Linuxを理解する！意味や種類、特徴などを簡単に解説！

最終更新：2020/04/08 投稿：2020/02/05

Linixとは代表的なOS（オペレーティングシステム）の一種です。皆様が日々利用しているパソコンやスマートフォンなどほとんどのシステムに何かしらのOSが組み込まれています。その中の代表格のOSにも関わらず、その言葉の意味や特徴などを聞かれるとなかなか答えられないものです。システムの世界に携わる方でもつまづきやすいのがこのLinuxなどのOSについての理解です。この記事ではLinuxを理解するために意味や種類、特徴などを簡単に解説していきます。

Linuxとは

Linuxの歴史

Linuxの誕生

Linuxの成長

Linuxの浸透

Linuxの分類

Linuxカーネル

Linuxディストリビューション

Linuxの種類

Rad Hat Enterprise Linux

Fedora

CentOS

Linuxの特徴

CUI（キャラクタユーザインターフェース）

OSS（オープンソースソフトウェア）

まとめ

Linuxとは

『Linuxとは代表的なOS（オペレーティングシステム）の一種』
LinuxOSとは無償公開されるオープンソースのOSのことです。Unix系のオープンソースOSとして誕生しその起源は1991年まで遡ります。オープンソースの特徴として誰でも改良が可能という点が挙げられます。自由度が高く様々な開発に使用されております。OSには「Windows」、「MacOS」などが有名どころとして挙げられますが、これらは個人用PCに使われるのに対し「Linux」はインターネットを構成するサーバーに使われることが多いです。主にネットワーク上で様々な機能やサービスを提供するサーバーコンピュータ向けに利用されております。

OS（オペレーティングシステム）の機能や種類について解説された記事はこちら＞＞

Linuxの歴史

Linuxの歴史について見ていきましょう。

Linuxの誕生

Linuxの誕生は1991年まで遡ります。開発者はフィンランドのヘルシンキ大学に通う学生だった『リーナス・トーバルズ氏』です。リーナス氏はオペレーティング・システム
へ興味を抱いており、当時最先端を行っていたUnixについての学習を深めておりました。実際にUnix互換の機能を持つOSを動作させてみたいと考えるも、商用Unixが高価であることもあり検討外に。またUnixを模範して実装された安価なMINIXを活用しようと検討するも機能不足であるなど様々な障害がありました。それであれば一から自分で創ってしまおうと誕生したのが『Linux』となるものです。

Linuxの成長

2000年頃になり、IBMやインテルなどの優秀なプログラマー達が開発に加わるようになり開発スピードに大きく拍車が掛かります。2007年になるとLinuxの成長を促進させる目的で「Open Source Development Labs」と「Free Standards Group」が合併し『Linux Foundation』が発足されます。ここでは世界中多くのプログラマーが開発に携わる形となり、その姿がソフトウェア開発の常識では考えられないとエリック・レイモンド氏に唱えられました。

Linuxの浸透

2012年になるとサーバー市場にてLinuxがUnix系の合計を超えるシェアを獲得します。翌年2013年にはGoogleによるLinuxベースのAndroidスマートフォン市場でのシェアを75％へと伸ばします。Linuxの浸透は今後も続いていくという見通しが立っております。

Linuxの分類

Linuxの分類を見ていきましょう。Linuxは必要な機能を集めた核となるソフトウェアの『Linuxカーネル』とLinuxを利用できる形に様々なソフトウェアやファイルを追加しまとめあげた『Linuxディストリビューション』の大きく２つに分類されます。

Linuxカーネル

LinuxカーネルとはOSに必要な機能を集めた核となるソフトウェアです。Linuxディストリビューションと比較して狭義のLinuxと捉えると分かりやすいでしょう。Linuxカーネルが提供する代表的な機能として『プロセス管理』、『メモリ管理』、『ファイルシステム』などが挙げられます。

