案件評判
Oracle RACを理解する!初心者でも分かる特徴、登場時期、評価などを簡単に解説!

Oracle RACを理解する!初心者でも分かる特徴、登場時期、評価などを簡単に解説!

最終更新:2021/05/21 投稿:2021/01/11
Oracle RACを理解する!初心者でも分かる特徴、登場時期、評価などを簡単に解説!

Oracle RACとはOracle Databaseのクラスタ技術のことです。システム障害によるダウンタイムを最小限に抑え、データ保護と連続的なサービス環境を実現することができます。2001年の登場当初から『理想の構成を実現した』と高い評価を獲得しました。この記事ではOracle RACを理解するために特徴、登場時期、評価などを簡単に解説していきます。

Oracle RACとは

Oracle RACとは「Oracle Database」の拡張機能の一種であり、複数のサーバで一つのデータベースを構成するクラスタ環境のことです。正式名称は『Oracle Real Application Clusters』です。その機能はクラスタリングといい複数のコンピュータを束ねて一体のシステムを構成するものです。これにより複数のサーバーで一つのデータベースを構成することが可能となります。
Oracle RACの特徴として「負荷分散」「拡張性向上」「耐久性向上」などが挙げられます。Oracle RACに登録されたコンピュータは統合的に運用され、外部から見ると一台のサーバのように働きます。一貫性を保ちながら一つのデータベースを複数のサーバで並列に操作できることから処理の負荷分散を実現することができます。

『Oracle RACの特徴』
・負荷分散
・拡張性向上
・耐久性向上

Oracle Database(OracleDB)とは

Oracle DatabaseとはOracle社が提供する世界初の商用データベースです。メインフレームから各種UNIX系、Windowsまで、幅広いプラットフォームに対応しており世界最大規模のデータベースマネージメントシステム(DBMS)として親しまれております。多数あるデータベースと比べても大量にデータを扱うことを得意としております。そのため大規模なシステムのデータベースとして活用することに向いております。OracleDBを使用するために生まれたプログラム言語としてPL/SQLというデータベース言語があります。

Oracle Database(OracleDB)の歴史や特徴を解説している記事はこちら>>

データベースとは

データベースとは様々な情報を整理し効率よく使用するために格納するデータの集合体のことです。データベースには様々なデータを効率よく管理するための機能が用意されております。また大量のデータを高速に処理することも可能です。用途は様々で顧客管理や在庫管理などの複数のデータを取り扱うことが必要とされる業務に使用されます。主なデータベースの種類としてOracleDBやMySQLなどが挙げられます。

データベースの種類や特徴を解説している記事はこちら>>

DBMS(データベース管理システム)とは

DBMSとはデータベースを構築するためにデータベースの運用、管理を実行するためのシステムです。代表的な製品としてOracle Database以外にも「SQL Server」「MySQL」などが挙げられます。

DBMS(データベース管理システム)の歴史、種類、基本的な機能などの解説された記事はこちら>>

Oracleとは

Oracleとは米国発祥の世界で有数のソフトウェア企業です。DBMS(データベース管理システム)のOracle Databaseを主力商品としており、他にもに加え、データベース開発ツール、ERP、CRM、SCMなどの製品を持っております。

Oracle RACの読み方

Oracle RACの読み方は『オラクルラック』です。IT業界では「RAC」と省略して呼ぶことが一般的となっております。Oracle RACは『Oracle Real Application Clusters』の略式であり、直訳すると「リアルなアプリケーション群」となります。

OracleRACの登場と評価

OracleRACが登場したのは2000年初旬(2001年にOracle9i)のことです。これまでのcluster式ではアクティブ/スタンバイの形態だったところ、OracleRACはアクティブ/アクティブのcluster式を実現しました。これを受けてOracleRACは『理想の構成を実現した』と高い評価を獲得します。この画期的な仕組みを実現し高可用性、高パフォーマンスであることから多くのお客様へと普及していきました。

『ポイント』
従来:アクティブ/スタンバイ(HA構成)
従来のActive-Standby構成では、障害時にディスクの切り替えや
データベース・インスタンスの再起動が必要

RAC:アクティブ/アクティブ(AA構成)
RACのActive-Active構成では、全てのサーバーが稼働しているため
すぐに別のサーバーですぐに処理を再開することが可能

Oracle RACの特徴

Oracle RACの特徴について見ていきましょう。

負荷分散

Oracle RACは負荷分散という特徴があります。Oracle RACに登録されたコンピュータは統合的に運用され、外部から見ると一台のサーバのように働きます。一貫性を保ちながら一つのデータベースを複数のサーバで並列に操作できることから処理の負荷分散を実現することができます。

拡張性向上

Oracle RACは拡張性向上という特徴があります。Oracle RACで構成されるサーバは後から増減することができるため、既存のサーバを生かしながら処理能力を向上させることが可能です。

耐久性向上

Oracle RACは耐久性向上という特徴があります。Oracle RACは複数サーバで構成しているため、特定のサーバで障害が発生してもサービスを継続することができる。

Oracle RACの構造や構成

Oracle RACのデータベース構造やハードウェア及びソフトウェア構成について見ていきましょう。

Oracle RACのデータベース構造

Oracle RACのデータベース構造は、基本的に「シングル・インスタンス」と同様です。全ノードが共有ストレージ上の全データベース・ファイルをオープンにしております。

『シングル・インスタンスの構造』
・データ表領域
・制御ファイル
・オンラインREDOログ
・UNDO表領域

Oracle RACのハードウェア構成

Oracle RACを構成するために必要なハードウェアは「ノード」「共有ストレージ」「いインターコネクト・ネットワーク」の3点です。

『ハードウェア構成』
「ノード」
RACを構成するデータベース・サーバー
「共有ストレージ」
データベース・ファイルを配置する、全ノードからアクセス可能なストレージ
「インターコネクト」
ノード間通信を行うネットワーク

Oracle RACのソフトウェア構成

Oracle RACを構成するために必要なソフトウェアは「Oracle Grid Infrastructure」「Oracle Database」の2点です。

『Oracle Grid Infrastructureとは』
「Oracle Clusterware」
クラスタ・メンバーシップとプロセスを管理
「Oracle Automatic Storage Management (ASM)」
ストレージを管理
これら2つのソフトウェアを含んでいる

まとめ

Oracle RACを理解するために特徴、登場時期、評価などを簡単に解説させて頂きました。Oracle RACを一言で表すと『複数のサーバで一つのデータベースを構成するクラスタ環境のこと』です。特徴として「負荷分散」「拡張性向上」「耐久性向上」などが挙げられます。Oracle RACについてこの記事に記載されている最低限の内容は理解しておくようにしましょう。

案件評判
常駐する会社が、実際どんな会社で、どんな案件が動いているか詳しく知りたい。
これは常駐形態で働く方なら誰もが感じていることだと思います。 常駐の働き方をされている方は是非一度「案件評判」で案件についての評判をチェックしてみてください。