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フリーランスが受けるべき健康診断とお得に受診する方法

フリーランスが受けるべき健康診断とお得に受診する方法

最終更新:2020/04/03 投稿:2019/10/15
フリーランスが受けるべき健康診断とお得に受診する方法

今回は健康診断の目的、フリーランスが受けるべき健康診断と、それらを少しでもお得に受診する方法について解説させて頂きます。会社員時代には年に1回、無料で受診できた健康診断ですが、フリーランスの方は、受診する・しないも自由。受診する場合についても、いくつかある種類の中から自分自身で選択を行う必要があります。この記事ではフリーランスが健康診断を受けるべき理由などについてもしっかりとお伝えしていこうと思います。

そもそも健康診断の目的って?

まずは健康診断の概要と存在意義について解説させて頂きます。
健康診断は健康の保持増進を目的として、その時の健康状態を調べて以上の予兆を発見するために行うものです。早期には自覚症状が無く、症状が現れた時にはすでに進行してしまっている病気は少なくありません。自らの健康を守るためにも1年に1回のペースで健康診断を受診することを、各医療機関が推奨しています。
もし健康診断の結果、身体に異常が見られたとしても、日頃の生活の中で改善できそうな場合は、大きな医療費を支払うことなく、その後の健康を維持できるという点も健康診断を受診するメリットになります。

フリーランスが健康診断を受けるべき理由

フリーランスが健康診断を受けるべき理由について解説させて頂きます。
フリーランスは会社と雇用契約を結んでいる会社員と違い、取引ごと、案件ごとに自分のスキルやノウハウを提供し、その対価として報酬を受け取っています。会社員の場合は身体を壊してしまった際に、他の社員に仕事をフォローしてもらい、有給休暇を取得したり、傷病手当を受け取ったりと、サポートがある程度受けられます。しかし、案件をこなした分だけ報酬が発生するフリーランスは上記のように、代わりに仕事をしてくれる人や、手当金が出ると言うことは基本的にありません。
身体を壊して請け負うはずだった仕事が請負えずに信頼を失ってしまったり、長期に渡って収入がなく、生活が苦しくなると言うことも考えられます。
これらのことから、フリーランスは会社員以上に、日頃から健康に配慮することが大切と言えます。

フリーランスが受診するべき健康診断の種類とは?

フリーランスが選択できる健康診断のタイプを紹介させて頂きます。
それぞれ受診できる対象年齢が異なったり、受診料が異なったりします。また一見同じ内容に見える健康診断でも対象の病気が違う場合もあるので、ご自身の状況にあわせて受診するタイプを検討しましょう。

自治体の健康診断

病院で健康診断を受ける場合、平均して1万円程度かかるところ、市町村など地方自治体が実施する健康診断の場合、比較的安価(自治体によっては無料やワンコインなど)で受けることができます。健診内容や料金については各自治体で異なるため、お住いの地域の広報をご覧いただくか、役所の保健課で確認してみると良いでしょう。

保険組合の健康診断

各種健康保険を運営している保険組合や、国民健康保険組合(国民健康保険に加入している人が加入できる保険組合)に加入することで組合主催の健康診断を受診することができます。健診費用の補助を受けられるメリットもあるため、各保険組合の運営事務局に、受診方法や各種特典について確認してみると良いでしょう。

医療機関が行う健康診断

地方自治体や健康組合での受診ができない場合、病院などの医療機関で健康診断を受けることができます。病院で受診する場合、費用が保険適用外となるため、受診項目によって金額が異なります。また全体的な費用も地方自治体や健康組合と比較して高額であり、医療機関によっては1万円程度かかる場合もあります。

特定健診

40歳〜70歳の方が受診できる「特定健診」と言う健康診断があります。こちらを受診する条件として、医療保険に加入している必要がある場合があるため、注意が必要です。
健診の内容としては、生活習慣病の早期発見を目的とした内容になっており、メタボリックシンドロームの恐れがある方にはとても有効な健康診断になります。こちらは基本的に無料で受診できるところが多いですが、一部項目は有料で実施する場合があるため、事前に確認する必要があります。

がん検診

特定の病気を発見する健診の中で、がんに特化した健診は「5大がん(胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん」)」の早期発見を目的とした健診になっています。主に地方自治体が地域住民に対して検査方法や検査場所を指定して行う形態をとります。がんは治療のために、特に早期発見が重要になる病気です。40歳以降は1年おきにがん検診を受けることを勧める医療機関が多いです。

女性が受けるべき健康診断

若い世代(20代)であっても発症する可能性がある、乳がんや子宮頸がんなどの検診は、比較的若い年齢からがん検診を受診することをお勧めします。また、女性特有の疾患を調べるため、婦人科検診を受けることもおすすめです。婦人科検診では、マンモグラフィー、エコー検査、乳がん検診、子宮頸がん検診などを行います。妊娠を希望されている方や、乳がん、子宮頸がんの発症率が上がる35歳以上の方は受診しておくと良いでしょう。

健康診断と人間ドックの違いについて

健康診断と人間ドックの違いについて解説させて頂きます。
どちらも病気の予兆を未然に察知し、早期に発見して治療や改善を行なっていくために行うものですが、どのような使い分けをするべきなのでしょうか。

