案件評判
VMwareを理解する!初心者でも分かる歴史、種類、人気の理由、基礎知識などを簡単に解説!

VMwareを理解する!初心者でも分かる歴史、種類、人気の理由、基礎知識などを簡単に解説!

最終更新:2020/10/26 投稿:2020/10/23
VMwareを理解する!初心者でも分かる歴史、種類、人気の理由、基礎知識などを簡単に解説!

VMwareは世界で最も高いシェアを誇る仮想化ソフトウェアサービスです。サーバ仮想化のみならずデスクトップ仮想化、ネットワーク仮想化、ストレージ仮想化などありとあらゆるソリューションの仮想化をトータル的に実現しております。同サービスを手掛けている会社は『VMware社 (VMware Inc.)』であり世界Top30に入る時価総額を実現しております。この記事ではVMwareを理解するために初心者でも分かる歴史、種類、人気の理由、基礎知識などを簡単に解説していきます。

VMwareとは

VMware(ヴイエムウェアー)とは1999年に『VMware社 (VMware Inc.)』が世界で初めて仮想化のソフトウェアとして発表した世界一のシェアを誇る仮想化環境構築ソフトウェアです。VMwareは物理的な一台のコンピュータ上にソフトウェアによって仮想的に複数のコンピュータを立ち上げて、それぞれのOSやソフトウェアを動作させる技術を提供しております。このような環境を仮想化環境と呼び、この環境においてVMwareが主流となっております。VMwareシリーズは主に3種類があり『VMware Workstation』『VMware Fasion』『VMware Player』が挙げられます。また競合他社の仮想マシンソフトウェアとしてOracle社
の『VirtualBox』やQumranet社の『KVM』などが挙げられます。

『VMwareの基本情報』
誕生時期:1999年
開発会社:VMware社 (VMware Inc.)
種別:仮想化環境構築ソフトウェア
種類:『VMware Workstation』『VMware Fasion』『VMware Player』

VMwareの公式サイトはこちら>>

VMwareの読み方・名前の由来

VMwareの読み方は『ヴイエムウェアー』が一般的となっております。VMwareという名称は1998年に設立された同サービス開発会社であるVMware社 (VMware Inc.)の名前が由来となっております。VMwareのVMは「Virtual Machine(仮想マシン)」の略です。

VMwareの誕生と歴史

VMwareはアメリカのVMware社 (VMware Inc.)によって1999年に世界で初めて『仮想化のソフトウェア』として発表されました。同社が会社の設立を行ったのは商品発表の前年である1998年2月10日のことです。ダイアン・グリーン(Diane Greene)氏を中心とする5人のエンジニアが集まり発足されました。最初の商品名は『VMware Workstation』であり「x86仮想化製品」として世に出回りました。
「VMware はデスクトップに選択の自由をもたらした」と Wall Street Journal で取り上げられ、1 台の PC 上で複数のオペレーティング システムを仮想マシンとして実行できるようにしたこの製品に、世界中のプログラマーから歓喜の声が挙げられました。2002年になるとVMwareは仮想化を変えるハイパーバイザー『ESX Server 1.5』を初めて発表します。ESX Server 1.5は複数のサーバを統合することにより、物理デバイスの台数を削減できる画期的な製品として、パフォーマンスの向上、効率的な IT 管理、さらにはコスト削減に貢献しました。
また同年である2002年5月28日には米国特許の取得が認められます。翌年2003年には日本オフィスを開設。(2020年時点では同社のサービスを7,300社以上が導入するまでに)2007年なるとニューヨーク証券取引所への上場が認められ初値は29ドル、終値は51ドルと盛り上がりを見せました。同年2007年には10億ドルを突破し、2008年には決算過去最高となる19億円の収益を記録。2015年には『Dell Inc.』がVMwareの株式を保有する『EMC Corporation』を670億ドルというIT業界史上最高額での買収の意向を発表し世界的な大注目を集めました。VMwareの歴史をまとめた表は以下をご覧ください。

年代 出来事
1998年 VMware社 (VMware Inc.)設立
1999年 世界で初めて仮想化のソフトウェアである『VMware Workstation』を発表
2002年 仮想化を変えるハイパーバイザー『ESX Server 1.5』を初めて発表
2002年 米国特許第 6397242 号
2003年 日本オフィスを開設
2004年 EMC Corporationが6億3,500 万ドルで VMwareを買収
2007年 10億ドルの収益を突破
2008年 19億ドルの収益を記録
ポール・マリッツ(Paul Maritz)氏が新しい CEO に就任
2012年 ネットワーク仮想化企業のNiciraを12 億6千万ドルで買収
2014年 15億4千万ドルでAirWatchを買収
2015年 IT 業界史上最大規模の買収(670億ドル)となるDell Inc.が、VMwareの株式を保有するEMC Corporation買収の意向を発表
2016年 IT 業界史上最大規模の買収(670億ドル)となるDell Inc.が、VMwareの株式を保有するEMC Corporation買収の意向を発表
2018年 創業20周年を迎える

仮想化環境とは

仮想環境とはパソコンやサーバーなどのハードウェア内で『仮想化』の技術を活用して作られた物理的な環境に左右されないバーチャルな環境のことです。仮想環境を構築する技術は進む一方でサーバからストレージ、ネットワークまで仮想化を実現することが可能となっております。具体的に仮想環境とはどのようなものなのかをイメージするためサーバの仮想化を例にすると、物理的に存在する一台のサーバー上に仮想化の技術を駆使することでソフトウェアが異なるサーバー複数台の役割を実現することが可能となります。仮想化されたサーバー等を『仮想マシン』と呼びます。

