案件評判
ユーザーエクスペリエンス(UX)を理解する!意味や歴史、ユーザビリティとの違いなどを簡単に解説!

ユーザーエクスペリエンス(UX)を理解する!意味や歴史、ユーザビリティとの違いなどを簡単に解説!

最終更新:2020/04/08 投稿:2020/02/01
ユーザーエクスペリエンス(UX)を理解する!意味や歴史、ユーザビリティとの違いなどを簡単に解説!

ユーザーエクスペリエンス(UX)という言葉の正しい意味をご存知でしょうか。ユーザビリティ(UI)という言葉と共にUI/UXと一色単に活用されることの多いこちらの言葉はUX単体で切り取って向き合う機会は以外にも少ないのではないでしょうか。UXという言葉の意味やユーザビリティとの違いを理解することでユーザー(利用者)とモノ(製品・サービス)を切り分けて正しく実りある議論ができるようになります。この記事ではそんなユーザーエクスペリエンスという言葉を理解するために意味や歴史、ユーザビリティとの違いについて簡単に解説していきます。

ユーザーエクスペリエンス(UX)とは

『ユーザー(利用者が)サービスを実際に体験して感じること』
ユーザーエクスペリエンス(UX)とはユーザーインターフェース(UI)を体験したユーザー(利用者が)見やすい、使いやすいなどの感じた全てを表す名称のことです。UXの対象となるものは製品、システム、サービスなどユーザーが実際に体験する人工物全てとなります。特にWeb業界において今ではこの言葉を使わない人はいないくらいに重要な要素となっております。用いられている英語の『Experience(エクスペリエンス)』の直訳からも分かる通り、体験や経験を意味します。例えば、Webサイトのデザインを見て「美しい」と感じたり、検索エンジンを見て「直感的で分かりやすい」などと感じることもUXとなります。

英語表記は“User Experience”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに

インターフェースの意味や種類について解説された記事はこちら>>

ユーザーインターフェースの意味や種類について解説された記事はこちら>>

ユーザーエクスペリエンス(UX)の歴史

ユーザーエクスペリエンスの歴史について見ていきましょう。

UXという言葉の誕生

ユーザーエクスペリエンスという言葉の誕生は1990年に刊行されたドナルド・ノーマン氏の著書『誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論』』と言われております。「正解を持っているのは常にユーザーとなる人々である」という言葉のもとにユーザー視点を強く持ち、あるべきユーザー体験をどのように導けば良いのかを認識するようになりました。

UXという言葉の誕生

▼誕生日
1990年
▼提唱者
ドナルド・ノーマン氏
▼著書
誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論


UXの国際規格(ISO)への導入

ISOとは国際標準化機構が定める世界で統一される基準のことです。簡単にいうと世界共通のモノサシのようなもので、国や文化の違いで定量や性質に捉え方の差が生まれてしまっては様々な問題がおこってしまします。このようなことが起こらないように世界で統一された唯一無二の基準を定めたものをISO規格と呼びます。UXについては2010年にISO13407が改定されてISO9251-210となった際にUXの概念が導入されるようになりました。改定前の1999年に定められたISO13407についてはユーザビリティの確保を目的としておりましたが、改定を機にUXの実現に重きを置く世界基準となりました。

UXの国際規格(ISO)への導入

▼導入日
2100年
▼ISO規格
ISO9251-210
▼内容
UXの実現に重きを置く世界基準となる


UXについて世界での定義を定める動き

UXについて定義が曖昧であることから2010年にドイツのDagstulに30名ほどの専門家が集まり、ユーザーエクスペリエンスの概念について議論が行われました。そこでは基本コンセプトの整理やUXのとはどういう観点で捉えるべきかなどが議論され、それらの内容をまとめたも『UX白書』というものが誕生しました。『UX白書』にはUXの概念とUZを捉える様々な観点を明確にしている内容が記されております。