健康診断とは

先ほど解説させて頂いた通り、健康診断は健康の保持増進を目的として、その時の健康状態を調べ、異常の予兆を発見するために行うもので、1年に1回程度受診することが推奨されています。地方自治体や健康組合が実施する健康診断は保険や補助金の対象となり、比較的安価で受診できることが特徴です。
一般的な診断項目としては以下のようなものが挙げられます。

健康診断の診断内容
・既往歴及び業務歴の調査
・自覚症状及び他覚症状の有無の検査
・身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
・胸部エックス線検査
・血圧の測定
・貧血検査
・肝機能検査
・血中脂質検査
・血糖検査
・尿検査
・心電図検査

出典:厚生労働省

人間ドックとは

人間ドックも健康診断同様、病気の予兆を発見して、日々の健康を増進するために行うものになります。ただし健康診断と比較して、より精密な検査を行うことや、健康保険の適用外となるため費用が高価なことが特徴として挙げられます。
例えば、一般の健康診断では目の検査は視力検査のみですが、人間ドックでは眼底や眼圧も検査します。人間ドックの場合、法定検査項目が決まっておらず、医療機関によって検査項目が異なります。受診する際には複数医療機関で検査内容や料金などを見比べて、決めるようにしましょう。費用については概ね6万円前後となる場合が多いようです。

フリーランスがお得に健康診断を受ける方法

フリーランスが健康診断を受診する際、できる限りお得に受ける方法について解説させて頂きます。前述の健康診断の種類の中から、「地方自治体の健康保険」や「保険組合の健康保険」を選択することで、医療機関で健康診断を受診した場合に比べて、かなり安価に健診を受けることができます。
また、もしも人間ドックなど、より高度な健診を受ける可能性がある方は、以下の財団に加入することでお得に受診することができます。

あんしん財団

あんしん財団とはケガの補償、災害防止・福利厚生の補助金制度サービスも含まれる、中小企業(フリーランスも加入可能)の保険です。フリーランスの場合、月額2,000円で加入することができ、人間ドック、脳ドック、PET健診などを受けた際には、最大20,000円の補助金が支給されます。

フリーランスは健康診断の費用を経費にできる?

フリーランスが健康診断、または人間ドックを受けた費用を経費にすることができるのか解説させて頂きます。
結論からお伝えすると、経費に計上することはできません。
健康診断の受診は義務ではなく、事業主自身の健康確認のために受診するものと見なされているため、病気の治療を行う医療費とは別物というルールになっているのです。
ただし、健康診断を受診した結果、重大な病気が発見され、そのまま病気の治療を行なった場合、「病気の治療に先立って行われた診察」という位置付けになるため、健康診断の費用を医療費控除の対象とすることが可能です。この点について、状況に応じて変化する部分になるので、頭に入れておきたいところです。

セルフメディケーション制度とは?

2017年から始まった新制度が「セルフメディケーション税制」と言う制度。
これは医薬品の購入費が年間12,000円を超えた時、その超過分を税制控除に当てられると言う制度になります。従来の医療控除は「10万円以上の治療費」が控除の最低条件であっため、かなりハードルが下がって申請しやすくなりました。
例えば、花粉症の薬を一つ買うだけで3,000円程度はかかるので、基準値の12,000円は比較的あっとう間に達してしまう人が多いのではないでしょうか。

なぜ健康診断の記事でセルフメディケーション制度について紹介したかと言うと、この制度を受けるもう一つの条件として「特定健康診断、予防接種、健康診断、がん検診」などのいずれかを受診していることというものがあります。
そしてこれは年1回受診している必要があるため、この制度を活用するためにも定期的な健康診断を受けましょう。
経費には計上することができない健康診断の費用ですが、回り回ってこのセルフメディケーション制度を活用することで、節税対策になると言うことになります。

従業員がいる場合の健康診断について

従業員を雇っているフリーランスの場合の健康診断の受診義務について解説させて頂きます。
労働安全衛生法には、「事業主は労働者に対して、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行わなければならない」と規定されています。
従業員が一人でもいる場合は、フリーランスであっても法人と同様、健康診断を行わなければなりません。もし従業員がいるのに健康診断を実施していない場合、罰金が課せられます。また従業員の健康診断費用については、事業主の負担となることがルールで決められています。

まとめ

フリーランスが健康診断を受けるべき理由、選択できる健康診断の種類や、人間ドックとの違い、お得に受診するための方法などについて解説させて頂きました。
フリーランスとしてのスキルが高くても、身体を壊してしまえばその力をフルに発揮することはできません。もし働けない状態になってしまった場合、その仕事を代わりにやってくれる人は基本的には存在しないため、取引先にも迷惑をかけてしまいますし、働けない期間の報酬は発生しません。このような厳しい環境に身をおく代わりに、報酬をある程度自分で設定できるなどメリットがあることも確かです。
だからこそ、フリーランスは、会社員よりも一層自分の身体を気遣い、常に健康で100%のパフォーマンスを発揮できる状態を維持することがとても大切だと言えます。
普段健康そうに見える人でも、気づいたら大きな病気にかかってしまっていたとことも珍しい話ではありません。
定期的に健康診断を受けることで、そのリスクを少しでも回避できるため、元気なうちから受診することを習慣づけておくことが必要であると思います。

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