仮想化環境の種類や基礎知識を解説している記事はこちら>>

VMwareの種類

VMwareの種類を見ていきましょう。

VMware Workstation

VMware Workstationは最もスタンダートなVMwareとしてWindowsおよびLinuxオペレーティングシステムのx64バージョンで実行されるホスト型ハイパーバイザーです。VMware の仮想化レイヤーによって、物理ハードウェアのリソースが仮想マシンのリソースにマッピングされるため、各仮想マシンは固有のCPU、メモリ、ディスク、I/O デバイスなどを備えており、標準のx86 マシンと完全に同等の機能を提供できます。

VMware Fasion

VMware FasionはMacオペレーティングシステム用に開発されたソフトウェアハイパーバイザーです。VMware Fusionを使用することで、Macユーザーは、WindowsをはじめとするさまざまなオペレーティングシステムをMac上で、Macアプリケーションと同時に再起動することなく実行できます。Fusion は、ホームユーザーでも簡単に使用できる一方で、IT担当者、開発者、ビジネス ユーザーにとって強力なツールです。

VMware Player

VMware Playerは無料版として提供されるWindowsおよびLinuxオペレーティングシステムのx64バージョンで実行されるホスト型ハイパーバイザーです。個人学習ツールから、BYO デバイス上で企業デスクトップを実行するためのビジネスツールまで、幅広い利用シーンに対応します。

VMware vSphere

VMware vSphereは世界で最も大きいシェアを獲得しているサーバー仮想化製品です。vSphereは「IT占有量の削減」「既存の IT インフラストラクチャを最大まで利用」という特徴があります。1台の物理マシンのコンピューティング、ネットワーク、およびストレージの各リソースを複数の仮想マシンで共有できます。同社が手掛ける製品である「VMware ESX/ESXi」「VMware vCenter Server」などの仮想化ソフトウェアの総称となります。

VMwareが高い人気を誇る理由

VMwareが高い人気を誇る理由を見ていきましょう。

世界トップの導入実績

VMwareは世界で400,000社が導入をする圧倒的なトップシェア誇る人気製品です。驚くべきは『Fortune 100』に選出された全ての会社が同製品を使用しているということです。また日本国内においても7,000社が利用をしており、『日経225』に選出された会社の内93%が同製品を使用しております。この圧倒的な数が物語る導入実績こそ高い信頼を得られる一つの理由でしょう。

高いコストパフォーマンス

VMwareは『総所有コスト(TCO)計算ツール』『プランニング ツール』を提供しているため必要なインフラストラクチャを問わず VMwareのソリューションでどのように高い
コストパフォーマンスを実現出来るかを確認しながら運用することができます。

幅広いソリューション提供

VMwareは世界各地に75,000社を超えるパートナー企業が存在します。それによりVMware のオープンインターフェイス上に数千にのぼるソリューションを構築し、あらゆる業種のお客様に柔軟性に優れた、幅広いソフトウェアサポートを届けることができます。

その他の仮想化製品

その他の仮想化製品を見ていきましょう。

VirtualBox

VirtualBoxとは仮想化マシンとしてVMwareと同様に非常に有名な仮想化ソフトウェアの製品シリーズです。VirtualBoxを提供する企業は米国のOracle社です。オープンソースのソフトウェアとして誰でも自由に無償で利用することが出来ます。

『VirtualBoxとは』
▼提供会社
Oracle社(米国)
▼特徴
・オープンソースで自由に無償利用可能
・オプションが数多く用意されている
・インストールが簡単

VirtualBoxの公式サイトはこちら>>

KVM

KVMとは仮想化マシンとしてLinuxに最適化された仮想化ソフトウェアです。KVMはKernel-based Virtual Machineの頭文字をとった略称となっており、カーネルベースの仮想マシンであることがその名からも分かります。

『KNMとは』
▼提供会社
Qumranet社
▼特徴
・Linuxに最適化された仮想化ソフトウェア
・高速なハイパーバイザー
・様々なストレージに対応

KVM公式サイトはこちら>>

Hyper-V

Hyper-Vとはマイクロソフト社が提供するマイクロソフトのサーバー向け仮想化プラットフォームです。Hyper-V を使用すると、Windows 上の仮想マシンとして複数のオペレーティング システムを実行することができます。Hyper-Vでは「Windows Hypervisor」と呼ばれる新たなレイヤー上でゲストOS(Windows Server 2003)やWindows Server 2008自身が動作するハイパーバイザーアーキテクチャーを採用しております。

『Hyper-Vとは』
▼提供会社
マイクロソフト社
▼特徴
・大規模環境でも力を発揮できる
・高いコストパフォーマンス
・学習コストが低い(特別なトレーニングが不要)

Hyper-V公式サイトはこちら>>

まとめ

VMwareを理解するために初心者でも分かる歴史、種類、人気の理由、基礎知識を簡単に解説させて頂きました。VMwareを一言で表すと『世界で最も高いシェアを誇る仮想化ソフトウェアサービス』です。VMwareの人気の理由として「世界トップの導入実績」「高いコストパフォーマンス」「幅広いソリューション提供」などが挙げられます。VMwareについてこの記事に記載されている最低限の内容は理解をしておくようにしましょう。

案件評判
常駐する会社が、実際どんな会社で、どんな案件が動いているか詳しく知りたい。
これは常駐形態で働く方なら誰もが感じていることだと思います。 常駐の働き方をされている方は是非一度「案件評判」で案件についての評判をチェックしてみてください。