Linuxカーネルとは

▼役割
ソフトウェアとハードウェアを仲介する核となるもの
▼代表的な機能
『プロセス管理』、『メモリ管理』、『ファイルシステム』など

Linuxディストリビューション

LinuxディストリビューションとはLinuxを利用できる形に様々なソフトウェアやファイルを追加しまとめあげたものです。Linuxカーネルと比較して広義なLinuxと捉えると分かりやすいでしょう。代表的なLinuxディストリビューションとして『Rad Hat Enterprise Linux』、『Fedora』、『CentOS』などが挙げられます。

Linuxディストリビューションとは

▼役割
Linuxに様々なソフトウェアやファイルを追加し利用できる形にする
▼代表的な機能
『Rad Hat Enterprise Linux』
『Fedora』
『CentOS』など

Linuxの種類

Linuxディストリビューションにおける代表的な３種類について見ていきましょう。

Rad Hat Enterprise Linux

Rad Hat Enterprise LinuxとはRed Hat社が提供する企業向けのLinuxディストリビューションです。Red Hatがソフトウェアをパッケージ化し、品質管理、動作確認などを行った上で提供されます。RHELと略して表現されることが度々あり、前身となるRed Hat Linuxは1993年に初版がリリースされました。RHELの特徴は10年という長期サポートがあることが挙げられます。

Rad Hat Enterprise Linuxとは

▼初版
1993年（※前身のRed Hat Linux）
▼開発者
Red Hat社

Rad Hat Enterprise Linuxの公式サイトはこちら＞＞

Fedora

FedoraとはRed Hat Linuxの後継を開発するために発足されたFedora Projectが提供するRed Hat Linux系のLinuxディストリビューションです。2003年にFedora Coreとして初版がリリースされました。Fedoraの特徴は新版のリリースサイクルが半年以内の周期で行われることが多く、最新技術の導入をいち早く行っていることが挙げられます。

Fedoraとは

▼初版
2003年
▼開発者
Fedora Project

Fedoraの公式サイトはこちら＞＞

CentOS

CentOSとはThe CentOS Projectが提供するRad Hat Enterprise Linux系統のLinuxディストリビューションです。CentOSの目標は「100%の互換性を持つRHELのクローンを作りあげること」と掲げております。2004年に初版がリリースされました。

CentOSとは

▼初版
2004年
▼開発者
The CentOS Project

CentOSの公式サイトはこちら＞＞

Linuxの特徴

Linuxの特徴を見ていきましょう。

CUI（キャラクタユーザインターフェース）

LinuxはShell（シェル）で利用する仕様となっているのですがCUI（キャラクタユーザインターフェース）で操作するのが特徴です。CUIとはコンピューターやソフトウェアがユーザー（利用者）に対して文字形式によって情報の提示や操作を受け付ける方式のことです。WindowsやMacOSではGUI（グラフィカルユーザインタフェース）と呼ばれる視覚的に画面上で操作をできる方式を採用しております。

CUI（キャラクタユーザインターフェース）とは

▼CUIとは
コンピューターやソフトウェアがユーザー（利用者）に対して文字形式によって情報の提示

OSS（オープンソースソフトウェア）

LinuxはOSS（オープンソースソフトウェア）であるのが特徴です。OSSとは無償で誰でも利用でき、ソースコードの改良や配布が自由に認められているものです。Linuxの成長に大きく寄与した要因の一つとしてこのOSSが挙げられます。

OSS（オープンソースソフトウェア）
▼OSSとは

無償で誰でも利用でき、ソースコードの改良や配布が自由に認められているもの

まとめ

Linuxを理解するために意味や種類、特徴などを簡単に解説させていただきました。Linuxを一言で表すと『Linuxとは代表的なOS（オペレーティングシステム）の一種』です。歴史を辿ってみるとまだ30年と経っていないLinux。オープンソースということもあり、世界中のプログラマーが技術提供を続けています。世界を代表するまでに成長し、現在も進化を続けるLinuxOSについて、せめて基本的なことだけでも知っておきたいものです。ここで記載されている最低限の内容は理解をしておくようにしましょう。