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EC2を理解する!初心者でも分かる歴史、メリット、基礎知識などを簡単に解説!

EC2を理解する!初心者でも分かる歴史、メリット、基礎知識などを簡単に解説!

最終更新:2020/10/26 投稿:2020/10/21
EC2を理解する!初心者でも分かる歴史、メリット、基礎知識などを簡単に解説!

EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)とはAWSの商用ウェブサービスとして提供される仮想サーバーです。AWSの中でも最もポピュラーなサービスであり多くの方に使用されております。EC2は仮想サーバーを構築するサービスとしてAWSが誕生した2006年にリリースされました。この記事ではEC2を理解するために初心者でも分かる歴史、メリット、基礎知識などを簡単に解説していきます。

EC2とは

EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)とはAWSの商用ウェブサービスとして提供される仮想サーバーです。EC2を利用することでAWS上に仮想サーバーを構築することができます。EC2では仮想サーバーのことをインスタンスと呼びます。アプリケーションのスケーラブル展開が可能で、仮想マシンと呼ばれるサーバインスタンスを作成しソフトウェアを実行します。規模の変更が可能なコンピュータ処理能力をクラウド内で提供しており、クラウド内における計算処理能力の大きさを変えられるため、利用者はアプリケーション開発における柔軟なスケーラビリティを確保することができます。特徴として「スペックが自由に選べる」「従量課金性」「スピーディな構築」などが挙げられます。

『EC2とは』
▼正式名称
Amazon Elastic Compute Cloud
▼種別
仮想サーバー
▼特徴
・スペックが自由に選べる
・従量課金性
・スピーディな構築

AWSとは

AWS(Amazon Web Services)とは2006年にIT業界を牽引する多国籍テクノロジー企業『Amazon.com, Inc.』によって立ち上げられたクラウドコンピューティングサービスです。世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームであり、クラウド分野での世界的シェアは2018年時点で33%程度と圧倒的な地位を築き上げております。日本国内の企業でも57%程度(2018年時点)が採用しております。価格の優位性はもちろんのこと「豊富で包括的なクラウドサービスを提供」「世界中に大規模なデータセンターを所有」「最先端で高度なセキュリティ大勢」など様々な特徴を兼ね備えております。AWSはクラウドサービスの分野の中でも『パブリッククラウド』というサービス形態を採用しております。AWS一つでサーバー、ネットワーク、ストレージ、データベースなどサービスに必要なその全てをAmazonの最新の技術の元に利用することができます。

AWSの歴史や代表的なサービスを解説している記事はこちら>>

EC2の読み方・名前の由来

EC2の読み方は『イーシーツー』が一般的となっております。EC2という呼び名は正式名称「Amazon Elastic Compute Cloud」の略称です。『Elastic』という言葉の意味は翻訳すると「弾力のある」「伸縮自在」となります。拡張性豊かなツールであるという意味が込められていることが分かりますね。

EC2の誕生と歴史

EC2はAWSが誕生したとほぼ同時である2006年8月にリリースされた商用ウェブサービスとして提供される仮想サーバーです。2006年誕生当時のコンセプトと仕様は「①必要な時に必要なだけインスタンスをAPIで起動」「②従量課金」「③インスタンスサイズ”m1.small”のみ」となっておりました。年々サイズ/ファミリーを拡充しており2007年に大きなサイズ要望により「m1.large/m1.xlarge」をリリース。翌年、2008年にはメモリサイズをそのままにより多いCPUである「c1.medium/c1.xlarge」をリリース。
さらに翌年2009年にはより大量のメモリを搭載した「m2.2xlarge/m2.4xlarge」をリリースしました。2010年から2011年にかけて性能拡張(高速計算用/低負荷用)を実施します。さらに2012年から2013年にかけて5カテゴリに分類されるインスタンスファミリー(汎用・コンピューティング最適化・ストレージ最適化・メモリ最適化・高速コンピューティング)を提供。2013年には「別リージョンへAMIをコピー可能」2014年には「管理コンソールでAutoscalingの設定が可能」となりました。2015年には数多くの機能追加やアップデートを行い管理系機能をさらに強化しました。2016年には「IPv6対応」2017年には「秒課金開始」などこのようにEC2は利用ユーザーの声を元によりレベルの高いサービスを目指して進化を続けております。

年代 概要
2006年 AWSの商用ウェブサービスとして提供される仮想サーバーとしてリリース
2007年 「m1.large/m1.xlarge」をリリース
(大きなサイズ要望に答える)
2008年 「c1.medium/c1.xlarge」をリリース
(より多いCPUを実現)
2009年 「m2.2xlarge/m2.4xlarge」をリリース
(大量のメモリを実現)
2010年-2011年 性能拡張(高速計算用/低負荷用)を実施
2012年-2013年 5カテゴリに分類されるインスタンスファミリー(汎用・コンピューティング最適化・ストレージ最適化・メモリ最適化・高速コンピューティング)を提供
2014年 「管理コンソールでAutoscalingの設定が可能」
2015年 ・AuTo Recoveryの追加
・Spot Fleetの追加
・EC2 Run Commandの追加
・EC2 Dedicated Hostsの追加
・SpotBlockの追加
2016年 ・Stop/Resumeが可能に
・グラフィック性能を向上
・IPv6対応
2017年 ・秒課金開始
・VMWare Cloud on AWS
2018年 ・CPU最適化オプションを追加
・Amazon Linux 2 LTS
・オンデマンドキャパシティが可能に

EC2のメリット

EC2のメリットを見ていきましょう。

価格優位性が高い

EC2は価格優位性が高いというメリットが挙げられます。従量課金制を採用していることからユーザーは利用分以上の不要なコストを支払う必要がありません。また2017年9月にはこれまで時間課金だった課金モデルを秒課金へと変更し、どのサービスよりもユーザーに歩み寄った本当の従量課金制を実現しました。また新規アカウント作成者には”12ヶ月間の無料利用枠”を提供するなど使いはじめのユーザーに優しいキャンペーンも継続的に実施しております。

冗長化が容易

EC2は冗長化が容易というメリットが挙げられます。AWSは世界及び日本国内に複数のデータセンターを所持しております。そのためデータセンターを分けて運用する冗長化が可能になっております。

自由にスペックが選択できる

EC2は自由にスペックが選択できるというメリットが挙げられます。インスタンスタイプはさまざまな CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークキャパシティーの組み合わせによって構成されているため、アプリケーションのリソースとして適切な組み合わせを柔軟に選択できます。

まとめ

EC2を理解するために初心者でも分かる歴史、メリット、基礎知識などを簡単に解説させていただきました。EC2を一言で表すと『AWSの商用ウェブサービスとして提供される仮想サーバー』です。特徴として「スペックが自由に選べる」「従量課金性」「スピーディな構築」などが挙げられます。EC2は利用ユーザーの声を元によりレベルの高いサービスを目指して進化を続けております。これからもクラウド界を牽引する主力サービスとして重宝されるEC2についてこの記事に記載されている最低限の内容は理解をしておくようにしましょう。

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