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要件定義を理解する!一般的な取り組み手順と必要な要素を簡単に解説!

要件定義を理解する!一般的な取り組み手順と必要な要素を簡単に解説!

最終更新:2021/05/21 投稿:2019/11/17
要件定義を理解する!一般的な取り組み手順と必要な要素を簡単に解説!

システム開発工程における上流工程に位置づく要件定義。お客様の要望を正しく汲み取り理想のシステムを構築するため、また後のシステム開発工程を円滑に進めていく上でとても重要な工程です。この記事では要件定義を理解するために一般的な取り組み手順と必要な要素を簡単に解説していきます。

要件定義とは

【お客様の要件を明確にし、開発見積もりを決定する】
要件定義とはシステム開発を行う際にお客様の要望をヒアリングし実装すべき機能や満たすべき性能などを調査、分析した上で業務要件とシステム要件を明確に定義することです。
お客様はシステムに関する知識が少ないケースが多いため、要望に矛盾や欠陥が合った場合でも実現可能な内容へとまとめあげる必要があります。最終的にお客様とシステム開発者側との要件認識をしっかりと合わせる非常に重要な工程です。
そして要件定義はシステム開発における上流工程の一部であり、開発や実装作業を行う前に取り組みのが基本とされております。

英語表記は“Requirement Definition”
略式は”RD”
となっております。
※英語で表現される機会もあるため参考までに

システム開発の基本工程について解説された記事はこちら>>

要件定義の一般的な取り組み手順の大枠

システム開発における要件定義の一般的な取り組み手順について解説していきます。
一般的な順序は、”ヒアリング → 組み立て → ドキュメント化”となりますので順を追って説明します。

目的や背景を整理(ヒアリング)

まずはじめにお客様がシステム開発を行う目的と背景を整理します。
このとき議事録へと落としていくのですが後にお客様や開発者側が見返しても共通認識で理解できるように丁寧にヒアリングをしながら整理しなくてはなりません。

・お客様はシステムに関しては基本素人
開発に移行する前に、要望に矛盾や欠陥がないか整理しましょう。
お客様はシステムに関して無知なことも多々あり、無理難題をおっしゃるケースも数多くあります。これを実現可能な内容にまとめあげることが必要とされます。

・議事録は誰が見ても共通認識で理解できるように
システム開発の工程において最上流である要件定義において目的や背景の認識がズレてしまうと工程が進んでいくごとに収集がつかない事態へと悪化していきます。何事もはじめが肝心と言いますので特に誰もが見返す議事録などのドキュメントは共通認識で理解が出来るものが必要とされます。専門用語を省くなど心がけて作成しましょう。

業務要件や方針を定める(組み立て)

目的や背景を理解した上で、システムにてどういった業務の仕組み化を実現していくのか、その『業務用件』と方針を定めます。この際に業務を仕組み化していく上でシステムに必要な機能を定める『機能要件』と性能やユーザビリティなどを定める『非機能要件』を分類して要件を組み立てることが必要とされます。

・機能要件とは
システム作成する目的を達成する上で必ず必要な機能を定めることを意味します。
大きく分類すると画面・帳票・バッチの3つに分けられます。

・非機能要件とは
システムを作成する上で必要とされる機能以外の要件を定めること意味します。
主にシステムの性能、ユーザビリティ、セキュリティなどが挙げられます。

要件定義書の作成(ドキュメント化)

要件定義書は基本的に①業務要件②機能要件③非機能要件の大きく3つに分類され作成します。開発工程に移る前にお客様と最終確認を行う最も重要な書類と言えるでしょう。
要件定義書を作成する上でのポイントを紹介します。

顧客視点で読みやすいものに
要件定義書の雛形を決定するにあたってお客様にも確認を行うと良いでしょう。
・階層構造が基本
・専門用語などは極力避ける

必要な項目(大まかに)
a,業務要件
目的、背景、調査、検討、スケジュール、予算、場所など
b,機能要件
画面、帳票、バッチなど
c,非機能要件
システムの性能、ユーザビリティ、セキュリティなど

まとめ

要件定義を理解するために一般的な取り組み手順や必要な要素を紹介させて頂きました。
システム開発を進める上で最初に通るべき必須の工程である要件定義はプロジェクトを円滑に進めていくために最も重要な工程と言えるでしょう。
お客様の要望を叶える為に丁寧にヒアリングをしながら、システム開発会社の目線で現実的に実現可能な内容へ導きつつ、潜在的な必要性も引き出すということが出来れば満足度の高いシステム開発への第一歩が綺麗に踏み出されることでしょう。

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