言語がそれぞれ異なる(iOSの開発言語はSwift、Androidの開発言語はKotlinなど)ためそれぞれの言語を使えるエンジニアを雇わないといけない、もしくは両方の言語を使いこなすことの出来るスキルを持ったエンジニアを起用しなければいけないことにあります。

ダウンロードの手間

初めてネイティブアプリを起動する場合、ユーザーがアプリストアからダウンロードする手間がかかります。利用までにアクション数が増えれば増えるほど不満を感じる人も少なくないため時間や手間がかかると利用者数は下がる傾向にあります。またダウンロードする際にスマートフォンの要領を使用しなければいけない点においてもデメリットと言えるでしょう。

ネイティブアプリとWebアプリの違い

ネイティブアプリとWebアプリの違いは、ネイティブアプリはスマートフォンなどの端末内で操作をするのに対し、WebアプリはWebのブラウザ上で操作をするという点が大きく異なります。したがって上記でも記載した通り、ネイティブアプリを初めて利用する際は端末へのダウンロードの手間がかかりますが、それ以降はWeb接続の必要のない操作についてはオフラインでも利用が可能で、Webアプリに比べると操作もスムーズです。
具体的な例を上げると、オフラインでも利用が可能な学習アプリや、動作のスピードや細かさを求められるゲームアプリにはネイティブアプリが適していると言えます。一方でユーザーに継続して利用してもらうことを想定していない場合や開発コストを抑えたい、開発からすぐにリリースしたい場合はWebアプリが適しています。

Webアプリのメリット・デメリット、基礎知識について解説された記事はこちら>>

ネイティブアプリとハイブリッドアプリの違い

ハイブリッドアプリとは簡単に言うとネイティブアプリとWebアプリ両方の良いところをそれぞれ兼ね備えたアプリです。具体的にハイブリッドアプリの開発はWebサイトの構築時に用いられる言語で作成が出来ますが、アプリを実際に利用する時はWebアプリのようにブラウザ上ではなく、端末上でのネイティブ環境で利用することが可能です。
またハイブリッドアプリはデザインや基本的な機能についてはテンプレートがあるので開発ハードルも低いのがメリットです。一方で、アプリのデザインに独自性を出したい時やユーザーに継続的に利用してもらう想定であれば、やはり読み込みや動作の速さの点においてもネイティブアプリが優れています。

ネイティブアプリエンジニアの市場価値

ネイティブアプリエンジニアの市場価値は非常に高いといえます。一般的な派遣や業務委託の場合、Webアプリ開発のエンジニアの就業単価が40~60万/月であるのに対して、ネイティブアプリエンジニアの単価は60~80万円/月と高単価になっています。
その理由としては、ネイティブアプリエンジニアの方がエンジニア市場に数が少なくスキルを持ったエンジニアは希少性が高いことや、スマートフォン端末の拡大に伴い需要が高いだけでなく発注元が名のある大企業や時価総額の高い急成長企業からの依頼も多いという点が挙げられます。

ネイティブアプリにおける主要な開発言語

ネイティブアプリにおける主要な開発言語を見ていきましょう。

Objective-C

Objective-Cとは1983年にブラッド・コックス氏とトム・ラブ氏によって開発されたオブジェクト指向プログラミング言語です。iOSアプリ開発にて主軸のプログラミング言語として多くの開発者に使用されております。こうして2010年中頃までiOSアプリ開発においてObjective-Cの独壇場が続いておりましたが2014年にApple社が発表したSwiftの登場によって新旧交代がおきております。

『Objective-Cの基本情報』
誕生時期:1983年
開発会社(初期):Stepstone社
開発会社(成長期):NeXT Computer社
開発会社(現在):Apple社
設計者:ブラッド・コックス氏、トム・ラブ氏
種別:コンパイラ言語
特徴:①オブジェクト指向/②C言語ベース/③多数のノウハウが存在

Objective-Cの歴史や特徴、基礎知識について解説された記事はこちら>>

Swift

Swiftとはクリス・ラトナー氏によって2014年に公開されたアップル社のiOS向けに活用されるプログラミング言語です。これまでiOSアプリを開発するにはObjective-Cを活用することが主流でしたが、さらなる効率とパフォーマンスを求めて新たに生まれたのがSwiftです。
2014年に公開されて以降、凄まじいスピードでアップデートを繰り返し2020年現在バージョン5までリリースされております。Swiftの代表的なフレームワークとして「perfect」「Slimane」「Swifton」などが挙げられます。

『Swift基本情報』
誕生時期:2014年
開発者:クリス・ラトナー(アップル社)
種別:コンパイラ言語
特徴:①モダン ②安全 ③ 高速 ④インタラクティブ

Swiftのメリット・デメリット、基礎知識について解説された記事はこちら>>

Kotlin

Kotlinとはロシアのジェットブレインズ社の研究所によって2011年に開発されたJVM上で動作する静的型付けのオブジェクト指向のプログラミング言語です。KotlinはJavaをもっと簡潔・安全になるようにという目的の元に開発されました。
開発元であるジェットブレインズ社はJava、Ruby、Pythonなどの数々の有名プログラミング言語の開発環境などを手掛けており、そこで得たノウハウを活用しKotlinの開発を進めました。Kotlinの特徴は『オブジェクト指向』『Javaを簡潔化した言語』『JVM上で動作する』などが挙げられます。

『Kotlinの基本情報』
誕生時期:2011年
開発会社:ジェットブレインズ社
設計者:アンドリー・ブレスラフ氏、ドミトリー・ジェメロフ氏
種別:コンパイラ言語
特徴:①オブジェクト指向/②Javaを簡潔化/③JVM上で動作

Kotlinの歴史・特徴、基礎知識について解説された記事はこちら>>

Java

JavaとはOracle社が開発・提供するオブジェクト指向のプログラミング言語です。1995年にサン・マイクロシステムズ(後にOracle社が買収)のジェームス・ゴブリン氏によって開発されリリースとなりました。プログラミング言語の発展に大きな影響をもたらしたC言語を元に開発されたことでも有名です。
Javaの特徴は『オブジェクト指向の先駆者』で『どこでも動く』ということらが挙げられます。世界中で最もポピュラーでネイティブアプリのみならず多くのWebアプリケーションで採用されていることで知られております。

『Java基本情報』
誕生時期:1995年
開発者:サン・マイクロシステムズ(後にOracle社が買収)
種別:コンパイラ言語
特徴:①オブジェクト指向の先駆者/②どこでも動く

Javaの歴史・特徴、基礎知識について解説された記事はこちら>>

まとめ

ネイティブアプリを理解するために初心者でも分かるメリット・デメリット、Webアプリとの違いを簡単に解説させて頂きました。ネイティブアプリを一言で表すと『モバイルデバイスにおいて特定のプラットフォームからダウンロードして利用するアプリケーション』です。ネイティブアプリのメリットとして「オフライン環境でも利用可能」「動作が早い」「アプリ内課金」などが挙げられます。ネイティブアプリについてこの記事で記載されている最低限の内容は理解しておくようにしましょう。

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