データベースはデータを取り扱う全てのシステムに必要なデータの格納庫です。ECサイトや予約管理システムなど大規模なデータを上手に管理出来ているのはこのデータベースが存在するからなのです。ではデータベースにはどのような役割や機能があるのでしょうか。この記事ではデータベースを理解するためにデータベースの役割、種類や機能などを簡単に解説していきます。
『様々な情報を整理して格納するデータの集合体』
データベースとは様々な情報を整理し効率よく使用するために格納するデータの集合体のことです。データベースには様々なデータを効率よく管理するための機能が用意されております。また大量のデータを高速に処理することも可能です。用途は様々で顧客管理や在庫管理などの複数のデータを取り扱うことが必要とされる業務に使用されます。主なデータベースの種類としてOracleDBやMySQLなどが挙げられます。
英語表記は“database”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに
データベースの主な役割は”データの蓄積”と”データの使用”です。大量のデータを蓄積し、必要に応じてデータの利用を行うことが出来ます。データの利用には、データの作成(Create)、データの読み出し(Read)、データの更新(Update)、データの削除(Delete)などの機能が含まれております。これらの4機能を総称してそれぞれの頭文字を並べた”CRUD(クラッド)”と呼ばれてます。
データベースの用途は主に予約管理、顧客管理、在庫管理、業務管理などが挙げられます。データの蓄積やデータの使用が必要となるシステムには全て必要不可欠なのがデータベースですので他にも様々なシステムに利用されております。中でも上記で記載した予約管理や顧客管理などはデータの検索や抽出などデータの利用を活発に行う必要のあるシステムですのでデータベースとは切っても切り離せない関係にあります。
データベースの主な種類を見ていきましょう。ここでいうデータベースとは主にデータベース管理システム(DBMS)を表しております。DBMSとはデータベースを構築するためにデータベースの運用、管理を実行するためのシステムです。
OracleDBとはOracle社が提供する世界初の商用データベースです。多数あるデータベースと比べても大量にデータを扱うことを得意としております。そのため大規模なシステムのデータベースとして活用することに向いております。OracleDBを使用するために生まれたプログラム言語としてPL/SQLというデータベース言語があります。
MySQLとは世界トップシェアを誇るオープンソースのデータベースです。オープンソースであるため無料で利用できるという特徴があり、多くの企業がLAMPと呼ばれるLinux、Apache、MySQL、PHPで組み合わせた開発環境を採用しております。処理能力が早いだけでなく、拡張性と柔軟性が高いことも人気の理由です。
PostgreSQLとはMySQLとともに人気のあるオープンソースのデータベースです。多数の関数や機能を取り揃えていることからバランスの良いデータベースとして人気を集めております。
DB2とはIBM社が提供するデータベースです。データベース言語のSQLを初めて採用したデータベース管理システム(DBMS)と言われております。
データベースに必要な機能を見ていきましょう。
データベース管理機能とはいつでも、どこでもデータベースを利用出来るようにするための機能です。例えばユーザー予約管理システムを利用する際に必要な情報を呼び出し使用するなどをいつでも、どこでも実現させるためにあります。
同時実行制御機能とは複数のユーザーが同時刻、同条件の処理を行った際にも正常に処理出来る機能です。例えばユーザーが予約管理システムを利用する際に同時刻、同条件の処理を行ったとしても二重登録や登録漏れなどが発生しないよう制御処理をします。
障害回復機能とは事故や停電などの災害発生時にも復旧するための機能です。例えば入出金管理システムにおいて振込処理実行直後に停電などの障害がシステムを及ぼしたとしてもデータが消滅すること無く、即座に復旧をさせて正常に処理をします。
機密保持機能とはデータベースへのアクセスを制御する機能です。第三者が許可なくデータの閲覧や変更をなされることの無いように制御、管理します。
データベースを理解するためにデータベースの役割、種類や機能について解説させて頂きました。データベースを一言で表すと『様々な情報を整理して格納するデータの集合体』です。様々なシステムのデータを安全にかつ効率よく活用するためにデータベースは存在しております。データを取り扱う全てのシステムにデータベースは必要となりますので、システム開発に携わるエンジニアの方はここで記載されている内容は当たり前のように理解をしておくようにしましょう。