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クラサバを理解する!意味や特徴、Webとの違いなどを簡単に解説!

クラサバを理解する!意味や特徴、Webとの違いなどを簡単に解説!

最終更新:2021/05/11 投稿:2020/02/13
クラサバを理解する!意味や特徴、Webとの違いなどを簡単に解説!

クラサバとはクライアントサーバシステムの略語でクライアント側にプログラムソフトをインストールするサーバ間通信モデルを表します。システム業界でも度々「クラサバですか?Webですか?」なんていう言葉が飛び交います。皆さんはこのクラサバという言葉の意味を正しくご存知でしょうか?この記事ではクラサバについて理解をするために意味や特徴、Webとの違いなどを簡単に解説ていきます。

クラサバとは

『クライアント側にプログラムソフトをインストールするサーバ間通信モデル』
クラサバとはシステム構築手法の一種であり、サービスをリクエストするクライアント側にプログラムソフトをインストールして、サービスを提供するサーバーとの役割分担をしたシステムモデルのことです。クラサバという名称はクライアントサーバモデルの略語となっております。対象としてWebシステムというものがありますが、Webシステムはクライアント側にプログラムソフトをインストールする必要はありません。クラサバの特徴として負荷分散が出来ることや、問題発生時の原因究明がしやすいなどが挙げられます。

正式名称は“クライアントサーバモデル”です。
英語表記は“Client-Server-Model”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに

クラサバの特徴

クラサバの特徴について見ていきましょう。

3階層システム

クラサバでは『1,プレゼンテーション層(ユーザインターフェース部分)』『2,アプリケーション層(ビジネスロジック部分)』『3,データ・アクセス層(データベース部分)』の3層に分割した環境を構築することで、特定の階層へ変更を加える必要がある場合にも柔軟な対応が出来るようになりました。

負荷が集中しない構造

クラサバではクライアントとサーバの役割が分かれている為、必要な処理が分担されており1つに負荷が集中しない構造を実現しております。メインフレームの時代には大型コンピュータであらゆる処理が集中的に行われていました。その後、技術の発展によって特定の役割を集中的に担当するサーバーと利用者の操作を処理するクライアントに分担する仕組みが作られました。これがクライアントサーバモデルの根源となりました。

原因究明しやすい

クライアントとサーバーの役割を分けていることから何かシステムエラーを起こした場合に原因究明しやすいという特徴があります。集中型システムの場合には各クライアント単位での問題発生なのか、サーバー側の問題発生なのか原因究明に時間を要してしまいます。

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サーバーの種類

クラサバにおけるサーバーの種類を見ていきましょう。

サーバーについて概要や役割が解説された記事はこちら>>

Webサーバーとは

WebサーバーとはWebページを表示させるために必要な様々なファイルを保管、提供するサーバーです。主に文字や画像を認識させるために記述されたHTMLファイル。ウェブページのレイアウトやデザインを指定するCSSファイル。画像データが格納された画像ファイルなどの格納や表示を提供するためのサーバーコンピューターを表します。Webサーバーの代表的なものとしてIIS、GoogleWebServer、Nginxなどが挙げられます。動的なコンテンツの実現するためにはアプリケーションサーバーが必要とされます。

Webサーバーについて解説された記事はこちら>>

アプリケーションサーバーとは

アプリケーションサーバーとはWebサーバーより受け取った情報を処理するためのものです。WebサーバーからのリクエストをJavaやPHPなどのサーバサイド言語などで作成されたアプリケーションを実行して動的なコンテンツの生成をします。その際にデータベースが所持する固有のデータを必要とする場合にはデータベースサーバーへリクエストを行い、受け取ったデータを加工して動的コンテンツに埋め込みます。アプリケーションサーバーの代表的な種類としてTomcat(Java)、Apache(PHP)、Unicorn(Ruby)などが挙げられます。

アプリケーションサーバーについて解説された記事はこちら>>

メールサーバー

メールサーバーとはメールに関する様々な機能を実現するために用意されたサーバーです。メールの送信を行うために必要なSMTPサーバー、メールの受信を行うために必要なPOP3サーバーの2種類で成り立っております。

ファイルサーバー

ファイルサーバーとはネットワークを通じて利用者間でのファイル共有や読み書き可能なストレージを提供するものです。ネットワーク上にファイルサーバーを設けることで、いつでもどんな利用者でも特定のファイルにアクセスし編集や閲覧を自由に出来るようになります。ファイルサーバーの用途で最も多いのがファイルの共有とバックアップです。

プリントサーバー

プリントサーバーとはネットワーク上に設置されたプリンターを複数のコンピューターから利用出来るように使用するサーバーです。複数のコンピュータからの要求を制御、コントロールし円滑にプリンターでの印刷作業を管理します。

データベースサーバー(DBサーバー)

データベースサーバー(DBサーバー)とは、アプリケーションに必要なデータを格納するサーバーです。データベースサーバーは様々なデータの格納先として必要となっており、データの作成(Create)、データの読み出し(Read)、データの更新(Update)、データの削除(Delete)などの機能を持ち合わせております。これらの4機能を総称してそれぞれの頭文字を並べた”CRUD(クラッド)”と呼ばれてます。

FTPサーバー

FTPサーバーとは、ファイルの送受信を行うためのサーバーです。FTPとはFile Transfer Protocol(ファイル・トランスファー・プロトコル)の頭文字をとったもので日本語訳すると”ファイル転送”となります。Webサイトを公開するためには、様々なデータをWebサーバに転送する必要がありこの時の基本動作を実現するためにFTPサーバがあります。

クラサバとWebシステムの違い

クラサバとWebシステムの違いとして大きな点はプログラム処理がクライアント側(クラサバ)でなされるかサーバ上(Webシステム)でなされるかです。Webシステムはクラサバのようなクライアント側のコンピュータに取り込まなくてはならない専用のプログラムソフトは存在せず、GoogleChromeやSafariなどのWebブラウザなどを汎用的に使用します。ですが本質的な考え方はクラサバもWebシステムも同じでWebシステムはクラサバの一部と呼ぶことも出来ます。

クラサバ Webシステム
プログラム処理 クライアント側 サーバー上
プログラムソフト 必要 不要



Webシステム開発の特徴や種類について解説された記事はこちら>>

クラサバとスタンドアローンシステムの違い

クラサバとスタンドアローンシステムの大きな違いとしては1台のコンピュータを一人で使用する閉鎖的な環境(スタンドアローンシステム)と複数台のコンピュータで、ユーザー間で入力したデータを互いに閲覧、共有出来る環境(クラサバ)という点が挙げられます。またデータベースについてもスタンドアローンシステムではコンピュータ内に用意されていることに対して、クラサバは専用のサーバー内にデータベースが存在します。スタンドアローンシステムとは独立したシステムという意味を持つのでプログラム、データベース、データが全て一つとなったシステムのことを表します。

クラサバ スタンドアローンシステム
データ閲覧・共有 可能 不可
データベース サーバ側 コンピュータ内

まとめ

クラサバを理解する為に意味や特徴、 Webとの違いなどを簡単に解説させて頂きました。
クラサバを一言で表すと『クライアント側にプログラムソフトをインストールするサーバ間通信モデル』です。またクラサバの正式名称はクライアントサーバモデルといいます。クラサバかWebかと聞かれた際には「クライアントサーバモデル」か「Webシステム」かと聞かれていることを理解しましょう。
またクラサバとWebシステムの違いとして大きな点はプログラム処理がクライアント側(クラサバ)でなされるかサーバ上(Webシステム)でなされるかです。クラサバについてここで記載されている最低限の内容は理解しておくようにしましょう。

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