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マテリアルデザインを理解する!初心者でも分かる概要、特徴、フラットデザインとの違いなどの基礎知識について簡単に解説!

マテリアルデザインを理解する!初心者でも分かる概要、特徴、フラットデザインとの違いなどの基礎知識について簡単に解説!

最終更新:2021/11/22 投稿:2021/11/15
マテリアルデザインを理解する!初心者でも分かる概要、特徴、フラットデザインとの違いなどの基礎知識について簡単に解説!

マテリアルデザインとは2014年にGoogleによって提唱されたデザインシステムの一種及び開発手法やデザインスタイルの総称です。現実世界の物理的法則を取り入れることで見やすく、直感的な操作をユーザーにもたらすことができます。この記事ではマテリアルデザインを理解するために初心者でも分かる概要、特徴、フラットデザインとの違いなどの基礎知識について簡単に解説していきます。

マテリアルデザインとは

マテリアルデザインとは2014年にGoogleによって提唱されたデザインシステムの一種及び開発手法やデザインスタイルの総称です。簡単にいうと「デザインのガイドライン(ルール)」のようなものであり「物質的な法則に則ったデザイン」となります。マテリアルデザインの基本的な概念は「紙」と「インク」で構成されており、Web画面を3次元に存在するものとしています。デザインの構成要素を物質と捉え、現実世界のルールに基づくことで直感的な操作にユーザーを誘導することができます。マテリアルデザインの特徴として「現実世界の物理的法則を取り入れる」「紙」と「インク」が構成要素」「マテリアルモーション」などが挙げられます。

『マテリアルデザインの基本情報』
▼正式名称
マテリアルデザイン(Material Design)
▼提唱者
Google
▼誕生時期
2014年
▼種別
デザインシステム/デザインスタイル
▼特徴
・現実世界の物理的法則を取り入れる
・「紙」と「インク」が構成要素
・マテリアルモーション

マテリアルデザインの名前の由来

「マテリアル(Material)」という英単語は形容詞の場合「物質的な」というように訳されます。マテリアルデザインが「現実世界の物理的な法則を取り入れたデザインスタイル」を意味することから名付けられたと考えられます。

マテリアルデザインの特徴

マテリアルデザインの特徴を見ていきましょう。

現実世界の物理的法則を取り入れる

マテリアルデザインは現実世界の物理的法則を取り入れているという特徴があります。Web画面を3次元に存在するものとして捉えていることから「影(物の重なり)」「動き(質量を感じられる)」などユーザーの現実世界での体験をを取り入れることで直感的な操作を実現するように設計されております。例えば「影(物の重なり)」を実現できる理由としてマテリアルデザインでは一般的なX軸(横)・Y軸(縦)のみならずZ軸(高さ)の概念を持たせております。

「紙」と「インク」が構成要素

マテリアルデザインは「紙」と「インク」が構成要素という特徴があります。Web画面上で表示されるメニューやボタンは「紙」と定義します。「紙」の上に表示される文字やアイコンを「インク」と定義します。このように文字と枠(カラム)は「紙」と「インク」の構成要素で表現され印刷物を意識した作りです。また前述の「影(物の重なり)」「動き(質量を感じられる)」などを「紙」と「インク」の構成要素を合わせて表現しています。例えば紙と紙が重なり合う部分に現実世界の物理的法則である「影」を加えることでマテリアルデザインが成立します。

マテリアルモーション

マテリアルデザインはマテリアルモーションという自然かつ意味のある動きを持たせる特徴があります。例えばボールが坂を上る描写の場合にはスピードが遅くなり、ボールが坂を下る場合にはスピードが早くなるなどオブジェクトの動きは現実世界の法則を反映しています。

『マテリアルモーションの4つのポイント』
①Authentic motion(本物のようなモーション)
②Responsive interaction(反応するインタラクション)
③Meangful transition(意味のある遷移)
④Delightful Details(楽しませるような細部)


5種類のボタン

マテリアルデザインには5種類のボタンがあるという特徴があります。「フローティングアクションボタン」「レイズドボタン」「フラットボタン」「アウトラインボタン」「トグルボタン」それぞれガイドラインに沿って使い分けることが大切とされています。

