案件評判
SQLを理解する!歴史や種類、独自拡張品などを簡単に解説!

SQLを理解する!歴史や種類、独自拡張品などを簡単に解説!

最終更新:2021/05/17 投稿:2020/03/07
SQLを理解する!歴史や種類、独自拡張品などを簡単に解説!

SQLとはデータベースを操作するためのデータベース言語です。SQLのプログラミング技術
を習得することでデータの検索、追加、削除、更新などの指示を有効に行うことが出来ます。皆さんはこのSQLという言葉の意味を正しくご存知でしょうか?この記事ではSQLについて理解をするために歴史、種類、独自拡張品などを簡単に解説していきます。

SQLとは

『データベースを操作するためのデータベース言語』
SQLとはリレーショナルデータベースの管理・操作をするため最も普及されているデータベース言語です。主な用途としてデータベース管理システム(DBMS)へデータの検索、追加、削除、更新などの指示のために使用されます。
1970年代にIBM社の開発によって誕生した『Structured English Query Language(SEQUEL)』が元になっております。そのことから広く知れ渡っている呼び名は『シーケル』です。またSQLは国際標準化機構(ISO)で規格化をされております。そのためMySQL、Oracle、PostgreSQLなど様々なデータベース管理システムにおいてもSQLにて対応することが可能です。またSQLの代表的な拡張プログラム言語としてPL/SQLやT-SQLなどが挙げられます。

データベースについて解説された記事はこちら>>

SQLの歴史

SQLの原型は1970代にIBM社によって開発された『Structured English Query Language(SEQUEL)』となっております。このSEQUELはE.F.Codd(エドガー・フランク
・コッド)氏が提唱したリレーショナル型データベースモデルを使用するために開発されたものです。SQLと現在の名前に変わったのはSEQUEL2へとバージョンアップした1976年のことです。SEQUEL2という名前が他社の商標登録済み製品であったためSQLという名前を採用することになりました。
このSQLは操作性が非常に優れていると関係各所から高い評価を得て、リレーショナルデータベースを操作するための標準言語となりました。1986年になると国際標準化機構(ISO)によってSQL規格の標準化が発表され普及のスピードに拍車が掛かりました。

『SQLの歴史』

1970年:E.F.Codd氏がリレーショナル型データモデルを発表
1970年代(初期): IBM社によってSQLの原型『SEQUEL』の誕生
1976年:SQLへ名称変更
1986年:国際標準化機構(ISO)で規格化

SQLの種類

SQLの種類を見ていきましょう。

データ定義言語(DDL)

データ定義言語(DDL)はデータベースのデータ構造を定義する言語です。正式名称は『Data Definition Language』でDDLはそれぞれの頭文字を取ったものです。主な役割としてデータベース内においてテーブルの作成、削除、更新などの命令を行います。代表的な命令文としてCREATE(表の作成・定義)、ALTER(列の追加・削除)などが挙げられます。

データ定義言語の主な命令

・CREATE(表の作成・定義)
新しいデータベースやテーブルなどのオブジェクトを定義
・ALTER(列の追加・削除)
既存のデータベースオブジェクトに対する追加及び変更
・JOIN(テーブル結合)
結合する列の値に関する一致、不一致の表示
・DROP(表内のデータを完全に削除)
既存のデータベース、テーブルなどの削除
・TRUNCATE(表内のデータを全削除)
既存のデータベース、テーブルなどの全削除

データ操作言語(DML)

データ操作言語(DML)はデータベースのデータを操作する言語です。正式名称は『Data Manipulation Language』でDMLはそれぞれの頭文字を取ったものです。主な役割としてデータベース内においてデータの検索、挿入、削除などの命令を行います。代表的な命令文としてSELECT(データベース検索)、INSERT(データ挿入)などが挙げられます。

