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単体テストを理解する!一般的な取り組みに必要な要素を簡単に解説!

単体テストを理解する!一般的な取り組みに必要な要素を簡単に解説!

最終更新:2021/05/21 投稿:2019/11/23
単体テストを理解する!一般的な取り組みに必要な要素を簡単に解説!

システム開発工程において単体テストとはどのような役割を持ち、どのような利点があるのでしょうか?テスト工程においてはじめに実施する単体テストの重要な取り組みについて見ていきましょう。この記事では単体テストを理解するために一般的な取り組みに必要な要素を簡単に解説していきます。

単体テストとは

単体テストでは作成したモジュール単位で設計書にて要求された要件、機能を満たしているかどうかを確認、検証します。不具合が見つかった場合には製造工程(プログラム)へと戻り、修正対応を実行しし、テスト結果のフィードバックを実施します。

英語表記は“Unit Test”
略式は”UT”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに

システム開発の基本工程について解説された記事はこちら>>

テスト工程全体について解説された記事はこちら>>

単体テストの目的

単体テストの実施目的について見ていきましょう。

単体テストの利点

単体テストを実施することによってモジュール単位での欠陥を防ぐことが出来ます。この段階で欠陥が見つかった場合には、製造工程へと戻り修正を実行します。モジュールの繋ぎこみを行う前に見つけられるという早期解決に繋がるのが利点です。単体テストの工程が完了させることで、後工程を安心して効率的に進められます。

単体テストの利点おさらい
・モジュール単位での問題の早期解決が可能
・後工程のテストに対する効率化

欠陥の検出

単体テストを実施することによって詳細設計工程で作成された仕様書通りにシステム開発が進んでいない場合、欠陥を検出することが出来ます。

・論理構造の欠陥
設計の欠陥例・・・処理に抜けがある、処理順序に間違いがある
・インターフェイスの欠陥
設計の欠陥例・・・関数の引数に間違いがある
・その他ミスによる欠陥
その他ミス例)if文の真偽判定の誤り、コーディングに間違いがある

参考:日本システム開発株式会社

単体テストの技法

単体テストではテスト項目を設定する上でとはどのような技法を持ち、どのような観点を持つのか見ていきましょう。

ホワイトボックステスト

『内部構造の適正判断を行います』
ホワイトボックステストではシステムの内部構造をしっかりと把握し理解した開発者が対象のシステムの論理構造が正しいかどうか解析するテスト手法です。

ホワイトボックステストに用いられる技法
・制御フローテスト
処理動作を確認確認するテストです。制御フローとは、処理に対してソフトウェアの動きを図で示したものです。
・データフローテスト
データの流れを確認するテストです。データフローとは、モジュール内のデータや変数処理の流れを意味します。

参考:e-words

ブラックボックステスト

『データ出力のパターンの確認を行います』
ブラックボックステストではシステムの内部構造を把握しない第三者が対象となるシステムの操作性や性能を正しいかどうか解析するテスト手法です。

ブラックボックステストに用いられる技法
・同値分析
同じ値の範囲やグループを呼び出して、それぞれの範囲から代表値を選定しテストする手法
・限界値分析
範囲の境界線付近が正しく処理されるかを確認するテスト手法

参考:e-words

ドライバとスタブ

単体テストでは状況に応じてプログラムの使用がまだ難しい場合などに”ドライバ”や”スタブ”といった代替をするプログラムを用いてテストを行います。

・ドライバ(呼び出す側)
モジュールをテストする際の対象コードを呼び出すコードを代替

・スタブ(呼び出される側)
モジュールをテストする際の対象コードを呼び出されるコードを代替

単体テストの自動化

単体テストの自動化の際に用いられるテストコードフレームワークは基本的に”x”Unit系が使用されることが一般的です。簡単にツールについて見ていきましょう。

言語 テストコードフレームワーク
Java JUnit
PHP PHPUnit
C言語 CUnit
.net NUnit
Ruby RSpec

まとめ

単体テストを理解するために一般的な取り組みに必要な要素を紹介させて頂きました。
テスト工程における入り口である単体テストを抜け目なく実行することでお客様へ品質の高いシステムを納品ための確認作業の第一歩がクリアとなります。後工程を円滑に進めていくためにも単体テストにて完璧なモジュールと胸を晴れる状態にしましょう。

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