UX白書

専門家達がユーザーエクスペリエンスの概念について議論した内容をまとめたもの


ユーザーエクスペリエンス(UX)とユーザビリティ’”(UI)の違い

ユーザーエクスペリエンスとユーザビリティの違いはユーザー(利用者)かモノ(製品・サービス)という点です。ユーザーエクスペリエンスはユーザー(利用者)がサービスを実際に体験して感じることを表し、ユーザビリティは製品・サービスの見やすさ使いやすさを表します。UI/UXは常に相寄る関係にあり、境界線を引くのが難しいですが違いとしては見る側面が違うということが分かります。

UX UI
定義 体験して感じること 体験させるモノ(ソフト)


Webサイト作成時のUXの抑えどころ

Webサイトを作成する際に抑えておきたいユーザーエクスペリエンスに関する5つの要素について見ていきましょう。

デザイン

ユーザーにとって色味、フォント、レイアウトなどが美しく快適に利用できる気持ちになれるかどうかを見ていく必要があります。デザインに統一感がなければユーザーの気が散ってしまい本来の目的を上手に受け取ってもらえない場合があります。そのコンテンツを求めるユーザーが連想しやすく、ストレス無く次のアクションを起こしたくなる気持ちにさせることが重要なポイントとなります。

デザインのポイント

・視線の流れを考慮しているか?
・多数の色を使っていないか?
・色を同じパターンで使っているか?
・背景色と文字色に差をつけているか?
・フォントの種類は統一されているか?


操作性(使いやすさ)

ユーザーがどれだけ直感的に使いやすく操作を実現できるかや、用意された機能が全て満足に動くかどうかを見ていく必要があります。Webサイトに辿り着いた際に、その画面をみてまず使ってみたいという気持ちになるのかどうか、また次のアクションを難しく考えることなく進むことができるのかなどが重要なポイントとなります。

操作性(使いやすさ)のポイント

・ボタンだと分かるようになっているか?
・タッチできる要素が近すぎないか?
・よく利用する操作は見つけやすいか?
・長時間待たせる機能は無いか?


アクセス・プラットフォーム

いつでもどこでも誰でも見られるようにマルチデバイス対応や指名検索キーワードで1位に表示させることで容易にアクセスを実現するなどが求められます。

アクセス・プラットフォームのポイント

・マルチデバイス対応しているか?
・マルチブラウザ対応しているか?
・指名検索キーワードで1位表示されているか?


信頼感・安心感・サポート

ユーザーが気兼ねなくWebサイトを回遊できるような信頼感・安心感・サポートを提供する必要があります。どのような企業(個人)が運営しているか、セキュリティに関する対応がきちんとなされているか、なにか困ったことがあった場合のサポートは万全かなどが重要なポイントとなります。

信頼感・安心感・サポートのポイント

・運営者情報が記載されているか?
・セキュリティへの対応が具体的に記されているか?
・Webサイトの更新やメンテナンスが定期的に行われているか?
・カスタマーサポートが設けられているか?


コンテンツ・情報構成

ユーザーが求めているコンテンツはどのような内容が提供されていてその情報の信憑性は確かかどうかや、どこになんの情報があって、どのような構成で出来ているか。どれだけWebサイトに訪問してくれたユーザーにとって役に立つコンテンツになっているかというのが重要なポイントとなります。

コンテンツ・情報構成のポイント

・ユーザーにとって役立つコンテンツになっているか?
・ユーザーの利用目的は達成されたか?
・情報の信憑性は担保できる内容になっているか?
・答えの提示が明確か?(結論をはじめに書く)


まとめ

ユーザーエクスペリエンス(UX)を理解するために意味や歴史、ユーザビリティとの違いについて解説させて頂きました。ユーザーエクスペリエンスを一言で表すと『ユーザー(利用者が)サービスを実際に体験して感じること』です。UI/UXと一色単に表現されることが多いこの言葉ですが、UXを単体で切り取って向き合う機会は意外と少なかったのではないでしょうか。今回ご覧いただいたこちらの記事で書かれている最低限の内容は把握しておきましょう。

案件評判
常駐する会社が、実際どんな会社で、どんな案件が動いているか詳しく知りたい。
これは常駐形態で働く方なら誰もが感じていることだと思います。 常駐の働き方をされている方は是非一度「案件評判」で案件についての評判をチェックしてみてください。