『フローティングアクションボタン』
その画面で最も重要で一般的な動作を行うボタン
『レイズドボタン』
持ち上げ型ボタン(ボタンを押す際に波紋のようなアニメーション)
『フラットボタン』
ボタンを押すと色が変化する(汎用的に使用され、文字のみのボタン)
『アウトラインボタン』
文字が薄く細いグレーの線で囲まれたボタン
『トグルボタン』
一つのスイッチでオン・オフなど2つの状態の切り替え操作ができるボタン

マテリアルデザインとフラットデザインの違い

フラットデザインはシンプルで平面的な概念のWebデザインスタイルです。立体感や光沢感などの視覚効果を最小限に抑え簡略化したミニマリズムを取り入れたデザインです。このようにすべてのオブジェクトが一つの平面上に存在しているように感じさせるものとなります。シンプルでスタイリッシュであることから「アイデアを訴求しやすい」「読み込みが早い」などのメリットが挙げられます。
一方で「シンプルで平凡なデザインになりがち」「直感的な操作性を実現しづらい」などのデメリットも挙げられます。フラットデザイン2.0では立体要素も捉えつつマテリアルデザインと見た目は非常に近いものとなりましたが根底にある考え方やルールは異なります。

マテリアルデザイン フラットデザイン
起源 2014年
(Googleが提唱)
1950~60年代
(スイスにルーツ有り)
概念 立体的(3次元) 平面的(2次元)
操作性 直感的 非直感的
ユーザビリティ 高い 低い
X軸(横)Y軸(縦)Z軸(高) X軸(横)Y軸(縦)
ルール Googleによるガイドライン有 ルールは無く、自由度が高い

フラットデザインの概要・特徴などの基礎知識について解説している記事はこちら>>

マテリアルデザインを採用したフレームワーク

マテリアルデザインを採用したフレームワークを見ていきましょう。

Materializeとは

MaterializeとはGoogleが提唱するマテリアルデザインに基づくWebサイト及びWebアプリケーションを作成するためのCSSフレームワークです。ユーザーエクスペリエンス重視しマテリアルデザインの要素と原則を利用することで、ユーザーにより多くのフィードバックを提供するコンポーネントとアニメーションを組み込んだフレームワークを実現しております。同じCSSフレームワークの中でも最も人気を集める「Bootstrap」と見た目も操作方法も似ているのでBootstrapの使用経験がある方は簡単に使いこなせます。デザイン性が高いだけでなくアニメーションやトランジションも兼ね備えており多くのユーザーから人気を集めております。

『Materialize基本情報』
▼開発者
Materialize
▼誕生時期
2014年
▼種別
CSSフレームワーク/ライブラリ
▼特徴
・マテリアルデザイン
・開発のスピードをアップ
・学習コストが低い

Materializeの公式サイトはこちら>>
Materializeの概要・特徴などの基礎知識について解説している記事はこちら>>

MUI

MUIとはマテリアルデザインに基づくWebサイト及びWebアプリケーションを作成するためのCSSフレームワークです。MUIは「Bootstrap」や「Materialize」の影響を強く受けております。軽量で高速な作りになっており比較的小規模なプロジェクトに向いております。

『MUI基本情報』
▼開発者
amorey Andres Morey
▼誕生時期
2015年
▼種別
CSSフレームワーク
▼特徴
・マテリアルデザイン
・クロスプラットフォーム
・カスタマイズ可能

MUIの公式サイトはこちら>>

まとめ

マテリアルデザインを理解するために初心者でも分かる概要、特徴、フラットデザインとの違いなどの基礎知識について簡単に解説させていただきました。マテリアルデザインを一言で表すと『Googleによって提唱されたデザインシステムの一種及び開発手法やデザインスタイルの総称』です。特徴として「現実世界の物理的法則を取り入れる」「紙」と「インク」が構成要素」「マテリアルモーション」などが挙げられます。マテリアルデザインについてこの記事に書かれている最低限の内容は理解をしておくようにしましょう。

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