データ操作言語の主な命令

・SELECT(データベース検索)
データベース、テーブルより特定のデータを検索
・INSERT(データ挿入)
データベース、テーブルに行を追加する
・DELETE(データ削除)
データベース、テーブルに存在する特定のデータの削除
・UPDATE(データ更新)
データベース、テーブルの存在する特定のデータの更新・書き換え

データ制御言語(DCL)

データ制御言語(DCL)はデータベースのデータへのアクセスを制御する言語です。正式名称は『Data Control Language』でDMLはそれぞれの頭文字を取ったものです。主な役割としてデータベース内においてユーザー権限の付与、削除やトランザクションの開始、確定、取り消しなどの命令を行います。代表的な命令文としてGRAND(ユーザー権限の付与)、BEGIN(トランザクションの開始)などが挙げられます。

データ制御言語の主な命令

・GRAND(ユーザー権限の付与)
データベースのユーザへ特定の権限を付与
・REVOKE(ユーザー権限の削除)
データベースのユーザへ特定の権限の削除
・BEGIN(トランザクションの開始)
トランザクション処理の開始
・COMMIT(トランザクションの確定)
トランザクション処理の確定
・ROLLBACK(トランザクションの取り消し)
トランザクション処理の取り消し

SQLで活用される専門用語

SQLやデータベースにおいて活用される専門用語を見ていきましょう。

専門用語 意味
テーブル データベースにおいてデータを保存しておくためのシート(表)
カラム テーブルにおける列や枠にあたるもの
レコード テーブルやカラムに入力されるデータそのもの
キー データに割り振らる固有の文字列
フィールド レコードを構成する要素

SQLの独自拡張品

SQLの独自拡張品について見ていきましょう。

PL/SQL

PL/SQLとはOracle Databaseにおいて使用するためにOracle社によってデータベース言語SQLを拡張して作成されたプログラミング言語です。SQLが非手続型であるのに対し、PL/SQLは手続き型を採用しております。PL/SQLで作成されたプログラムを『PL/SQLブロック』と呼び、宣言部・実行部・例外処理部の3つの部で構成されます。特徴としてSQLとの親和性が高いことや移植性に優れていることが挙げられます。

『PL/SQLとは』

▼正式名称
PL/SQL(ピーエルエスキューエル)
▼起源
1988年
▼開発元
Oracle社
▼特徴
・SQLとの親和性が高い
・移植性に優れている

PL/SQLの構造や特徴、その他の独自拡張品などの基礎知識を簡単に解説>>

T-SQL

T-SQLとはMicrosoft SQL Serverにおいて使用するためにMicrosoft社とSybase社によって共同開発されたデータベース言語SQLを拡張して作成されたプログラミング言語です。正式名称はTransact-SQLとなっておりT-SQLという略して呼ばれることが多いです。特徴として原型のSQLを強化するために制御フロー言語、局所変数、グローバル変数などの機能が追加されております。

『T-SQLとは』

▼正式名称
Transact-SQL(トランザクトエスキューエル)
▼開発元
Microsoft社、Sybase社
▼SQLより強化された点
・制御フロー言語
・局所変数
・グローバル変数
・DELETE文とUPDATE文の強化

T-SQLの特徴や使用ツール、その他SQL独自拡張言語などの基礎知識を簡単に解説>>

まとめ

SQLを理解するために歴史、種類、独自拡張品などを簡単に解説させて頂きました。SQLを一言で表すと『データベースを操作するためのデータベース言語』です。SQLは国際標準化機構で規格化されていることもあり、習得すれば様々なデータベースで同様にプログラムを組むことが可能となります。またSQLには定義・操作・制御の大きく3種類の役割を持つプログラム方式があります。SQLについてこの記事で記載されている最低限の内容は理解しておくようにしましょう。

案件評判
常駐する会社が、実際どんな会社で、どんな案件が動いているか詳しく知りたい。
これは常駐形態で働く方なら誰もが感じていることだと思います。 常駐の働き方をされている方は是非一度「案件評判」で案件についての評判をチェックしてみてください。